5月 112007
 

首都圏の大学生の間で未公開株を巡るトラブルが増えているとの記事(下記参照)を見掛けた.騙す人間が最低であることは疑いない.ろくな死に方をしないだろうし,しても地獄に堕ちるだろう.

しかし,だ.上場確実の未公開株いりませんかと言われて,素直に買うか...ド素人が消費者金融から借りたお金で株式投資するか...お金に関する基本中の基本がわかっていない.まあ,大学に入るまで誰からも何も教えてもらえなかったのだろうが,それにしても,だ.大学生にもなって,教養どころか,常識もないとは嘆かわしい話じゃないか.

学生の投資について」などに書いている通り,私は,学生が投資に興味を持ち,実際に投資をしてみるのは良いことだと考えている.その行為から学べることは多く,良い社会勉強になる.本格的に投資をするかどうかは本人が判断する問題であるが,少なくとも,投資に関する正しい知識を身に付けていないと将来困るだろう.自宅を購入する,確定拠出型年金を利用する,インフレに備えたい,現預金を何とかしたい,そんなときお金に関する知識がなくて一体どうするのか.痛い目にあうのが目に見えている.

1に勉強,2に勉強,3,4がなくて,5に勉強.投資というのは,それぐらい真剣に取り組むべきものだ.努力しない奴は所詮鴨ネギだ.

ちなみに,勉強が大事とは書いたが,いきなり「株で○億円儲けました」的な本を読むんじゃないぞ.そんな本はゴミ箱に捨てておけ.何から勉強を始めていいかわからないなら,とりあえず,ウォ−レン・バフェットとジム・ロジャーズの本でも読んでおけ.いずれも素晴らしい投資家だ.しかも,初心者でも読める.

ところで,だ.大学生にもなったら,流行で投資を経験してみる,それでお金について勉強した気になるというのでは,少し物足りない.お金について勉強するのであれば,「お金の本質」を問い直してみてはどうか.パン屋さんでパンを買う購入代金としてのお金と,株式取引所で扱われる資本としてのお金は,同一であるか否か.この問いにどう答えられるだろうか.お金の本質に迫ろうとするなら,ミヒャエル・エンデがガイドを務めてくれるだろう.

学生の間でも株トラブル増加! 新入生は気をつけて

「上場すれば絶対もうかる」などと勧められて未公開株を購入したが、上場は実現せず、解約もできないといったトラブルが、主に首都圏の大学生の間で増えていることが9日、国民生活センターのまとめでわかった。センターによると、未公開株をめぐるトラブルの大学生からの相談は平成16年度までなかったが、17年度に5件、18年度に36件と増加。投資額は60万円台が多く、学生同士で勧誘するとマージンがもらえる例もあるという。相談例としては、「投資サークルに参加しないか」と同級生に勧められ、消費者金融から借金して65万円を支払ったものの、本当に投資されているのか不安だという男子学生のケースなどがあった。センターは「甘いもうけ話は信用してはいけない。特に新入生は気を付けてほしい」と注意を呼び掛けている。

(iza!)

  2 Responses to “大学生にもなって,教養どころか,常識もないのか”

  1. 小学生に、「投資の教育」をやっている連中がいる。本当に、馬鹿げている。

    なんとか、止められないものでしょうか。

    • 「投資の教育」の中身を知らないため,是非についてはコメントを控えますが,自分たちが生活している社会の仕組みを知るための一環として,お金の流れや役割について勉強しておくことは良いと思っています.その中で,投資について学ぶことはあってよいでしょう.

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