ドラゴン桜 東大合格をつかむ言葉161
三田紀房,モーニング編集部,講談社,2005

マンガやドラマでお馴染みになった「ドラゴン桜」から,161のメッセージを抜粋したもの.受験テクニックや勉強方法が書いてあるわけではなく,受験に臨む心構えが書かれている.いや,なぜ東大を目指さないといけないのかが書かれているというべきか.高校生が,あるいは社会人や学生も含めて一般の読者が読んで,「なるほどね」,「そうだよね」,と頷けるメッセージも多いと思う.もちろん,この本を読まなくたって,そんなことは十分承知しているという人も多いだろう.それだから,その人の立場によって評価も分かれるはず.少なくとも,この本を読んで「勉強頑張るぞ!」という気になれたら,その人にとっては,この本は大変価値あることになる.一方,いい年の大人が感激しているようでは困ると思うが...

1頁に数行のメッセージが書いてあるだけなので,アッという間に読める.補足すると,「ドラゴン桜」に出てくるメッセージだけでなく,著名人の言葉も161掲載されている.こちらの方が面白いという人も少なくないだろう.

どうしても最後に言っておきたいのだが,東大に合格できる(ペーパーテストで点を稼ぐことができる)のと社会で活躍できるのとは違う.ブランド大学の方が就職に有利なのは確かだから,人生の通過点として,ブランド大学に行かない方がよいとか,行かなくてもよいとかは言わない.それは嘘になる.しかし,ブランド大学を卒業したから偉いとかいうことはない.これから受験する人達は,大学入学が人生の目標ですなんて馬鹿なことを言う人間にならないようにして欲しい.親は,子供を誤った道に引きずり込まないようにして欲しい.ブランド大学に入学しても,「さあ,これから!」というときに,蛻(もぬけ)の殻みたいで,将来の夢もなく,勉強意欲もなく,何かに必死に打ち込むわけでもなく,遊び呆けるか無為に時を過ごすしかできないような学生(「燃え滓」ともいう)になったら意味ないのだから.

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