4月 272007
 

2004年4月に新入生に向けて配信したメッセージが「新入生へのメッセージ:理想を思い描いて,実行しよう」に書いてある.送信対象は,基礎情報処理演習という新入生向けの科目で,私が担当するクラスの学生約120名だ.伝えたいことが毎年変わるはずもないので,似たような内容になるが,受け取る学生にとっては,一生に一回のことなので,役立つかもしれない.今年,新入生に送付したメッセージを記載しておこう.

【メッセージ】

大学に入学した今,自分の将来について一度じっくりと考えてみると良いでしょう.30歳,40歳になったとき,自分はどんなことをしているのか想像して下さい.どんなことをしていたいか理想を思い描いてみて下さい.そして,数十年後,理想的な自分になっているために,今から実行しなければならないことをリストアップしてみて下さい.それを実行して下さい.これだけで,ボケーッと大学生活を無為に過ごすことなんてできなくなるでしょう.君達の将来は,君達が今していることの積み重ねで決まるんです.それ以外の何物でも決まりません.

そんな先のことは分からないよ,というのが本音かもしれません.でもね,問題を先送りにすることで,幸せな未来が訪れると思いますか.残念ながら,そんなに世の中は甘くないですよ.

では,もっと近い未来のことを考えてみましょう.数年後には,大学院入試や就職試験が待っています.実力がなければ,良い研究室で好きな研究をする権利は与えられません.好きな企業にも就職できません.やりたい仕事もさせてもらえません.例えば,必修科目の成績が悪ければ,行きたいコースに行けません.大学院入試の成績が悪ければ,行きたい研究室に行けません.結果で勝負するしかないのです.

手遅れになってからでは遅いんです.健闘を祈っています,

最後に一つ.京都大学なんて,極東のマイナーな大学の1つにすぎませんよ.平均的な京大生というのは,所詮2流でしかありません.目を海外へ向けてみましょう.自分の未来をちっぽけな島国の中に閉じこめておく必要なんてありません.

あと,講義時間にも言いましたが,体育会でもサークルでもNGOやNPOでも何でも良いけれど,工業化学科以外に,できれば京大以外に人脈を作れるような活動をすると良いと思います.講義室と自宅の往復だけで大学生活を終わらせるなんて馬鹿な真似はしないように.

もう一つ.アルバイトについて.学費が必要とか,多少の遊ぶお金が必要とかでアルバイトをするのは良いことです.社会勉強にもなるでしょう.でも,あまり時間を費やさないように.せいぜい時給数千円程度でしょ.そんな金額,大学在学中に実力を付けて,卒業後に稼いだら,誤差みたいなものです.たかだか数十万円程度のために,アルバイトで貴重な時間を無駄にして,将来悔いることのないように.

勉強,遊び,アルバイト.自分の将来を思い描き,最適なバランスを実践して下さい.

ちなみに,上記は私の意見です.これが正しいというわけではありません.他人の話を鵜呑みにするのではなく,間違っていても構わないので,まずは自分の意見を持つようにして下さい.そのためには,教養を身に付ける必要があるし,普段から様々なことを考えるようにもしなければなりません.

  One Response to “新入生へのメッセージ:すべては自分の未来のために”

  1. 基礎情報処理演習の授業アンケート結果…

    授業アンケート結果についての感想
    工業化学科1回生を対象とした「基礎情報処理演習」という演習科目の授業アンケート結果が送られてきた.アンケートの一番最後にある自由記述の (more…)

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