3月 092007
 

制御部門大会に参加

3月6−8日の3日間,電気通信大学@東京調布で開催された計測自動制御学会制御部門大会に参加した.その名の通り,制御が主題の会議だ.例年は5〜6月に開催されるのだが,なぜか今年は3月の開催だった.

制御部門大会には毎年参加している.興味深い研究発表も多いし,自分の発表に対しても何らかの反応がきちんと返ってくるところが良い.今回も,いろいろとアイディアを得ることができた.

産業界からの発表を増やそう

ただ,大学に籍をおきながら産業応用に異様なほど(?)固執している私としては,もっと産業界からの発表が増えることを期待する.企業の方々は学会発表に敷居の高さを感じておられることが多いのだが,現場のニーズを捉えてこそ工学研究が成立するわけで,大学の研究者が非基礎&非応用の研究にトラップされるのを防ぐ意味でも,是非積極的に発表をしてもらいたい.学会側も,綺麗な成功事例の報告だけでなく,「今こんな問題で困っています」という発表を歓迎するという意志表示をすればよいと思う.ん〜,難しいかな...

今回の制御部門大会では,「鉄鋼会社で制御ってなにしてるの?」なんていう企画セッションがあり,多くの人が聞きに来ていた.企業の現状がどうなっているのかに興味を持っている人が多いことを示しているのだと思う.だから,工夫さえすれば,企業からの発表件数を増やし,活発な討論の場を提供することも可能だろう.

化学工学会での例

実際,2006年9月16−18日に福岡大学で開催された化学工学会秋季大会では,「より良いプラント操業を目指して−産業界での最新アプローチ」というシンポジウムを企画し,12件中11件を企業からの研究発表としたところ,議論も盛り上がり,多くの出席者から面白いシンポジウムだったとのコメントをいただいた.

このシンポジウムの企画に際しては,「大学単独での発表,学生の発表は原則認めない!」という強い決意を表明した.ただ,企業からの発表を集めるのは簡単ではない.実は,「より良いプラント操業を目指して−産業界での最新アプローチ」というシンポジウムを企画したメンバーは,日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会内に設置されていたワークショップNo.25「制御性能監視」のメンバーだ.2年間にわたって,一緒に勉強し,議論し,技術開発をしたメンバーだからこそ,一丸となってシンポジウムを企画できたというわけだ.

制御性能監視/制御性能評価と言えば・・・

「制御性能監視/制御性能評価」と言えば,遂に新しい書籍が出版されました.ここで,ついでに宣伝しておきます.

Process Control Performance Assessment: From Theory to Implementation
著者: Andrzej W. Ordys, Damien Uduehi, Michael A. Johnson
出版: Springer-Verlag (2007/02)
定価: ¥17,792
ISBN-13: 978-1846286230

これまでは,1999年出版の下記書籍が有名で,みんなこれで勉強していたわけですが,5年も経てば技術は随分と進化してきます.制御性能監視/制御性能評価関連技術に興味がある方は,読まれると良いのではないでしょうか.

Performance Assessment of Control Loops: Theory and Applications
著者: Biao Huang, Sirish L. Shah
出版: Springer-Verlag (1999/10)
定価: ¥14,126
ISBN: 1852336390

ワークショップNo.27「プロセス制御技術(仮称)」

今年,日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会内に,ワークショップNo.27「プロセス制御技術(仮称)」を立ち上げる.まだ公式なアナウンスはしていないが,既に10社ほどから参加の申し出をいただいており,産学合わせて20名超での発足を予定している.

このワークショップに参加してみたいという方がおられたら,私まで連絡して下さい.

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