11月 262007
 

鳥取に家族旅行してから2週間が経過した.

それでも毎日,2才の長女は「おうまさん乗ったね〜!」と口にする.何の脈絡もなく,突然「おうまさん乗ったね〜!」と言うため,一度で聞き取れないこともある.とにかく,よほど印象的だったようだ.当日の鳥取砂丘は強烈な砂嵐状態だったため,馬車の中ですら,長女はしっかりと彼女に抱きついたままだったが,それでも馬車に乗ったのは楽しかったということか.

4歳の長男も「また鳥取砂丘に行きたい!」と言っている.旅行から戻った後,ラクダの絵や馬車の絵をたくさん描いていた.

さすがに同じ場所へ何度も行くことはないと思うが,鳥取砂丘に行ったのは大正解だった.

11月 192007
 

家族旅行で鳥取へ

家族で一泊二日の週末旅行に行こうという話になった.小さな子供が二人おり,車での移動が便利なため,近場で行き先を探すことにした.最初に候補に挙げたのは城崎だったが,調べ始めたときには,もう宿泊施設は予約でいっぱいという状態.それに,温泉に行っても子供は喜ばないだろうということで,鳥取砂丘に行くことにした.

砂丘で子供が喜ぶのかという心配もあるが,要するに,途方もなく大きな砂場だ.「砂がいっぱいあるところに遊びに行くよ」と言うと,4才の長男は大喜びだ.

京都の自宅から鳥取砂丘までは,自動車で約4時間だった.京都南ICから名神高速道路にのり,吹田を経由し,佐用ICで中国自動車道を降りて,その後は一般道路を北上する.途中,宝塚から西宮まで大渋滞で,そこを通過するのに30分以上かかったのが誤算だった.

鳥取砂丘って山なんだ!

実は,生まれてから一度も鳥取に行ったことがない.もちろん,鳥取砂丘にも行ったことがない.大きな砂浜というイメージがあるだけだ.ところが,実際に鳥取砂丘に来てみると,砂浜ではなくて,山だということに気付いた.「馬の背」と呼ばれる砂丘の頂上は海抜約50mもある.しかも,物凄く広い.

鳥取砂丘にて,馬の背を望む
鳥取砂丘にて,馬の背を望む

とにかく,砂丘の頂上を目指す.サラサラの砂に足を取られるため,砂丘を登るのは,なかなか大変だ.頂上から眺める青い空と日本海は美しい.

もちろん,長男と長女にとっては,鳥取砂丘は大きな砂場でしかない.幼稚園や公園の砂場が超巨大化したものということだ.トイザらスで購入した砂遊びセットで,山を作ったり,トンネルを造ったり.ちなみに,馬の背は天然記念物だ.

鳥取砂丘の頂上で砂遊びに夢中
鳥取砂丘の頂上で砂遊びに夢中

ひとしきり砂遊びした後は,日本海に面した急斜面を滑り降りて,海岸で貝殻を拾う.そして,その急斜面を必死に登る.砂地のため,ズルズルと滑り落ちてしまうため,登るのはなかなか大変だ.長男はそんな斜面で大はしゃぎだ.

鳥取砂丘にて,馬の背の急斜面を上り下り
鳥取砂丘にて,馬の背の急斜面を上り下り

砂丘といえば,ラクダ

鳥取砂丘には駱駝がいる.ラクダに乗ることもできて,1人乗りなら1800円,2人乗りなら3000円だ.ちなみに,ラクダの背に乗って写真撮影をするだけなら,1人500円.ラクダの横で写真撮影するなら100円だ.

鳥取砂丘のラクダ
鳥取砂丘のラクダ

遊覧馬車

鳥取砂丘には,ラクダの他に馬もいる.こちらは遊覧馬車だ.

鳥取砂丘の遊覧馬車
鳥取砂丘の遊覧馬車

実は,旅行初日に鳥取砂丘をおおいに楽しんだ長男&長女が,翌日も砂遊びしたいというので,二日目も鳥取砂丘に出掛けた.ところが,生憎の天候で,砂丘は砂嵐状態だ.日本海から吹き付ける風が砂を巻き込み,顔が痛い.とても目を開けていられる状態ではない.鳥取砂丘に行きたいと言っていた長男&長女も,「抱っこ〜」とベソをかいている.それでも,馬車に乗りたいというので,みんなで遊覧馬車に乗ることにした.客車を引いて砂地を進む馬の力強さには恐れ入る.子供達も「お馬さん,力持ちだね〜!」と感心しきりだ.

白兎神社

旅行二日目には,古事記に登場する「因幡の白兎」を祭る白兎神社にも行ってみた.

「因幡の白兎」を祭る白兎神社
「因幡の白兎」を祭る白兎神社

宿泊はニューオータニホテル鳥取

今回の旅行では,ニューオータニホテル鳥取に宿泊した.小さな子供連れの場合,洋室はちょっと使いにくくはあるが,設備は整っているし,地方都市のため宿泊代金は安いし,さらに夕食と朝食のバイキングも子供達は無料で,コストパフォーマンスは高かった.

とにかく子供達が本当に楽しそうに遊んでくれたので,この鳥取旅行は大成功だ.小さな子供と一緒に旅行するなら,鳥取砂丘はお勧めできる.ただし,季節と天候には注意.夏は砂が熱すぎて遊べない.風が強いと,砂嵐になるので,やはり遊べない.春か秋の穏やかな日を選ぼう.

11月 162007
 

1ヶ月程前に,「子供名義の証券口座 続報」と題して,暴落中に買い付けた将来有望な2銘柄を売却したと書いた.さらに,「一旦売却すると,少し下がったところで買い直したい誘惑にかられるのだが,それは慎まないといけない.次回,子供名義の証券口座で参戦するのは,顔面蒼白になるような暴落場面が再び巡ってきたときだ.それまでは,ひたすら投資信託の積立のみ.」と宣言した.

ところが,その売り払った銘柄のうちの1つを既に買い戻した.ここ最近の株式市場があまりにも惨憺たる状況で,それにつられてか,随分と安い水準に戻ってきたためだ.先日売却した3株を買い戻し,継続保有している分もあわせると,ポートフォリオの中核銘柄になる.今度こそ,長期保有するかな.

ちなみに,もう1つの銘柄は,最近の暴落相場なんてまるで他人事であるかのように,上昇を続けている.子供口座のは売却したので,自分口座のをホールドするのみ.

11月 132007
 

AIChE Annual Meeting

AIChE(米国化学工学会)が主催するAIChE Annual Meetingが,2007年11月4日〜9日にソルトレイクシティで開催された.

この会議は非常に大規模で,5〜7つの論文発表で構成されるセッションの総数が662(ポスターセッションも含む),同時並行で行われるパラレルセッション数は約50にもなる.AIChE Annual Meetingの概要については過去の報告を参照して欲しい

今回,自身の研究内容および興味の関係で,私が主に参加したのは,Computing and Systems Technology (CAST) Divisionが主催または共催しているセッションと,”Pharmaceutical Engineering for the 21st Century”というTopical Conferenceのセッションになる.簡単にメモしておこう.

Computing and Systems Technology (CAST) Division

化学工学におけるプロセスシステム工学分野に対応するのが,AIChEではComputing and Systems Technology (CAST) Divisionである.日本の化学工学会でいうと,システム・情報・シミュレーション部会になる.

CASTは下記の5つのエリアで構成されている.

  • 10a: Systems and Process Design
  • 10b: Systems and Process Control
  • 10c: Computers in Operations and Information Processing
  • 10d: Applied Mathematics and Numerical Analysis
  • 10e: Information Technology

CASTの研究動向を知る上で参考になるのが,毎年AIChE Annual Meetingで企画されるCast Plenary Sessionである.このセッションは各エリアの招待論文だけで構成されるため,各エリアで関心の高い話題を窺い知ることができる.今年の発表は下記5件だった.

  • Rich Visualization For Representing Complex Data In The Chemical Sciences
    J. M. Caruthers, L. Delgass, H. Wang, S. Dunlop, K. Novstrup
  • Understanding The Optimal Response Properties Of Tricyclic Cascade Networks Through Dynamic Optimization
    Benoît Chachuat, Dominique Bonvin, Vassily Hatzimanikatis
  • Quality-Based Retrimming Optimization Module – Research And Implementation
    Iiro Harjunkoski
  • Development Of Quantitative Structure-Property Relations For Crosslinked Polymethacrylate Resins For Dental Applications
    John Eslick, Janine Einhellig, Qiang Ye, Jong-Gu Park, Elizabeth Topp, Yong Wang, Paulette Spencer, Kyle Camarda
  • Parameter Identification For Chirality-Selective Single-Walled Carbon Nanotube Chemical Reaction Networks
    Kejia Chen, Nitish Nair, Michael S. Strano, Richard D. Braatz

この他,CAST Divisionが主催または共催するものだけで,60セッションを超える.

Pharmaceutical Engineering for the 21st Century

計24セッションが開催された.このうち,”Quality by Design”や”Process Analytical Technology”をセッションタイトルに含むものが5セッションあり,主にそれらのセッションに参加した.医薬品の製造方法が大きく変化する可能性があり,またデータ解析,プロセス制御,プロセス管理等の技術が活躍できる場であることから,引き続き注目していくつもりである.

11月 092007
 

NBAゲーム観戦: 前半

プロバスケットボールNBA(National Basketball Association)のゲームを観戦するため,ソルトレイクシティを本拠地とするUtah JazzCleveland Cavaliersのチケットを購入した.

オハイオ州に住んでいたことがある者としては,クリーブランド・キャバリアーズを応援したい気もするが,別にクリーブランドに思い入れはないため,ホームチームであるユタ・ジャズを応援する.

6:00PM前に会場に到着してから,はや150分以上が経過.8:30PM.ようやく試合開始だ.

NBA Utah Jazz vs Cleveland Cavaliersゲーム開始
NBA Utah Jazz vs Cleveland Cavaliersゲーム開始

試合開始時には空席もまだ残っている.ユタ・ジャズが先制のゴールを決めて,試合が始まった.ユタ・ジャズが連続してゴールを決めると,たまらず,クリーブランド・キャバリアーズがタイムアウトを取る.まだ第一クオーターのためか,観客も冷静に試合を見ている.

タイムアウト中にもUtah Jazzのチアガールが盛り上げる
タイムアウト中にもUtah Jazzのチアガールが盛り上げる

Be Loud, Be Proud! Let's Go JAZZ!
Be Loud, Be Proud! Let’s Go JAZZ!

タイムアウトなどで試合が止まると,ユタ・ジャズのチアガールとマスコットのクマが登場して会場を盛り上げる.前半はユタ・ジャズがリードしたまま終わった.

NBAゲーム観戦: 息詰まるラスト7秒の攻防

後半もユタ・ジャズが優勢であったが,一時逆転を許す場面もあった.

第三クオーターあたりから,ジャズファンも熱を帯びてきた.綺麗にシュートブロックしたように見えたプレイに対してファールを取った審判に大ブーイング.モニターにその場面が映し出されると,映像に見入って,さらに大ブーイング.クリーブランド・キャバリアーズのフリースローでは,当然,立ち上がって騒いで邪魔をする.

それでも,4, 5点のリードを保っているうちは,ジャズファンもまだ多少は安心して試合を観ていられた.

残り5分.ジャズファンもまだ席に座っている余裕がある.
残り5分.ジャズファンもまだ席に座っている余裕がある.

ところが,残り5分を切ってから,雲行きが怪しくなってきた.逆転こそ許さないものの,点差を詰められていく.1分を切ると,ジャズファンは総立ちになり,声援とブーイングを送る.その声援とブーイングはますますヒートアップしていく.それもそのはずで,残り僅か10秒を切ったところで,1点差にまで詰め寄られたのだ.残り9.7秒で99対98.

残り30秒を切ってキャバリアーズにフリースローを許す
残り30秒を切ってキャバリアーズにフリースローを許す

ユタ・ジャズもクリーブランド・キャバリアーズも,次々とタイムアウトをとって,作戦を確認する.次にゴールを決めた方が勝つという状況だ.

先に点を取ったのはユタ・ジャズ.101対98.3点差が開き,1ゴールでの逆転はなくなった.ジャズファンの大歓声が沸き起こる.大きく勝利へ近付いた.

しかし,そんなジャズファンを悪夢がおそう.なんと,残り6.8秒で3ポイントシュートを決められて,同点に追いつかれてしまった.アリーナがどよめく.

残り6.8秒で3ポイントシュートを決められ同点.アリーナは騒然となる.
残り6.8秒で3ポイントシュートを決められ同点.アリーナは騒然となる.

しかし,その5.5秒後,ユタ・ジャズが速攻から起死回生のゴールを決める.残り1.3秒.そのまま試合終了.会場がジャズファンの歓喜の雄叫びにつつまれた.

残り1.3秒でゴール.試合終了.大興奮のジャズファン!
残り1.3秒でゴール.試合終了.大興奮のジャズファン!

この最後の息詰まる展開を,Utah Jazzの公式ウェブサイトでは次のように紹介している.

The Jazz survived a triple-double by LeBron James and came away with a 103-101 home win on Wednesday. Deron Williams hit a layup with 1.3 seconds remaining to win it, after James nailed a game-tying 3-pointer with 6.8 seconds left.

見応えのある試合で,大満足した.

NBAのゲームを観戦するのはこれで2度目だが,前回アトランタでホークスとスパーズの対戦を観たときは,ホームチームのホークスがスパーズにボコボコにされて,会場全体をしらけた空気が漂っていた.そんな会場で目立っていたのが,わずか10人程度のスパーズファンだ.身の危険を感じていたと思う.今回は,大接戦の試合を観ることができて,ホームチームが勝ったときの盛り上がりも体験できて,素晴らしい経験をした.

11月 092007
 

プロバスケットボールNBA(National Basketball Association)の2007-2008シーズンが始まった.アメリカに行くチャンスがあればプロスポーツを見たいと常々思っているのだが,そんな幸運にいつも恵まれるわけではない.今回は,NBA開幕後にUtah Jazzの本拠地であるSalt Lake Cityに滞在するということで,チケット入手を試みた.ユタ・ジャズ対クリーブランド・キャバリアーズだ.

NBA Ticket: Utah Jazz vs Cleveland Cavaliers@ソルトレイクシティ
NBA Ticket: Utah Jazz vs Cleveland Cavaliers@ソルトレイクシティ

購入したチケットには,7:00PMと記載してあったので,7:00PMにゲームが開始されるのかと思って,6:00PM前に会場であるEnergySolutions Arenaに出掛けた.ところが,会場の周囲は閑散としており,建物の出入口も閉まっている.チケット売り場の係員に尋ねると,7:00PMにゲートを開けるとのことだ.ゲーム開始時刻ではなく,開場時刻が記載されていたというわけだ.開場まで1時間以上もあるため,ショッピングモールThe Gateway内のレストランで食事をすることにする.

Wellcome to JAZZ Town@ソルトレイクシティ
Wellcome to JAZZ Town@ソルトレイクシティ

この日まで,平日も休日も閑散としていたThe Gatewayだが,流石にゲーム開催日は凄い人だ.レストランが混雑している.のんびりとアメリカンな食事を取り,7:00PM前に再びEnergySolutions Arenaに向かう.

EnergySolutions Arena@ソルトレイクシティ
EnergySolutions Arena@ソルトレイクシティ

EnergySolutions Arenaに着くと,既に長蛇の列ができていた.特にすることもないので,行列に並ぶ.7:00PMに開場して中に入ると,ユタ・ジャズのロゴマーク入りのバックパックを配布していた.一緒に試合を観戦したT先生がバックはいらないというので,それももらった.これで,子供達が喧嘩をしなくてすむ.

NBA Utah Jazzのバックパックをプレゼント
NBA Utah Jazzのバックパックをプレゼント

アリーナ内にはUtah Jazzのグッズショップや売店があるものの,特に時間をつぶせるようなものもないため,ドリンクとバカでかいポップコーンを買って,早々に着席する.Lower Levelの26列目,バスケットゴールの裏側だ.

開場は7:00PMだが,実際に試合が始まるのは8:30PMだ.カウントダウンしている電光掲示板は,まだ60分以上あることを示している.

11月 052007
 

今回のソルトレイクシティ(Salt Lake City)滞在で利用したホテルは,”Salt Lake Plaza Hotel at Temple Square“だ.今回出席するAIChE Annual meetingの会場であるSalt Palace Convention CenterとTemple Squareが道を隔てて反対側にある.NBA Utah JAZZの本拠地であるDelta Centerまで2ブロック,ショッピングモールThe Gatewayまで3ブロックといったところ.

Salt Lake Plaza Hotel at Temple Square@ソルトレイクシティ
Salt Lake Plaza Hotel at Temple Square@ソルトレイクシティ

元々,Best Westernの名前が付いていたホテルのようだ.ちょっと古いのかもしれないが,客室内は広くて快適だ.King Bedの他,ソファーとテーブルのセット,ワーキングデスクと椅子のセット,丸テーブルと椅子のセットが置かれている.もちろん,テレビやチェストはある.ただ,歯ブラシ,歯磨き粉,ブラシ,カミソリなどは全然ない.冷蔵庫はあるが,近くにスーパーマーケットがなので,あまり活躍する機会がなさそうだ.あと,無線LANが無料で使えるのは有り難い.空港シャトルバスも無料だ.

Salt Lake Plaza Hotel at Temple Square@ソルトレイクシティ
Salt Lake Plaza Hotel at Temple Square@ソルトレイクシティ

前回の海外出張がシンガポールで,宿泊したのが国際的に評価の高いマンダリンオリエンタル(Mandarin Oriental Singapore)だったこともあり,かなり見劣りしてしまうことは確かだ.そうかと言って,無茶苦茶安いホテルではない.朝食なしで一泊120US$もするのだから,結構な宿泊費用になる.

安く予約できるなら,泊まってもいいだろう.無理して選ぶ必要はない.

11月 052007
 

ソルトレイクシティ(Salt Lake City)滞在中の日曜日は,ほとんどをTemple Squareで過ごした.まず,モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)のコンサートを聴き,その直後に,Temple Squareの日本語ツアーに参加した.ショッピングモール”The Gateway”で,「そんなに食えるか!」というアメリカンサイズの昼食を取り,”J. Crew”で自分用の服を,”Old Navy”で子供用の服を購入した後,一度ホテルへ戻った.それから,再度,Temple Squareへパイプオルガンのリサイタルを聴きに出掛けた.

パイプオルガンのリサイタルは,毎日,大聖堂(Tabernacle)で行われている.こちらも結構な人が聴きに来るのかと思っていたが,観客はとても少なかった.客席はガラガラだ.やはり,全世界に向けて放送されるモルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)によるコンサートとはレベルが違うということか.実際,聖歌隊のコンサートはパイプオルガンも含めたフルオーケストラと聖歌隊の共演であるのに対して,パイプオルガンのリサイタルはパイプオルガンだけであり,さらに,コンサートは日曜日ごとの開催であるのに対して,レサイタルは毎日の開催であるから,観客数の格差も仕方ないのだろう.

ただし,パイプオルガンのリサイタルでは,演奏開始前に,奏者が大聖堂(Tabernacle)の音響効果を実感できる実験をしてくれた.ステージで,小さな音を出して,遠く離れた客席にハッキリとその音が聞こえることを示してくれたのだ.へーって感じ.

ちなみに,本日の曲目は以下の通り.

Guest Organist: Rebecca Parkinson

——

Rejoice

Andante con moto, from Sonata no.5

Meditation, from Symphony no.1

a. Hymn: Come, Come, Ye Saints

b. An old melody

Finale, from Symphony no.3

Temple Squareの大聖堂(Tabernacle)にあるパイプオルガンは,”The Salt Lake Tabernacle Organ”と呼ばれ,1860年代の作である.パイプ数は11623本で,世界最大級とされる.

Temple Squareには,この他にも,”Conference Center”,”Assembly Hall”,”Joseph Smith Memorial Building”にパイプオルガンがある.それぞれのパイプ数は,順に,7708,3489,2484であり,”The Salt Lake Tabernacle Organ”の大きさが窺い知れる.

ここまでの結論をまとめると,まず,テレビ番組”Music and the Spoken Word“でもお馴染みの,モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)によるコンサートは聴きに行くべきだ.これは日曜日午前が本番だが,木曜日にもリハーサルが開かれるので,日曜日にソルトレイクシティにいないなら,木曜日のリハーサルを聴きに行けばいいだろう.時間に余裕がある人は,パイプオルガンのリサイタルも聴きに行くといい.

11月 052007
 

日曜日のソルトレイクシティ(Salt Lake City)にて,テレビ番組”Music and the Spoken Word“でもお馴染みの,モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)によるコンサートを聴いた後,Temple Squareのツアーに参加した.

コンサート終了後,会場である大聖堂(Tabernacle)から外に出ると,プラカードを手に持った女性12人が,神殿(Salt lake Temple)の前に立っていた.マイクを回して,順番に話しているのだが,聞こえてくる言葉が英語ではない.プラカードに書かれた文字を読んでみると,様々な言葉が,それぞれの言葉で書いてある.English,日本語,Italiano,等々.全部は覚えていないが,英語,日本語の他には,中国語,韓国語,ドイツ語,フランス語,イタリア語,ポルトガル語,スペイン語,トンガ語など.

Temple Squareガイドツアー@ソルトレイクシティ
Temple Squareガイドツアー@ソルトレイクシティ

中央のピンクのコートを着た女性がEnglishのプラカードを持っており,その横の女性は手話担当だ.日本語のプラカードを持った女性は,右から3人目.みんな,ボランティアをしている教会員だ.

マイクが回ってくると,プラカードを持った女性が,それぞれの言葉で,「おはようございます!」と挨拶する.すると,回りにいる人達も,それぞれの言葉で「おはようございます!」と返事する.ややぎこちないのだが...その後,それぞれの言葉で,これから無料のツアーをしますから,プラカードの前に集まって下さいねという説明をする.

そのような説明を何回か繰り返した後,自分が参加したい言語のプラカードを持った女性のところに行く.私は日本語のプラカードを持った女性のところへ行って,「日本語のツアーが希望です」と申し出た.日本語のツアーに参加したのは,合計2人だけ.

まず,”South Visitors’ Center”に入り,末日聖徒イエスキリスト教会(通称,モルモン教)の初期の歴史の説明を受ける.末日聖徒イエスキリスト教会の創始者であり,モルモン書を出版したジョセフ・スミスが,東部での迫害から逃れ,西へ西へと移動するなかで,遂にイリノイで殺害される.このときジョセフ・スミスを引き継いだブリガム・ヤングは,15000人もの信徒を引き連れ,1年がかりで2000kmを踏破し,グレイト・ソルトレイクに到着し,ここに町を開くことを決めた.これがソルトレイクシティの始まりである.そこで最初に手掛けたのが,神殿(Salt Lake Temple)の建設だ.1853年に始められた神殿の建設には,1893年の完成まで実に40年もの歳月を費やされている.神殿(Salt Lake Temple)の内部に入ることはできないのだが,”South Visitors’ Center”では内部の写真や調度品を見学することができる.

ちなみに,教会員なら誰でも神殿の内部に入ることができるわけではない.修行を経て,神殿に入る資格があると認められた者だけが入ることを許されている.それほど崇高な施設というわけだ.

神殿(Salt Lake Temple)@ソルトレイクシティ
神殿(Salt Lake Temple)@ソルトレイクシティ

次に,集会場(Assembly Hall)に入り,その説明を受ける.1882年に完成したこの建物は,わずか3年で建設されている.当時は,物資が豊かにあったわけではないため,柱や長椅子には松の木が使われているが,立派に見せるために,柱は大理石に見えるようにペイントが施され,長椅子には木目が描かれている.中へ入ると,質素な印象を受けるのは,そのためだろうか.

集会場(Assembly Hall)@ソルトレイクシティ
集会場(Assembly Hall)@ソルトレイクシティ

その後,”North Visitors’ Center”で,モルモン書や教義についての簡単な説明を受ける.

日本語で丁寧に説明してもらうことができて,大変良かった.ツアーの最後には,我々のために歌も歌っていただき,心から感謝して,ツアーを終えた.

11月 052007
 

Music and the Spoken Word

ソルトレイクシティ(Salt Lake City)の日曜日の朝といえば,テレビ番組”Music and the Spoken Word“でもお馴染みの,モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)によるコンサートだ.

モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)は,1847年8月22日,末日聖徒イエスキリスト教会(通称,モルモン教)の最初の開拓団がソルトレイクに来てから,わずか29日後に,小さな聖歌隊として生まれた.現在は360名のボランティア(全員教会員)で構成されている.

Music and the Spoken Word“の最初のラジオ放送は,1929年7月15日に遡る.それ以来,延々と放送され続け,今朝の放送が4078回目だった.現在では,世界中の2000を超えるラジオやテレビで放送されている.

モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)による”Music and the Spoken Word“は,毎週日曜日の午前9:30-10:00に放送され,コンサートは”Temple Square”の大聖堂(Tabernacle)で行われる.

大聖堂(Tabernacle)@Temple Square, ソルトレイクシティ
大聖堂(Tabernacle)@Temple Square, ソルトレイクシティ

大聖堂(Tabernacle)へ

ホテルで朝食を済ませて,8時過ぎにTemple Squareへと出掛けた.わずか1ブロックしか離れていないため,すぐにTemple Squareの入口に到着する.

Temple Squareの中に入ると,大勢の教会員の方々が,親切に案内をして下さる.日本も含めて,世界中どこへ行ってもそうだが,信仰心の厚い人達は,本当に良い人達だと感じる.優しいし,暖かい.

大聖堂(Tabernacle)の開場は8:30だが,熱心な人達は開場前に来て,入口の前で行列を作っている.私は,大きな神殿(Salt Lake Temple)や集会場(Assembly Hall)を眺めながら待つことにした.

しばらくして扉が開かれ,大聖堂(Tabernacle)の中に入ると,まず目に飛び込んでくるのが,世界最大級のパイプオルガンだ.なんと,パイプの数は1万本を超える.普通の教会などで見掛けるパイプオルガンのパイプ数は数千本程度であることからも,その大きさがうかがえる.

大聖堂(Tabernacle)内部にも数多くの教会員がいて,親切に案内してもらえる.プログラムを手渡してくれた女性が,「どちらの席がいいですか.1階でも2階でも構いませんよ.もし音響的に一番良い席が希望であれば,2階中央の前の席がいいですよ.」と教えてくれた.「それでは,2階席に行きます.」と答えて,階段を上がる.幸い,2階席ど真ん中の座席にまだ空きがあったので,そこに座らせてもらう.

既にリハーサルが行われており,オーケストラ,聖歌隊,そしてテレビ局のスタッフが本番前の準備をしていた.本番開始まで約1時間.リハーサルを聴きながら,のんびりと待つ.

Temple Square入口@ソルトレイクシティ
Temple Square入口@ソルトレイクシティ

モルモン・タバナクル聖歌隊のコンサート

聖歌隊コンサートとなっているが,パイプオルガン付きのフルオーケストラだ.

普通のコンサートでもそうだが,モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)によるコンサートはラジオやテレビで生放送されるわけだから,当然,音を立ててはいけない.本番開始前に,携帯電話等の電源は切ること,本番中はカメラやビデオを使ってはいけないことなどが説明される.それだけではない.”IF you would like to cough, it’s time to cough.”というアナウンスで,ゴホゴホと,みんな一斉に咳払いをする.

9:20頃には,1階の端を除いて,ほとんど満員になった.一旦退席していたオーケストラや聖歌隊も戻ってきて,本番開始を待つ.

9:29:00.既に入口はすべて閉ざされ,観客は静かに開演を待っている.

9:29:55.パイプオルガンの静かな音だけが流れる中,カウントダウンが始まる.5,4,3,2,1.

9:30:00.”From the crossroads…”というアナウンサーのナレーションと共に,コンサートが始まる.

今回のコンサートプログラムは以下の通り.

Conductor: Mack Wilberg

Organist: John Longhurst

———-

GLORY

MY SONG IN THE NIGHT

GOD OF OUR FATHERS

THERE IS SUNSHINE IN MY SOUL TODAY

ROCK-A MY SOUL IN THE BOSOM OF ABRAHAM

ETERNAL FATHER, STRONG TO SAVE

モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)@ソルトレイクシティ
モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)@ソルトレイクシティ

Music and the Spoken Word“では,コンサートの途中で,言葉が語られる.タイトルの通りということだ.2007年11月4日の言葉は以下の通り.ほとんど省略しているが...

“The Element of Happiness”

by Lloyd D. Newell

A perennial question echoes down the centuries: Whence happiness?

So what are the elements of happiness that we can treasure? They’re available to everyone: a strong commitment to family, friendship, spirituality, and the sense that life has meaning beyond the here-and-now. Hope is essential -

Maybe happiness is simpler than we sometimes think. Maybe instead of trying to catch the butterfly, we can just enjoy her visit for a while.

コンサートに参加したい人へのアドバイス

実際にコンサートに参加した経験をふまえて,アドバイスをまとめておく.なお,詳細は,モルモン・タバナクル聖歌隊(Mormon Tabernacle Choir)のウェブサイトで確認して下さい.

  • 特別な日(クリスマスとか)に開催されるコンサートを除いて,無料.
  • 日曜日の教会には,それなりにまともな服装で行くのが常識.ジーンズでも入れてもらえるが,みっともない.男性ならネクタイを着用している人も少なくないので,襟付きのシャツにスラックスぐらいがよい.
  • 9:15までに会場に入れば大丈夫だが,席を選びたいなら,8:50頃までには会場に行く.
  • 鞄を持っていってもよいが,入場する際に,中身をチェックされる.
  • 本番中はビデオやカメラでの撮影は禁止されているが,本番前後は自由に撮影してもよい.
  • Temple Squareでは教会員の方々が気さくに声をかけてくれる.きちんと挨拶すること.