11月 042005
 

米国オハイオ州シンシナティで開催中の学会も本日が最終日だ.参加しているのは"AIChE Annual Meeting"という会議で,米国の化学工学会主催の研究発表会ということになる.セッション数が600近くにも及ぶ巨大な会議だ.

この会議に限らず,国際会議に参加する度に,フラストレーションを強く感じることになる.研究遂行能力の差を痛感させられるためだ.なお,ここでいう研究遂行能力とは,個人の力ではなく,グループとしての力だ.

現在,製造プロセスの運転データを活用して製品品質や歩留りを改善する技術について研究を実施している.複数の企業との共同研究も実施しており,論文だけでなく,特許も書いている.この分野に近いところで,近年,半導体プロセスを対象とした自動制御や運転監視の技術開発が米国を中心に盛んで,今回の会議でも数多くの発表があった.サバーティカルでAMDに滞在し,現在もこの分野で活躍している知り合いの教授(同じ世代)と話をしているときに,半導体プロセスに関連する研究課題に,どれぐらいの資源を投入しているかと尋ねてみた.答えは,「引き続き研究しているよ.ポスドク5人にこのテーマをやってもらっている.」というものだった.

私の研究グループには,ポスドクどころか,博士課程の学生すらいない.これだけ戦闘能力に差があるにもかかわらず,同じ土俵で研究をしていくのだから,本当に大変だ.そのような状況にあっても,今年は韓国で開催された学会で,来年はドイツで開催される学会で,招待講演をさせてもらえるのだから,我ながら頑張っている方じゃないかと思う.

いずれにせよ,真剣に戦闘能力の向上策を考える必要がある.世界を相手に戦える人材が必要だ.日本に引き籠もっている場合じゃない.

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