8月 212007
 

8月21-23日にカナダのケベックシティで開催される国際会議 IFAC MMM (the 12th IFAC Symposium on Automation in Mining, Mineral and Metal Processing)の前日,JFEスチールおよびJFE技研の方々と一緒に McMaster University (Hamilton, Canada) の Prof. John MacGregor を訪問した.

まず,John に McMaster Advanced Control Consortium (MACC) について,その活動概要を説明してもらった.

MACCは,McMaster大学と産業界のプロセスシステム工学分野での共同研究を推進するために設立されたコンソーシアムである.1980年代中頃には,非公式な産学連携のコンソーシアムができており,それを母胎にMACCが設立された.主な研究対象領域のキーワードは,advanced control,real-time optimization.data-based information technologyである.特に,多変量解析の産業応用に力を入れており,当該分野では世界の中心と言って良いだろう.

1991年以来,年に1〜2度のペースで会合(年会とワークショップ)を開催している.そこでは,毎回特定のテーマを定め,その分野で世界を代表する研究者に招待講演を依頼すると共に,当該分野で最先端を行くメンバー企業からの事例紹介が行われる.また,McMaster大学で実施されている研究と,将来の研究開発方針が示され,メンバーの間で活発な議論が行われる.会合には,毎回,産業界から50〜60人(メンバー企業各社3〜4名程度)が参加するそうだ.当然ながら,会合はクローズドであり,メンバーのみが参加できる.この他,これまでに100件を超えるプロジェクトを実施しており,開発したソフトウェアの提供も行われている.

McMaster Advanced Control Consortium (MACC) の規模に興味があるところだが,McMaster大学からは5名の教授,3名の研究スタッフ,20〜25名の博士課程学生(Ph.D.候補)が参加,産業界からは,PetroCanada, Total Fina Elf, Shell Gloval Solutions, Suncor, Air Products & Chemicals, DuPont, Waeker Chemie, Praxair, Rohm & Haas, Aspen Technology, Honeywell, Frito-Lay, Kodak, Procter & Gamble, Merck, Dofasco, Tembec, Alcoa, Forintek Canada が参加している(昨年度実績?).

異なる産業に属する企業で構成されているため,オープンな議論がなされていると共に,相互に事業所を訪問して,最先端の適用事例を見学することで,企業は大いにメリットを享受しているという.北米には多くのコンソーシアムが存在するが,その中でも最も成功しているものの1つという評価だ.この良い状態を継続するために,メンバー企業には,互いに積極的に交流すること,共同作業に積極的に参画することが求められる.逆に,お金を出すから情報だけ欲しいというような企業はメンバーには入れない方針だそうだ.

年会費は21,000カナダドル.決して高くはない.

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