10月 222007
 

衝撃的なニュースを見掛けたので,書いておく.

当然ながら,外国為替証拠金取引(FX)業者は,金融商品取引法によって,顧客の預託財産と会社の資産を分別管理することを義務付けられている.ところが,エフエックス札幌(本社・札幌市、谷康広社長)はそのルールを無視して破産し,証拠金約20億円が顧客に返却されないらしい.騙される者は泣き寝入りという事態が,ここでも繰り返されるわけだ.

この社長や会社がろくでなしだと言うことは指摘するまでもないが,なぜ,こんな会社を利用して取引したのかが理解できない.余程の好条件だったのだろうが,美味しい話には裏があるものだ.FXを手掛けるぐらいなら,会社の見極めを含めたリスクマネージメント能力は当然必要だと思うのだが...「法律で決められています」なんてのは何の効力もない.証拠金が戻ってこなかったら,社長が一生刑務所に入っても,損失確定なのだから.問題は「会社が潰れないか」だ.当然,そんなことはわからないから,規模や実績,関係会社から推測するしかない.

ちなみに,資金繰り悪化の原因は,サブプライムローン問題らしい.この問題,色々なところで顔を出す.

FX業者破産、顧客の証拠金20億円返らず

外国為替証拠金取引(FX)業者のエフエックス札幌(本社・札幌市、谷康広社長)は22日、札幌地裁に破産手続きの開始を申し立て、同日認められた。負債総額は23億3000万円余りで、その大部分は588人の顧客(投資家)が差し入れている証拠金。同社の資産は約1億4000万円しかなく、破産手続きによる配当は、証拠金に比べ大幅に少なくなる見通しだ。

この日記者会見した破産管財人によると、同社は顧客から外貨売買の注文を電話などで受け、即時にオンラインで利幅が取れる条件で海外の取引業者に発注していた。しかし、米国の低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付きに端を発する8月中旬の急激な円高のなか、注文殺到でオンラインがすぐにつながらず、不利な条件で取引をすることになった。このため約20億円にのぼる損失を抱え、債務超過に陥ったという。

北海道財務局は同社の破産を受け、金融商品取引法に基づき報告を求めたところ、証拠金などと自社の固有財産とをきちんと区分して管理していなかったことなどが認められたとして、同日付で業務停止命令と業務改善命令を出した。

asahi.com (2007年10月22日)

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