10月 212006
 

10月18−21日の4日間,韓国釜山の会議場BEXCOでSICE-ICCAS 2006が開催された.この国際会議はSICE(日本の計測自動制御学会)とICASE(韓国の学会)の共同開催であり,SICE Annual Conferenceの初めての国外での開催となるものだ.

日韓共催という初めての試みで,論文数が1000件を軽く超える大規模な国際会議となり,事務局の苦労は相当なものだっただろうと想像する.ただ,実際に参加してみて,問題に感じたこともある.会議の質に関わる重要な問題点を指摘すると,セッション構成(プログラム編成)に組織化された印象が無く,寄せ集め的な雰囲気が漂っている.20以上のセッションがパラレルで行われるのだが,論文をもっと適切に分類する余地は非常に大きいと感じた.オーガナイズドセッションが主体になっているのだが,「とにかくオーガナイズしました(論文を集めてきました)」という悲壮感は漂うものの,プログラム全体を見渡して,それぞれの論文をより適切なセッションに割り振れば,全体としてより素晴らしい(発表する側にも聞く側にも有益な)会議になるだろう.プログラム編成に加えて,論文や発表の質そのものの問題も残る.学生も含めて多くの研究者に,発表の機会を与えることや会議に参加してもらうことを優先すれば,もちろん論文数は多い方が良いのだろう.だが,数多くの国際会議がある中で,この会議に参加する意義があるかと尋ねられたとき,義理人情を除いて冷酷に判断すると,はいと自信を持って答えられない.英語での発表なんて全くできなかった昔の自分を振り返って,こういう会議の存在意義は十二分にあると思うため,悩ましいところではあるのだが...

SICE-ICCAS 2006@BEXCO(釜山)
BEXCO@釜山

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