12月 032007
 

環境問題はなぜウソがまかり通るのか
武田邦彦,洋泉社,2007

ゴミの分別回収が無意味であること,ダイオキシンはほとんど無害であること,京都議定書を守っても温暖化は防げないこと,水素自動車はガソリン自動車より二酸化炭素を多く排出すること,紙のリサイクルで熱帯雨林は救えないこと,先進国で真っ先に餓死者を大量に出すのは日本だろうことを既に知っている人はともかく,そうでない人は本書を読んでみるべきだ.そして,事実に基づいて議論することの大切さ,自分自身の頭で考え,判断することの大切さ,そのように子供達を教育することの大切さを痛感すべきだ.

実際,環境に関する問題では,ウソがまかり通っている.ウソを世間にばらまいている張本人は,いつもながら,マスコミだ.本書でも事実に基づかないマスコミによる煽りが指摘されているが,その代表格は,捏造を乱発してくれる朝日だ.他も似たようなものかもしれないが,放送法第3条には,事実を報道することと記されている.ウソは違法なのだ.

本書には,世間が常識と思っていることが,実は非常識であり,環境のためと思って取り組んでいる行動が,実は環境破壊を助長しているという事実が書かれている.どうしてそんなことがまかり通っているのかと言えば,それで金儲けしたい人達が世の中にはいるからだ.どこもかしこも利権だらけ.日本人の気高さはどこへ消えてしまったのか.

一般人がマスコミに騙されている裏で,マスコミのウソを見破っている専門家が必ずいる.そういう人達が自らの良心に従い正しい情報を発信するように務めると共に,広く社会に正しい情報を伝えられるようにする仕組みが必要なのだろう.今のマスコミにそのような役割は期待すべくもないため,新しい仕掛けが必要だ.

もう1つ,本書できちんと指摘してくれていることがある.それは,銀行に貯金している人は環境破壊に与しているということだ.経済活動によって天然資源が利用され,環境が破壊されていくのであれば,環境保護のためには経済活動を抑制するしかない.つまり,お金を循環させてはいけないのだ.お金を使うのはもちろん,銀行などに預けてもいけない.

本書の最後には,食料と教育の問題が書かれている.無意味な環境施策に税金を捨てるのではなく,米を中心にした食糧自給率の向上と将来を担う世代の教育に税金を使う方が賢明だろう.

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