8月 252007
 

先に「カナダ土産といえばメープルシロップ」ということで,メープルシロップやメープルスプレッド(メープルバター),メールプルキャンディーにメールプルクッキーをお土産にしたと書いた.しかし,カナダといえば,特にナイアガラ地方といえば,アイスワインを忘れてはいけない.

手頃なお土産という意味では,あるいは知名度という意味では,メープルシロップにかなうお土産はないかもしれない.しかし,アイスワインは格別である.

今回の滞在では,あまり時間がなかったこともあり,結局,帰国のためにケベック国際空港に戻ってくるまで,アイスワインは買わなかった.もう買わないでおこうと思っていたのだが,ケベック国際空港の小さな小さなお土産物屋さんにて,アイスワインを発見したので,とにかく2本買うことにした.アイスワインは,もちろんワインの一種だが,その作り方や味は全く別物で,非常に甘いデザートワインだ.特別なワインであるため,値段も高い.375ml のハーフボトルサイズで,5000円以上するのが普通だ.もちろん,激安品も探せばあるが,日常的に飲むわけでないアイスワインにけちる必要もないだろう.

今回お土産に買ったのは,”Inniskillin Oak Aged Vidal Icewine 2004″だ.もちろん,1本は自分用に.


イニスキリン 白アイスワイン・ビダル 2004年産

帰国後調べてみたが,この”Inniskillin Oak Aged Vidal Icewine”はアイスワインを扱っている店でもほとんど品切れになっている.

でも,他にもアイスワインは数多くある.まだ飲んだことがないという方は,是非一度飲んでみましょう.


様々なアイスワインはここでチェック!

最後に,ケベック国際空港についての注意を.

普通の日本人観光客なら,トロントやバンクーバーがカナダの玄関口になる.これらは大きな空港なので,何も問題ない.ところが,ケベック国際空港は非常に小さな空港で,国際という名前がついているものの,ケベック周辺のアメリカの都市(せいぜいデトロイトまで)に少数の便が飛んでいるだけだ.このため,免税店も非常に小さいのが1つあるだけ.幸運にも,私はアイスワインだけが買えれば十分だったので,この店だけで良かったが,最後に空港でお土産を探そうという人は痛い目に合うだろう.ケベック国際空港から出国する人は注意しましょう.

8月 252007
 

今回のケベックシティ滞在では,お土産を何も買わないまま最終日を迎えた.帰国までに何か買っておかないといけないなと思ったものの,いつもの海外出張のときのようにスーパーマーケットに行く時間もなく,とりあえず,メープルシロップ関連商品だけでも買っておくことにした.

ガイドブックによると,ロワータウンの Petit Champlain 地区にメープルシロップ専門店があり,そこでメープルシロップ・ソフトクリームも食べられるという.他にあてもないので,ケベックの象徴であるシャトー・フロントナック(Fairmont Le Chateau Frontenac)近くの公園脇の階段を下りて,ロワータウンの Petit Champlain 地区へと向かう.メープルシロップ専門店は, Petit Champlain の反対側の端にあった.

予想以上に小さな店だが,確かに様々な種類のメープルシロップが置いてある.その他,メープルシロップのキャンディーやクッキーもある.一通り商品を眺めた後,買い物の前に,普通の白いソフトクリームにメープルシロップをかけたものを注文する.なかなか美味しい.

さて,いよいよ商品購入だが,様々な種類のメープルシロップが置いてあるのに,すべてが”CANADA No.1 MEDIUM”だ.隅から隅まで調べたが,それしかない.実は,メープルシロップには格付けがあって,上位から順に,”No1 Extra Light”, “No.1 Light”, “No.1 Medium”, “No.2 Amber”, “No.3 Dark”に分けられている.名前からわかるように,この格付けは透明度(色)によって決められている.

ただし,この格付けは単純に優劣を定めるものではないということには注意しておきたい.何に使うかによって,どのグレードを使うべきかも異なる.例えば,普通にホットケーキにかけるだけなら,ミディアムで良い.実際,世界的に最も愛用されているのはミディアムだそうだ.

そうは言っても,ミーハーな私としては,エクストラ・ライトを手に入れたい.そこで,店員さんに,No1 Extra Lightはないのかと尋ねると,「ない」とのこと.No.1 Lightすらなく,置いてあるのはNo.1 Mediumだけだと言う.メープルシロップ専門店なのに...


カナダNo1 Extra LightとNo.1 Mediumのメープルシロップ味比べ!

まあ,それでも,折角メープルシロップ専門店まで来たのだからと,”CANADA No.1 MEDIUM”をいくつかと,キャンディーとクッキーを購入した.

なお,”No1 Extra Light”にはお目にかかれなかったが,”No.1 Light/Clair”であれば,普通にお土産物屋さんでも売っている.それと,後から気付いたのだが,Petit Champlain地区のメープルシロップ専門店は安くない.ケベックシティ旧市街(Old Quebec)のメインストリートであるRue St-Jean沿いにあるお土産物屋さんやメープルシロップ専門店の方が,品揃えも豊富で,値段も安い.ご参考までに.


2年連続最優秀賞を受賞したメープルシロップ No.1 Light




オーガニックメイプルシロップ!

国際会議に参加すると,ちょっとしたお土産をもらえることも多い.ボールペンだけなんてこともあるが,その土地の名産品や特産品をもらえることもある.

今回ケベックシティで開催されたIFAC MMMのお土産は,メープルシロップ
メープルスプレッド(メープルバター)だった.受付で配布された鞄に1瓶ずつ入っていたのだが,会議最終日に地元大学のオーガナイザーと話していたところ,「メープルシロップとメープルバターがまだ余っているから,欲しかったら,あげるよ」と言ってもらった.図々しくも,「是非下さい」とお願いして,特別にもう1瓶ずつもらった.


2年連続最優秀賞を受賞したメープルスプレッド(メープルバター)


2年連続最優秀賞を受賞したメープルシュガー

8月 252007
 

要塞都市であるケベックシティの旧市街(Old Quebec)は,そのシンボルになっている Fairmont Le Chateau Frontenac を含むアッパータウンと,急な坂を降りた川沿いのロワータウンからなる.とても小さなエリアなので,徒歩だけでも十分に見て回ることができる.

今回は,学会初日前夜にケベックシティに到着し,学会終了日翌朝にはケベックを発つというタイトなスケジュールであったため,早足で旧市街のみを見て回った.新市街には行っていない.

滞在したホテルは学会会場でもある Hotel Palace Royal で,旧市街の外側にはなるが,旧市街を取り囲む城壁からは150mと近く,メインストリートであるRue St-Jean沿いにあるため,食事に行くにも散歩に行くにも便利だった.

トロントからケベックに向かう飛行機.凄く小さい...
トロントからケベックに向かう飛行機.凄く小さい...

ケベックシティ旧市街を取り囲む城壁とRue St-Jeanの門
ケベックシティ旧市街を取り囲む城壁とRue St-Jeanの門

ケベックシティ旧市街を取り囲む城壁の上から
ケベックシティ旧市街を取り囲む城壁の上から

ケベックシティ旧市街は,本当に綺麗な,いかにもヨーロッパという雰囲気の街だ.石畳のRue St-Jean通り沿いには,レストランやブティック,メイプルシロップ専門店などの店が建ち並び,それぞれが特徴的な看板を掲げている.とても狭いDu Tresor通りには,絵描きが集まり,観光客を相手に絵の即売をしている.そのDu Tresor通りを抜けると,目の前に,ケベックの象徴であるシャトー・フロントナックが現れる.公園脇の階段を下りていくと,ロワータウンの Petit Champlain 地区になり,欧州風のかわいく洒落た通りへと繋がる.

絵描きが集まるDu Tresor通り @ ケベック
絵描きが集まるDu Tresor通り @ ケベック

欧州風のかわいく洒落た通り @ Petit Champlain, Quebec
欧州風のかわいく洒落た通り @ Petit Champlain, Quebec

ケベックの象徴 Fairmont Le Chateau Frontenac (正面側の公園から)
ケベックの象徴 Fairmont Le Chateau Frontenac (正面側の公園から)

ケベックの象徴 Fairmont Le Chateau Frontenac (川沿いから)
ケベックの象徴 Fairmont Le Chateau Frontenac (川沿いから)

シャトー・フロントナックのロビー @ ケベック
シャトー・フロントナックのロビー @ ケベック

ケベックシティ滞在中,たまたま国際音楽祭が開催されており,街の至る所で演奏が行われていた.

ケベックシティの至る所で音楽会が開催されていた
ケベックシティの至る所で音楽会が開催されていた

ケベックシティの至る所で音楽会が開催されていた
ケベックシティの至る所で音楽会が開催されていた

滞在中,昼食は学会会場である Hotel Palace Royal のレストランで食べることになったため,夕食をケベック旧市街で楽しむことにした.フランス文化圏だけあって,料理は美味しい.レストランの種類と数も豊富で,食べるところには困らない.

学会最終日の夜には,最後の晩餐ということで,ロワータウンに位置するフランス料理店 Initiale に連れて行っていただいた.みんなでプリフィクスのコース料理をオーダーしたが,前菜やメインからデザートに至るまで,とても上品で,見た目にも美しく,しかも大変美味しい料理を堪能した.スタッフも笑顔を絶やさず,フレンドリーだが丁寧で,大満足の夕食だった.

最後に食事をした高級フランス料理店 Initiale @ ケベック
最後に食事をした高級フランス料理店 Initiale @ ケベック

もう少しゆっくりと滞在したかったなと思いつつ,ケベックを後にする.それにしても,フェアモントは凄いな.ケベックのシャトー・フロントナック,バンフ・スプリングス・ホテル,シャトー・レイクルイーズと,単に豪華なだけでなく,その地区を象徴するような建造物をホテルとして提供している.私もフェアモントの会員だが,オフシーズンでもなければ泊まれない...

8月 242007
 

IFAC (International Federation of Automatic Control) が主催する国際会議 IFAC MMM (the 12th IFAC Symposium on Automation in Mining, Mineral and Metal Processing) が,8月21−23日に,カナダのケベックシティで開催された.

その名の通り,採鉱,鉱物,金属といったプロセスに関する国際会議で,3年に1回開催される.次回は2010年に南アフリカのケープタウンでの開催が予定されている.

会議概要

MMM 2007 は,IFAC TC 6.1 CPC が主催するシンポジウムである ADCHEM や DYCOPS と比較すると,かなり小規模である.今回の発表論文は計73報で,その内訳は,招待講演が3件,口頭発表が70件であった.パラレルセッションは2系列だけであり,参加者が議論しやすい会議だといえる.

日本からの研究発表は,私を含む大学関係者数名の発表を除くと,JFEスチールとJFE技研による発表4件のみであり,他の大手鉄鋼会社からの発表はなかった.

参加しての感想: 多変量解析について

IFAC のシンポジウムではあるが,制御理論とは疎遠である.最先端の制御理論に関する発表は全くなく,鉱物や金属を扱う生産プロセスをどのように操業するかが話題の中心である.企業からの発表が多いのが印象的で,一般的な手法や技術についての研究発表よりも,特定の生産プロセスに関する事例発表が多かった.このため,同業者には非常に参考になると思われる.

MMM 2007 全体を通して,会議参加者が非常に強く意識していたのが,「多変量解析技術の適用」だ.多変量統計的プロセス管理(Multivariate Statistical Process Control; MSPC)とソフトセンサー(Softsensor)に関連する発表が多く,かつ注目されており,”PCA/PLS”や”Multivariate Technique”という言葉がやたらと耳についた.3件の Plenary Lecture のうちの1つは,Prof. John MacGregor による”Learning from Data”であり,多変量解析,特にPCAとPLSをなぜ使うのか,どのように使うのか,という内容の講演だった.この Plenary Lecture が今回の MMM を象徴していたと思う.ちなみに,PCAとは主成分分析(Principal Component Analysis),PLSとは部分的最小二乗法(Partial Least Squares)のことである.

現在,日本国内でも,鉄鋼各社において多変量解析の適用が精力的に進められている.あるいは,進めよういう動きがある.これは MMM 分野の世界的な潮流なのだろう.この分野に長年関わってきた一研究者としては,他国の企業の後塵を拝することがないよう,是非頑張って欲しいというのが本音だ.

MMM業界で多変量解析の適用に昔から取り組み,実績を上げている代表的な企業は,カナダのハミルトンに本拠地をおく Dofasco である.ここのMSPCシステムは最高の適用事例と言われている.私自身,日本国内で招待講演を依頼される度に,Dofascoの事例を紹介してきたので,日本でも結構有名だろう.現時点で,Dofascoの技術を凌ぐMSPCシステムを,日本の企業は実現できていない.1990年頃から取り組み始めたDofascoと,ここ数年の間に取り組み始めた企業とでは,蓄積されている技術に相当の差があっても不思議ではない.

私自身,この分野で,日本の産業界に何とか貢献したいという思いはある.日本鉄鋼協会内で研究会を立ち上げようという動きなどもあるが,その活動に期待したい.

参加しての感想: 研究発表を聞いて

鉱物や金属のことは全然知らないので,正直,個別のプロセスの話にはついていけなかった.このため,どんな手法がどんなところで使われているのかを中心に研究発表を聞いてきた.

非常に気になったのが,ADCHEM や DYCOPS など私がこれまで参加してきた学会に比較して,MMM ではファジーモデリングが大人気であることだ.最近,ファジーを使いますなんて発表を聞くことはほとんどなかったのだが,今回はわずか70件の研究発表の中に,数件あった.決して,ファジーモデリング自体が悪いのではないのだが,猛烈に気になったのは,本当にファジーモデリングを使うべきところで使っていますか,ということだ.私の知識が浅薄であることが問題なのかもしれないが,全く無意味な使い方をしているような気がした.

ファジーモデリングは所詮非線形モデリング手法の1つである.定性的にしか表現され得ない情報をモデリングに利用するために,メンバーシップ関数という考え方は有効だろう.だが,定量的なデータだけを扱う際に,非線形だからという理由で,どうしてファジーモデリングを使いましょうということになるのかが理解できない.定量的な情報に,あいまいな表現を与えて,一体何のメリットがあるのだろうか.最終的には,曖昧さを排除した解析をしようとしているのに...

僭越ながら,アドバイス

多変量解析を活用して,多変量統計的プロセス管理(Multivariate Statistical Process Control; MSPC)やソフトセンサー(Softsensor)を自社プロセスに実装したいと考えている技術者の方々に理解しておいて欲しいことがある.

いたずらに新しい方法や複雑な方法を使う必要はないし,使ってはならないということを肝に銘じておいて欲しい.JohnがPlenaryで話したように,PCA/PLSで十分なケースがほとんどなのだ.対象が複雑で非線形だからという説明をよく聞くが,それと線形手法でうまくいかないこととが,どう繋がっているのか分からないことが多い.プロセスが非線形であるのは当然だ.バッファータンク1つだけのプロセスでも非線形だ.だからと言って,液面制御に非線形モデル予測制御を適用するなんてことはしないだろう.最終的に,線形手法では十分な精度のモデルを構築できず,非線形手法を適用する場合も当然ある.しかし,そこに至るまでに,線形手法で十分に解析しておくことが,プロセスへの理解を深めることに繋がり,最終的な成功への近道なのだ.

プロセスの改善を目指すなら,構築するモデルは解釈されえなければならない.解釈できないような,プロセスについての理解を深められないようなモデルを構築しても意味がない.

古典的なPCA/PLSを適用したとして,そこから読み取れるはずの情報を100%引き出しているか.それが問題だ.潜在変数の値(主成分得点など)をどう見るか,ローディング(負荷量)をどう見るか,プロセス変数と潜在変数の関係をどう捉えるか,得られた線形回帰モデルから何を読み取るか,そういう基本的なところをないがしろにしてはいけない.古くさく地道な作業だが,そのような作業を通して,成果が得られる.論文は書けないかもしれないが...

論文を書くための研究,研究費を取るための研究に惑わされる必要はない.

8月 232007
 

学会会場が Hotel Palace Royal であることから,このホテルに滞在した.

ケベックシティ旧市街(Old Quebec)の外側にはなるが,旧市街を取り囲む城壁からは150mと近く,メインストリートであるRue St-Jean沿いにあるため,何をするにも便利だ.空港との往復はタクシー(片道30CAN$定額)となる.

今回は学会を通して部屋を予約した.1 king bed roomで1泊190CAN$だ.税金やサービス料を含めると,楽に20000円を超える.ホテル代金が定額制で支払われる大学では,もう少し宿泊料を安くしてもらえると有り難い.客室は十分に広く,ソファーやデスクもあり,高速インターネット接続も無料で,快適に過ごせる.レセプションなどでの従業員の対応も良い.今回は一度も利用しなかったが,室内プールなどの設備もある.

Hotel Palace Royal 外観 @ ケベック,カナダ
Hotel Palace Royal 外観 @ ケベック,カナダ

Hotel Palace Royal ロビー @ ケベック,カナダ
Hotel Palace Royal ロビー @ ケベック,カナダ

Hotel Palace Royal 室内プール @ ケベック,カナダ
Hotel Palace Royal 室内プール @ ケベック,カナダ

Hotel Palace Royal 客室 @ ケベック,カナダ
Hotel Palace Royal 客室 @ ケベック,カナダ

Hotel Palace Royal 客室からの眺望 @ ケベック,カナダ
Hotel Palace Royal 客室からの眺望 @ ケベック,カナダ

8月 232007
 

国際会議 IFAC MMM 2007 (the 12th IFAC Symposium on Automation in Mining, Mineral and Metal Processing)に参加するため,現在,カナダのケベックシティに滞在している.

会議2日目の8月22日夜に,”Musee de l’Amerique francaise”(北米フランス博物館)で晩餐会(Banquet)が開催された.19:00開始との案内だったので,ギリギリまで会議場でディスカッションをして,ちょうど19:00頃に”Musee de l’Amerique francaise”に到着した.会議場でもあるホテル(Palace Royal Hotel)から徒歩5分ぐらいだ.しばらく,食前酒を飲みながら歓談し,19:30頃にテーブルに着く.

Musee de l'Amerique francaise (北米フランス博物館)
Musee de l’Amerique francaise (北米フランス博物館)

全員がテーブルに着き,ワインがサーブされる.しばらくすると,照明が落とされ,

ジャーーーーーン,ジャジャジャジャジャーーーン

と,パイプオルガンの迫力ある音がした.この曲は,そう,オペラ座の怪人だ.一体何が起きるのかと会議参加者が動揺する.と,そのとき,

“Christine!”

と叫ぶ声が聞こえ,舞台に怪人とクリスティーヌが現れる.

バンケット会場に現れたオペラ座の怪人とクリスティーヌ
バンケット会場に現れたオペラ座の怪人とクリスティーヌ

まさかバンケットで,ミュージカル「オペラ座の怪人」を観ることができるとは思ってもいなかった.7年ほど前にニューヨークのブロードウェイで観て以来だ.怪人とクリスティーヌの共演のあと,クリスティーヌの独唱などがあり,まさに「オペラ座の怪人」の総集編だ.しばらくすると,頭上から,

“symphony! symphony!”

という怪人の叫び声が聞こえ,クリスティーヌの超高音の歌声と重なり合う.いやぁ,バンケットでこれだけの演出をしてくれれば,大満足だ.

Symphony!と叫ぶ怪人
Symphony!と叫ぶ怪人

「オペラ座の怪人」を堪能した後も,コース料理の一品一品がサーブされる毎に,食事が一段落する頃合いを見計らって,歌が披露された.食事の待ち時間が長いのは嬉しくないし,食事を無視して出し物が延々と続くのも飽きてしまうが,絶妙な演出だ.

豪華なドレスを身に纏い美しい歌声を披露する女性(元クリスティーヌ)
豪華なドレスを身に纏い美しい歌声を披露する女性(元クリスティーヌ)

ミュージカルに見入る会議参加者
ミュージカルに見入る会議参加者

その後も,ミュージカル EVITA の”Don’t Cry for Me, Argentina”や TITANIC の”My Heart Will Go On”などが歌われた.

これまでに何十回と会議のバンケットに参加しているが,間違いなく,トップクラスだ.今回のバンケット参加費は50CAN$(約5500円)だったが,料理も美味しく,これだけのハイレベルな演出もあり,大満足だ.

8月 222007
 

McMaster University (Hamilton, Canada) には,McMaster Advanced Control Consortium (MACC) の他にも,McMaster Steel Research Centre というコンソーシアムがある.”center”ではなく,”centre”と綴る.こちらは,Prof. Gordon A. Irons と Prof. John MacGregor が chair をしている.

McMaster Steel Research Centre は2000年に設立され,現在,12のメンバー企業が加入している.このコンソーシアムに関わる McMaster University の研究者は,material science,chemical engineering,mechanical engineering の各専攻の総勢65名にもなる.会合は年2回開催され,オープンな雰囲気でのディスカッションがなされているそうだ.なお,年会費は30,000カナダドルである.

8月 212007
 

8月21-23日にカナダのケベックシティで開催される国際会議 IFAC MMM (the 12th IFAC Symposium on Automation in Mining, Mineral and Metal Processing)の前日,JFEスチールおよびJFE技研の方々と一緒に McMaster University (Hamilton, Canada) の Prof. John MacGregor を訪問した.

まず,John に McMaster Advanced Control Consortium (MACC) について,その活動概要を説明してもらった.

MACCは,McMaster大学と産業界のプロセスシステム工学分野での共同研究を推進するために設立されたコンソーシアムである.1980年代中頃には,非公式な産学連携のコンソーシアムができており,それを母胎にMACCが設立された.主な研究対象領域のキーワードは,advanced control,real-time optimization.data-based information technologyである.特に,多変量解析の産業応用に力を入れており,当該分野では世界の中心と言って良いだろう.

1991年以来,年に1〜2度のペースで会合(年会とワークショップ)を開催している.そこでは,毎回特定のテーマを定め,その分野で世界を代表する研究者に招待講演を依頼すると共に,当該分野で最先端を行くメンバー企業からの事例紹介が行われる.また,McMaster大学で実施されている研究と,将来の研究開発方針が示され,メンバーの間で活発な議論が行われる.会合には,毎回,産業界から50〜60人(メンバー企業各社3〜4名程度)が参加するそうだ.当然ながら,会合はクローズドであり,メンバーのみが参加できる.この他,これまでに100件を超えるプロジェクトを実施しており,開発したソフトウェアの提供も行われている.

McMaster Advanced Control Consortium (MACC) の規模に興味があるところだが,McMaster大学からは5名の教授,3名の研究スタッフ,20〜25名の博士課程学生(Ph.D.候補)が参加,産業界からは,PetroCanada, Total Fina Elf, Shell Gloval Solutions, Suncor, Air Products & Chemicals, DuPont, Waeker Chemie, Praxair, Rohm & Haas, Aspen Technology, Honeywell, Frito-Lay, Kodak, Procter & Gamble, Merck, Dofasco, Tembec, Alcoa, Forintek Canada が参加している(昨年度実績?).

異なる産業に属する企業で構成されているため,オープンな議論がなされていると共に,相互に事業所を訪問して,最先端の適用事例を見学することで,企業は大いにメリットを享受しているという.北米には多くのコンソーシアムが存在するが,その中でも最も成功しているものの1つという評価だ.この良い状態を継続するために,メンバー企業には,互いに積極的に交流すること,共同作業に積極的に参画することが求められる.逆に,お金を出すから情報だけ欲しいというような企業はメンバーには入れない方針だそうだ.

年会費は21,000カナダドル.決して高くはない.

8月 202007
 

8月21-23日にカナダのケベックシティで開催される国際会議 IFAC MMM (the 12th IFAC Symposium on Automation in Mining, Mineral and Metal Processing)に参加するため,西安から帰国した翌日,カナダへと出発した.

同じく IFAC MMM に参加されるJFEスチールおよびJFE技研の方々が,この機会に McMaster University (Hamilton, Canada) の Prof. John MacGregor を訪問したいということで,そのアレンジをして,ついでに同行させていただいた.私も McMaster を訪れるのは初めてである.

19日夜にトロントで合流し,翌20日にリムジンで McMaster University へと向かった.流石は北米の大学であり,キャンパスは広々としていて,綺麗だ.

今回の訪問では,John が中心的な役割を果たしている2つのコンソーシアムについて説明してもらうことと,最近の研究動向について議論することが目的だ.

McMaster大学訪問に利用した豪華リムジン
McMaster大学訪問に利用した豪華リムジン

化学工学が入っている建物 @ McMaster University (Hamilton, Canada)
化学工学が入っている建物 @ McMaster University (Hamilton, Canada)

8月 182007
 

西安からの帰国には,日本航空(Japan Airline, JL)を利用した.海南航空(Hainan Airline, HU)とのコードシェア便なのだが,コードシェアであることに何の意味もない.

西安咸陽国際空港でのチェックインは,海南航空のカウンター(実際には多くの航空会社の共通カウンター)で行うことになる.カウンターで航空券を提示すると,係員がカタカタと端末を操作した後,「あなたは登録されていないので,チェックインはできない.」と言われた.この瞬間に,ポカーン状態である.

いやいや,ちゃんとチケットは持っているし,JALも海南航空もリコンファームは不要だし,登録されていないって,どういうことやねん!

係員に英語で尋ねるが,まともに通じない.その係員が何とか言ってくれたのが,「海南航空のカウンターに行け」ということだけだ.状況も把握できていないのに,違うところに行ったって,たらい回しにされるのが落ちで,問題が解決されるとは思えない.何が何でも帰国しないといけない(土曜日に西安@中国から帰国し,日曜日にケベック@カナダに出国)のだから,そう簡単に引き下がるわけにはいかない.チェックインカウンターで執拗に食い下がると,別の係員を呼んで,中国語で何やら相談している.その係員は英語が堪能で,”Follow me.”と指示してくれたので,これなら安心だろうと,チェックインカウンターを離れた.

向かった先は,海南航空のチケットカウンターだ.そこで,係員が事情を説明してくれて,問題なしということになった.ただ,カウンターも割り込みし放題で,きちんと並んで待つなんてことは,中国ではありえないのだろう.

係員に付き添われて,再びチェックインカウンターに戻ると,今度はスムーズに手続きができた.心底ホッとした.ただ,チェックインカウンターには長い行列ができていて,その最前列,アジア系ではない人の前に割り込ませてもらったので,事情を説明して謝っておく.

なお,西安咸陽国際空港から北京首都国際空港を経由して日本に帰国するのだが,西安咸陽国際空港で関西国際空港までのチェックインができない.すべてJAL便なのにだ.コードシェアであることに何の意味もない.結局,北京首都国際空港で,国際線のチェックインカウンターに行き,普通にチェックインする必要がある.

実は問題はこれだけではなかった.大したことではないのだが,セキュリティチェックを受ける際に,パスポート,ボーディングパス,航空券を見せると,係員に「持ってるのは,これだけか?」と尋ねられた.そんなわけないだろう,という感じだ.どうやら,海南航空(HU)のボーディングパスを持っているのに,航空券には日本航空(JL)の記号しかないため,おかしいと思ったようだ.海南航空と日本航空はコードシェアしていて,これだけしか持っていないと説明しても,なかなか埒があかない.結局,他の係員が出てきて,それでも問題ないということになった.本当,コードシェアであることのメリットよりも,デメリットばかりが目についた.

同じ手段で西安から日本に帰国する際には,念のため,西安咸陽国際空港には早めに行きましょう.出発時刻の2時間前からチェックインできます.なお,7時頃にホテルを出たところ,道は空いていて,タクシーで40分ぐらいでした.価格は150元.また,北京首都国際空港では機敏に行動しましょう.そんなに余裕はありません.