10月 052007
 

教育資金としての投資信託積立

2005年12月に「養育費と教育費で家計は破綻」と題して,保険会社の算出したデータを示し,将来必要となる莫大な教育資金を貯めるために,BRICs対象の株式型投資信託を利用すると宣言した.

特に教育費がかかるのは,下宿の可能性もある高校卒業後だろう.そこに照準を定めて,教育用資金を用意する必要がある.普通に考えられるのは,積立貯金や保険商品の活用だろうが,それらにあまり魅力を感じないため,投資信託を利用することにした.20年先を見据えた長期運用なので,まずはBRICs対象の株式投信で始めることにした.

その後,2006年12月の「学資保険は魅力的でない」では,学資保険に魅力がないと指摘した上で,インド株投信と中国株投信を買い続けていると報告した.この時点でちょうど1年間積み立てていたことになる.

一方の学資保険については,これを契約する意味が分からない.単純化して言うと,学資保険とは生命保険と貯蓄が合体したものということになる.このため,生命保険にしては死亡保障額が小さいし,貯蓄にしては利回りが低いし,何とも中途半端だ.学資保険を契約するぐらいなら,共済か何かの安い生命保険に入り,利回りの高そうな債券か投資信託でも自分で積み立てればいいはずだ.(中略)

というわけで,我が家では,2005年12月に「養育費と教育費で家計は破綻」で書いたとおり,投資信託で学資を積み立てている.具体的には,毎月,子供1人につき,インド株投信1万口(現時点で1万数千円)と中国株投信1万口(現時点で1万数千円)の計2万口だ.口数単位で積み立てているため,本来のドルコスト平均法にはなっていないのだが,それは仕方ない.株式投信だけにどうなるかはわからないが,大学進学時点で,子供1人につき400〜800万円ぐらいになるだろうと想像している.現在は,インド株と中国株の他に,もう1つぐらい買い足そうかと考えているところだ.BRICsやエマージングの株式型でも良いのだが,それでは分散性が悪くなるので,商品や不動産を検討している.学資とは無関係に外国債券を保有しているので,債券型は考えていない.

その4日後には,「高騰する教育費用 vs 学資保険」と題して,なぜ学資保険ではなく,株式型投資信託なのかということを,学費などのデータを示しながら書いた.

この資料を見れば,日本の高等教育政策がわかるだろう.「貧乏人は大学に行かなくていい」ということだ.今後も,国立大学法人の授業料は私立大学の授業料を目指して上がり続けると予想される.今から17年後,どうなっているだろうか.想像力を働かせてほしい.

ここまで書けば,なぜ私が株式型投資信託で学資を積み立てているのか,それに加えて商品や不動産を検討しているのかが理解してもらえるだろう.預貯金を全部株式投資にまわせとか,そんな暴論を吐くつもりはない.しかし,現実に教育費は高騰を続けており,将来必要になる教育費用をきちんと積み立てるのは簡単ではない.そうであれば,インフレヘッジも考えておくべきだし,そのために積立の一部を積極的に運用するのは理にかなっていると思われる.

子供名義証券口座開設

それから,さらに7ヶ月経過した2007年7月に,長男と長女の名義で証券口座を2つ開設した.教育資金は元々子供のために使うものだから,子供の財産としてしまおうという作戦だ.もちろん,贈与税がかからない範囲に抑えてある.その上で,これまで積み立ててきた「三菱UFJ-チャイナオープン」と「ドイチェ-インド株式ファンド」に加えて,「ソシエテ-SGロシア東欧株ファンド」の積立も開始した.3つめについては,ブラジルも考えたのだが,資源インフレの現在,アメリカ経済が怪しくなってきている中で,その国際的影響力を確実に増しているロシアをポートフォリオに入れておいた方が無難だろうと思い,ロシア関連の投資信託を選択した.証券口座開設にあわせて月々各1万円の積立にしたため,子供1人あたり月3万円,合計月6万円の積立になる.これで将来足りなかったら,子供に働いてもらおう.7月以降のパフォーマンスを比較すると,インド>チャイナ>ロシアの順になっている.この間,サブプライムローンの問題があったが,現時点ではプラスである.

もちろん,2005年末の積立開始時点から見ると,「三菱UFJ-チャイナオープン」と「ドイチェ-インド株式ファンド」の基準価額はほぼ2倍を達成している.

さて,サブプライムローン問題をきっかけにしたと言われる世界同時株安があったことは記憶に新しい.まだまだ再燃する可能性は高いが,日本市場の低調さを無視すれば,国際的には概ね元の水準まで回復してきたようだ.突っ込み買いがお気に入りの私は,積立用に子供用証券口座に寝かせてある資金の範囲で,暴落中に2銘柄に指し値を入れておいた.もちろん,将来が楽しみな会社が対象だ.ところが,子供用証券口座は積立用ということで,約定通知すらしない設定にしておいたため,約定していることに気付いたのは1週間以上経ってからだった.まあ予想通りだが,全部約定していた.現在はどちらも17〜19%上昇しており,かつ上昇トレンドにあると思われるので,しばらくは放置する予定だ.いずれもサブプライムローン問題とは関係なく,これまで徹底的に下げてきた(業績が良くて期待先行で買われすぎていた結果の投げ売りだろう)銘柄なので,トレンドが転換したことを期待している.

それでも,メインは積立だ.継続は力なり.

  5 Responses to “子供名義の投資信託積立”

  1. こんばんわ
    教育資金としてこのような積立商品もあるようです…
    現在、検討中
    http://www.kikuchigroup.com/gakushi/stiplus.php

  2. まささん,STIの紹介ありがとうございます.プラスというのは知りませんでした.

    STIは,指定教育機関に子供が進学することが確実な人には魅力的なプランだと思います.他の学資保険なんかと比べると,利回りが圧倒的に高いですからね.子供が進学しないリスクや為替リスクが許容できるなら,良いのではないでしょうか.

    ただ,基本的に債券での運用のようです.長期運用ですので,債券にこだわる必要はないと考える人には,より積極的な運用も選択肢になるでしょうね.

  3. こんにちは。
    記事を見せて頂いて同感です。
    ところが私の場合、子供名義の投資信託口座が開設できなくて苦戦しています。最近の法律が厳しくなったためか、郵便局はもちろんどの銀行でも「未成年はだめ」と言われ続けています。ネット証券でもダメなところが多いです。もしよろしければどちらで開設なさったか教えていただけないでしょうか。

  4. 子供名義の証券口座はEトレードで開設しました.開設時に,親も口座を持つ必要があったように記憶しています.

  5. ありがとうございました。調べてみます、

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