3月 302007
 

3月29−30日の2日間,「SICEプロセス制御専門家養成塾」(略称:SICEプロセス塾)のスクーリングに参加した.このSICEプロセス塾について,計測自動制御学会のウェブサイトには,以下のように書かれている.

(社)計測自動制御学会では、会員である会社やそのお客様である会社にて昨今社員の高齢化に伴い減少している‘現場のわかるプロセス制御技術者’の養成を目指して、その育成プログラムを企画、スタートすることにした。

ここ数年、海外では不足する石油製品、化学製品を補うために、石油や石油化学など素材装置プラントの建設プロジェクトが頻繁にスタートしている。このため、計測制御エンジニアの需要は高まっている。また、日本国内でも、新設プラントの建設こそ多くないが、海外プロジェクトの支援、景気の活性化にともなう既設プラントの改良や、自動車やIT産業などの非装置産業からの要請により、計測制御エンジニアの不足を起こしている。

計測自動制御学会では、これらの需給バランスを考慮し各企業が個別に人材の育成を行うのではなく、賛助会員会社であるユーザー会社、エンジニアリング会社、電機会社と連携して、企業横断的な人材の育成を目指す。大学や賛助会員会社に所属していたシニアレベルのエンジニアを講師陣に迎え、その方々が蓄積した高度の経験や知見・見識を教材として提供する。

もちろん,プロセス制御技術者の育成が目的ではあるのだが,むしろ,企業や産業の垣根を越えたプロセス制御技術者の横の繋がりを作ることに主眼が置かれているといって良いだろう.このため,受講者同士はもちろん,受講者と講師の交流も重要であり,スクーリングは1泊2日の合宿形式で行われる.今回は,三重県四日市で第2回スクーリングが開催された.

このSICEプロセス塾の難しかったところは,塾生募集条件が「プロセス制御の現場(企画,設計,実装,保守など)にて10年前後の実績を有すること」である点だ.10年の実績といえば,プロセス制御のスペシャリストと言えるだろう.そういう技術者に一体何を教えられるのか.しかも,業種や職務によって,受講者の知識や興味はバラバラだと想定される.これほど難しい講師役というのも,そうはないように思える.

今回は初年度ということで,実験段階という位置づけだ.来年度以降も継続するそうなので,今回の経験をふまえて,より良い塾になっていくだろう.

3月 132007
 

大学生の実態,というより大学生の親の実態について書かれた記事を見掛けた.衝撃を受けたので,以下に一部を紹介しておこう.

他にも多くの例が書かれてあるので,ショックを受けたい方はリンク元で記事を読んでみて下さい.

それにしても,ガイダンスや就職セミナーに親が一緒に行くなんて,この記事を読むまでは想像すらできなかった.世の中には,本当にこんな凄い親がいるんだなと思うと,本気で驚く.開いた口が塞がらない.

こんな親は,自分が死んだら,どうするのだろうか.子供が江原さんや三輪さんのところに行ったら,「うん,お母さんが一緒におられますよ」と言ってもらえるのかもしれない.まあ,それ以前に,もっとしっかりしろと一喝されるだろうが...

【溶けゆく日本人】「最高学府」が泣いている

終盤を迎えている大学入試。悲喜が混在した春の風物詩の裏では、受験生の親と大学の呆(あき)れるばかりの“格闘”が繰り広げられている。

「教室が寒いと言っているので、室温を調節してください」

芝浦工業大学(東京)人事課の山下修さんは、この時期特有の苦情に、もうすっかり慣れてしまったという。受験生の母親が入試の真っ最中に掛けてくる電話だ。受験生が休み時間に携帯電話で母親に知らせ、母親が大学に連絡してくる。

(略)

都内の理工系の大学では、5年ほど前から入学後の行事について、「ガイダンスは学生1人で参加してください」などと、パンフレットに記載するようにしている。「書いておかないといつまでも顔を出す」(大学関係者)のがその理由だ。履修ガイダンスに自ら出席し、「どの教授の講義が単位を取りやすいのでしょうか」と堂々と尋ねる母親の姿はもはや希有(けう)ではなくなった。「『どんなアルバイトがふさわしいか』『サークルには入れたほうがいいか』という質問もあります。全部自分で面倒を見ないと気が済まないのでしょうか」と女子栄養大の染谷さんは嘆く。この間、隣席で子供はじっと座ったままだ。

(略)

そうした過保護の集大成ともいえるのが、就職活動。ここ10年で大学の合同就職セミナーに親が大挙して押し寄せるようになったという。「特に母親なのですが、企業担当者に自分の理想を蕩々(とうとう)と述べるのです。『この子には御社がふさわしい』とか、『ベンチャーはちょっと』とか」(中京地区の大学就職課関係者)。ここでも子供は行儀よく座ったままだ。

(略)

ちなみに,こういう現象は,日本固有ではないそうだ.記事によると,アメリカでも似たような親が問題になっているらしい.

アメリカの大学でも近年、過保護な親「ヘリコプター・ペアレンツ(helicopter parents)」の存在が指摘されている。子供に過剰なまでに介入する様子が、上空を旋回していてあっという間に地上に降りてくるヘリコプターのようであることから、名付けられた。

3月 122007
 

3月といえば,確定申告の季節...

面倒であることに変わりないですが,随分と確定申告も手軽になりました.国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーに行けば,収支報告書なども含めて,確定申告書を簡単に作成できてしまいます.

それに,e-TAXを利用すれば,税務署に行かなくても,ネットで申告ができてしまいます.

e-Tax(国税電子申告・納税システム)とは、事前に「電子申告・納税等開始届出書」を提出し、初期登録を済ませておけば、インターネットで国税に関する申告や納税、申請、届出などの手続ができる便利なシステムです。

ただ,忘れていた昔の医療費控除をしようと思ったら,やっぱり自力で計算して,手書きで申告書を書かないと仕方がないみたい.トホホ...

3月 092007
 

制御部門大会に参加

3月6−8日の3日間,電気通信大学@東京調布で開催された計測自動制御学会制御部門大会に参加した.その名の通り,制御が主題の会議だ.例年は5〜6月に開催されるのだが,なぜか今年は3月の開催だった.

制御部門大会には毎年参加している.興味深い研究発表も多いし,自分の発表に対しても何らかの反応がきちんと返ってくるところが良い.今回も,いろいろとアイディアを得ることができた.

産業界からの発表を増やそう

ただ,大学に籍をおきながら産業応用に異様なほど(?)固執している私としては,もっと産業界からの発表が増えることを期待する.企業の方々は学会発表に敷居の高さを感じておられることが多いのだが,現場のニーズを捉えてこそ工学研究が成立するわけで,大学の研究者が非基礎&非応用の研究にトラップされるのを防ぐ意味でも,是非積極的に発表をしてもらいたい.学会側も,綺麗な成功事例の報告だけでなく,「今こんな問題で困っています」という発表を歓迎するという意志表示をすればよいと思う.ん〜,難しいかな...

今回の制御部門大会では,「鉄鋼会社で制御ってなにしてるの?」なんていう企画セッションがあり,多くの人が聞きに来ていた.企業の現状がどうなっているのかに興味を持っている人が多いことを示しているのだと思う.だから,工夫さえすれば,企業からの発表件数を増やし,活発な討論の場を提供することも可能だろう.

化学工学会での例

実際,2006年9月16−18日に福岡大学で開催された化学工学会秋季大会では,「より良いプラント操業を目指して−産業界での最新アプローチ」というシンポジウムを企画し,12件中11件を企業からの研究発表としたところ,議論も盛り上がり,多くの出席者から面白いシンポジウムだったとのコメントをいただいた.

このシンポジウムの企画に際しては,「大学単独での発表,学生の発表は原則認めない!」という強い決意を表明した.ただ,企業からの発表を集めるのは簡単ではない.実は,「より良いプラント操業を目指して−産業界での最新アプローチ」というシンポジウムを企画したメンバーは,日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会内に設置されていたワークショップNo.25「制御性能監視」のメンバーだ.2年間にわたって,一緒に勉強し,議論し,技術開発をしたメンバーだからこそ,一丸となってシンポジウムを企画できたというわけだ.

制御性能監視/制御性能評価と言えば・・・

「制御性能監視/制御性能評価」と言えば,遂に新しい書籍が出版されました.ここで,ついでに宣伝しておきます.

Process Control Performance Assessment: From Theory to Implementation
著者: Andrzej W. Ordys, Damien Uduehi, Michael A. Johnson
出版: Springer-Verlag (2007/02)
定価: ¥17,792
ISBN-13: 978-1846286230

これまでは,1999年出版の下記書籍が有名で,みんなこれで勉強していたわけですが,5年も経てば技術は随分と進化してきます.制御性能監視/制御性能評価関連技術に興味がある方は,読まれると良いのではないでしょうか.

Performance Assessment of Control Loops: Theory and Applications
著者: Biao Huang, Sirish L. Shah
出版: Springer-Verlag (1999/10)
定価: ¥14,126
ISBN: 1852336390

ワークショップNo.27「プロセス制御技術(仮称)」

今年,日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会内に,ワークショップNo.27「プロセス制御技術(仮称)」を立ち上げる.まだ公式なアナウンスはしていないが,既に10社ほどから参加の申し出をいただいており,産学合わせて20名超での発足を予定している.

このワークショップに参加してみたいという方がおられたら,私まで連絡して下さい.

3月 032007
 

日本人はもっと政治に関心を持つべきだと,常々主張している.しかし,まともな関心を持つためには,野党もマスコミもあまりにアホすぎる気がしてならない.揚げ足取りに終止して国会で議論をしようとしない野党に,誰が国政を託したいと思うだろうか.野党に政権を取る気があるとは思えない.挙げ句の果てに,予算通過を阻止しようと小細工ばかり.揚げ足取りで貴重な時間を浪費したのは自分達だろうに...

マスコミも,どうでもいいようなくだらないことばかりをテレビ等で垂れ流している.それが事実のうちはまだましだが,「あるある」事件のように捏造も平気でやらかしてくれる.嬉嬉として他人の非難をするくせに,我が身のこととなると,国会議員に「自浄能力がない」と言い放たれる始末だ.不二家なんかより,よっぽど重大な問題だ.そんなことすら認識できない局に,放送免許なんて与えておいていいのか.

ただし,お世辞にも視聴者を賢いとは言えない.騙される方が悪いとは言わないが,ちょっとは自分で考えるようにした方が良い.

さて,政治に関連する情報を仕入れるために,私が活用しているところがある.今回は年金関連の話題が書かれていたので,日本人全員に関わることだから,転載しておこう.河野太郎氏の「ごまめの歯ぎしり」を読んでいると,日本の政治屋とマスコミは本当に性根を叩き直さないとダメだと思うことが多い.

ごまめの歯ぎしり メールマガジン版

衆議院議員河野太郎の国会日記

社会保険庁法案の二回目の厚労部会・年金委員会審議。厚生労働省の提出した資料をみると、なんのことはない社会保険庁の職員を新組織に採用した後で、のこりを民間から採用するということになっている。なんというイカサマだ。さらに年金保険料の流用は、かつて年金福祉事業団がやっていた住宅担保貸し付けの債権回収業務のコスト負担にも使われることが判明。厚生労働省のいかなる資料にもこのことは載っていなかった。どうもそういうことがあるらしいとうちのスタッフが探し出してきて、確認したらそうです、と。さらにレガシーシステムの更新費用数百億円も年金保険料からということが判明。これはおおざっぱな項目でなく、詳細を出せと机たたいてもらった資料から判明。

しかし、党内の関心の薄さにはびっくりする。こんなことを確認もせずに、厚生労働省のいいようにやらせるつもりなのか。ちょっと与党ボケだ。

基礎年金番号の法定化という項目もあり、木村義男代議士が、これを議論もなくこんな簡単にやるのか、と問題提起。年金番号と納税者番号の議論など何もなしで、たこつぼe−Japanをまたやるのか。住基ネットをさらに活用というが、住基ネットの活用に関しては党できちんと議論しないと、役所がやりたいからはいどうぞというほど簡単なものではない。

部会は出席者も少なく、問題提起も少ない。最後の方は、河野太郎が一人で文句を言うみたいな状況になってしまった。参議院議員は、尾辻年金委員長の他に、舛添参議院政審会長が一人残っているという状況で、いったい夏に選挙があるのは誰なんだ?

川条しか代議士が、ダブル選挙かもしれないから保険料の流用はだめだと援護射撃をしてくれたが、他には柴山昌彦、木村義男両代議士ぐらいしか危機感がないのか。党内が年金に対してこの程度の関心では、そりゃ総裁選挙で推薦人なんか集まるはずがなかった!!