10月 052007
 

会議概要

IEEE (The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.) が主催する国際会議 IEEE Multi-conference on Systems and Control (MSC) が,10月1−3日にシンガポールで開催された.この会議 MSC は,2つの国際会議 the 16th IEEE International Conference on Control Applications (CCA) と the 22nd IEEE International Symposium on Intelligent Control (ISIC) をまとめて開催したものだ.このため,Multi-conference という名称で呼ばれている.

CCA や ISIC に参加するのは今回が初めてだ.というより,IEEE 系の国際会議といえば,昔々に神戸で開催された CDC (IEEE Conference on Decision and Control ) に参加したことがあるだけだ.自分のバックグラウンドは化学工学なので,電気系の学会とは縁遠いのも当然だろう.ただ,制御やデータ解析という繋がりがあるので,そちらにも顔を出すことがある.今回も,論文投稿を依頼されたため,参加することにした.

IFAC MSC 2007 では最大9セッションが並列して行われた.発表論文数は全体で450件程度だと思う(正確には数えていない).そこそこ大きな国際会議だと言える.また,CCA が ISIC よりも規模的には圧倒的に大きい.Conrefence Banquet であった発表によると,論文採択率は50%強だったらしい(正確には覚えていない).要するに,投稿された論文のうち,半分近くは落とされたわけだ.採択率50%というのは結構低い値だと思う.つまり,レベルが高い会議だと期待できるわけだ.

さて,会議全体の印象だが,相当数の参加者がいるはずなのに,ガラガラのセッションもある.まあ,内容によって人気・不人気があるのは当然なので,これは仕方ないとしよう.それよりも気になったは,No Show (講演者が無断欠席)の多さだ.1セッションで複数のNo Showがあったりもした.こういう行為を許すと,会議の印象が非常に悪くなる.もっとも,一番悪いのは論文著者なのだが...

パネルディスカッション

IFAC MSC 2007 では,”Control Thory and Applications: Past, Present, and Future”というテーマでパネルディスカッションも開催された.このセッションには非常に多くの参加者が来ていた.パネリストは,John J. Baillieul (Boston University), Kevin L. Moore (Colorado School of MInes), Carlos Canudas-de-Wit (Polytechnic of Grenoble), Frank Allgower (University of Stuttgart), Sebastian Engell (University Dortmund) の5名だ.パネルディスカッションが始まる前に,プロセス制御系の学会(特にIFAC TC 6.1)等で顔馴染みの2人のパネリスト Frank と Sebastian と話していたところ,「じゃ,パネルディスカッションを楽しみにしてるよ」との挨拶に,「パネルディスカッションなんだから,ちゃんと発言しろよ」と切り返された.

さて,パネルディスカッションの開始に際して,オーガナイザーの挨拶やパネリストの紹介があった.その後,パネルディスカッションの進行役(Moderator)を務める Tong H. Lee (National University of Singapore) が,自分の研究について紹介すると言って,延々と話し出した.これってダメじゃないのか.もちろん,簡単な自己紹介と研究内容の紹介は全然問題ない.それは必要だろう.だが,彼の話は延々と10分ぐらいは続いた.それも,自分はこんな研究をしてるということばかりで,テーマとも関係ない.パネルディスカッションの時間は,5名のパネリストの講演と議論の時間を含めて全体で1時間だ.そのイントロで,10分も漫談してどうするんだ.「キングコブラ vs. 蛇遣い@IEEE MSC Banquet」にも書いたが,シンガポール人は目立ちたがり,喋りたがりなのだろうか.

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