11月 062005
 

コロンバスへ

学会終了後,オハイオ州コロンバスへと向かった.シンシナティからコロンバスまでは車で2時間弱ほどの距離だ.今回の滞在では,ホテルは利用せず,オハイオ州立大学に客員研究員として滞在していた際に大変お世話になったアメリカ人の友人宅に泊めてもらうことにした.以前訪問した際には,コロンバスのダウンタウンからそう遠くはなく,オハイオ州立大学にも近い,アッパーアーリントンという地区に住んでいた友人だが,今年の夏にダブリンという地区に移っていた.

引っ越した理由を尋ねてみたところ,広い家が欲しかったというのが一番の理由だという返事だった.新しい家は,1階にリビングとダイニングを含めて3部屋,それとキッチン,バスルーム,ガレージ,2階に主寝室と2つの子供部屋と来客用寝室,それにバスルームがある.これらに加えて,広い地下室(30畳ぐらい?)がある.日本の間取りで言うと6LDKなのだろうが,広さの桁が違う.近所の子供達がサッカーをするという裏庭も友人夫妻のお気に入りだ.なお,転居の理由の2番目以降は,職場(高校)や教会に近いことだそうだ.

宿泊させていただいた友人宅

宿泊させていただいた友人宅の裏庭

Saturday Morning Meeting

土曜日の朝早く,友人が"Saturday Morning Meeting"に出掛けるというので一緒に連れて行ってもらった.行き先はPaneraというパン屋さんで,毎週土曜日の朝にオヤジ4人程が集まって色々と話をしているそうだ.みんな職業も様々なのだが,メンバーの1人は化学工学を専攻したエンジニアだった.職務内容を尋ねてみると,製紙プロセスなどを対象にプロセス制御をやっているという.私にも非常に近い内容なのに驚いた.

新しいビジネスをしようという話題では,葬儀屋はいくらでも客がいるし,しかも客は文句を言わないから素晴らしい,一緒にやろうとか.ラジオで聞いたジョークが気に入ったという話題では,カエルが占い師に,あなたは素敵な女性と出会い,その女性はあなたのすべてを知りたいと熱望するでしょうと言われて,どこで出会うのか,パーティか,バーかと尋ねたところ,"Sience Lab."(研究室)でと言われたとか(解剖されちゃうわけ).そんな話に加えて,私をどこへ連れて行ったら良いかという相談もしてくれた.

その相談の中で,ロング・バーガーはどうかということになった.本社ビルがバスケットの形になっていて面白いんだとか言ってくれるのだが,長いハンバーガーとバスケットが頭の中で結びつかなかった.

小旅行

結局,フルーツ・パーク(リンゴ農園),コーン・メイズ(トウモロコシ畑の迷路),ロング・バーガー(?)に連れて行ってくれるということになった.フルーツ・パークとコーン・メイズは友人の子供も好きだというので,一緒に行った.フルーツ・パークでリンゴ狩りをした後,コーン・メイズに向かう.「簡単だよ.任せて.」という4年生の長男に先導されて,4歳になる長女と一緒に迷路の中を歩くのだが,なかなかゴールに辿り着けず,結局,ルートを無視して無理矢理外へ脱出した.

とうもろこし畑の迷路(Corn Maze)

その後,友人の友人宅にお邪魔させてもらい,奥さんに子供達を預かってもらうことにして,男3人でロング・バーガーに向かう.しばらく車を走らせると,目の前に巨大なバスケットが現れた.ロング・バーガーの本社ビルだ.脇道に入り,来客用駐車場に車を止めて,建物をよく見ると,"Longaberger"と書かれている.決して"Long Burger"ではない.

Longabergerの本社ビル

本社ビルの近くに工場があり,そこで製造工程を見学できるというので,行ってみることにした.駐車場には大型観光バスがズラリと並んでおり,まるでディズニーランドみたいだなと話をする.案内所でパンフレットをもらい,工場への行き方を尋ねたところ,今日は工場は動いていないと言われた.それでも折角来たのだからと,シャトルバスに乗って工場へと向かう.中に入ると,客がバスケット作りを体験するコーナーだけが動いており,工場は暗くガランとしていた.必ずしも週末が休みというわけではないが,この日は,オハイオ州立大学のフットボールチームのゲームがホームであり,仕事なんてしている場合ではないのだそうだ.

Longabergerのバスケット

バスケット作りに挑戦

中国をどう思うか

今回,学会とは全然関係のないところで,ごく普通であろう複数のアメリカ人と話をしたが,日本経済以外で,日本から来た私への最も多かった質問は,「中国をどう思うか」だった.いくつかの観点から質問があり,軍事力,経済,日中関係などが話題になった.中国からの対米輸出が急激に増加し,IBMのPC部門が中国企業に買収され,米国の石油会社までもが中国企業に買収されそうになったことで,中国脅威論が台頭してきていることが背景にあるのだろう.

不動産と住宅ローン

日本に直接関係のない話題としては,米国の不動産と金利が主なものだった.米国沿岸の都市部では,不動産ブームが凄まじく,近い将来不動産バブルが崩壊するのではないかと危惧されている.オハイオ州はそれほど影響を受けていないようだが,東海岸の大都市群に近いペンシルバニア州では,年間20%以上も不動産が値上がりしている地域もあるという.大都市部の不動産が値上がりしすぎて,周辺部の不動産が購入対象になっているのだ.

コロンバス近郊の不動産価格は,土地と住宅で20〜25万ドルぐらいだという.およそ2500万円ぐらいだが,家と庭の広さを考えると実に羨ましい.金利は30年固定で8.5%程度.最近は,インフレを懸念するFRBが利上げを継続しているため,住宅ローン金利も上昇し,不動産購入熱も冷めるだろうというのが一般的な見方だ.今回お邪魔した友人の友人宅は新興住宅街にあるのだが,売りに出ている家が目に付いた.不動産を購入したのはよいが,金利負担に耐えられなくて手放してしまう人も多いのだという.さらに驚くべきことに,購入当初は金利(支払額?)が低く,後で金利が上がるローンもあるそうだ.これではまるで,バブル絶頂期の日本そのままだ.ゆとり返済とかいう(冷静に判断すれば)馬鹿げた仕組みのせいで,背伸びして不動産を手に入れたのはよいが,結局維持できなくなって手放したという例も多かったはず.それと同じことがアメリカでも起こっているのだ.

友人は,以前所有していた家を現在は貸しているという.友人の友人は,合計5軒ほどを貸しているそうだ.新しく購入した家に数年間住み,条件の良い家を新たに購入する際に,古い家を貸すという方法で,貸家を増やしていくパターンだ.日本でも実践している人は少なくないだろう.

英語力

今回の滞在でも色々と経験させてもらったが,やはり英語力の無さを痛感せざるを得ない.アメリカ人同士が次々に話題を変えながら話をしているところに入っていくのは本当に大変だ.専門用語は頭の中にあるが,一般的な単語がなかなか口から出てこない.

「英語を練習しなきゃ」と年に何回思っているだろうか...進歩がない...

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