5月 082005
 

4月25日に起きたJR西日本宝塚線(福知山線)での脱線事故は,100名を超える死者を出す大惨事となった.この事故に何らかの形で巻き込まれてしまった方々は本当にお気の毒だ.としか言いようがない...

事故原因の究明が急がれる中,時間が経つにつれて明らかになってきたのは,JR西日本という会社全体の安全意識が極めて低かったということだ.1991年に起きた信楽高原鉄道の事故からは,何も教訓を学んでいなかったし,学ぶ気もなかったということが露呈した.恐らく,今回の事故からも何も学ばないのだろう.

事故発生以来,テレビや新聞では連日,この脱線事故が大々的に取り扱われている.この一連の報道を見ていて,非常に気になることがあった.

JR西日本の記者会見の場で,マスメディア各社の記者が質問する様子を何度かテレビで目にしたが,なぜ記者はあれほど横柄な態度で質問するのだろうか.一体,何様のつもりなのだろう.おおよそ,知性のある人間の態度だとは思えない.チンピラという形容が完璧に当てはまる.相手が何も文句を言える立場ではないことを知り,記者という立場を利用して,いじめを行っているだけではないのか.こういう輩は,学校でのいじめ問題を取材することになれば,今度は教師をいじめるのだろう.本当に質が悪い.

テレビの報道番組のコメント屋達は,口を揃えて,JR西日本の教育システムに欠陥があると指摘する.他人のことよりも,自分が出演しているテレビ局の社員教育がどうなっているのかを,まず問うべきではないのか.他人の非は全力で責めるが,自分たちの非については口を閉ざすか,見て見ぬ振り.これがマスメディアの姿勢だと見受けられる.非常に印象が悪い.

ライブドアの堀江氏がフジテレビジョンに対して強い影響力を持とうと画策したときには,彼らは「ジャーナリズムは尊いのだ」と口を揃えて言っていた.彼らの言っていることは正しい.確かにジャーナリズムは尊いものであり,民主主義には必要不可欠なものだ.しかし,現在のマスメディア各社が,ジャーナリズムの尊い使命を担うに相応しいか否かは全く別問題だ.

自省.これができる組織が一体それほどあるのだろうか.

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