2月 152008
 

5次元世界への超扉―イベントホライゾン2012
エハン・デラヴィ,徳間書店,2007

衝撃を受けた.どう感想を書いておいたらよいのかよく分からないというのが正直なところだが,少しだけ書くことにする.

余程脳天気な人か,あるいは馬鹿でもなければ,現在の人類社会が地球上で存続可能とは思わないだろう.今まさに,人類は自ら作り出した文明の力によって滅びようとしている.旧約聖書に「ノアの箱船」という逸話があることぐらいは知っているだろう.アトランティスという古代文明の話も聞いたことぐらいあるだろう.現代以上に高度な文明を持っていたともされる古代人類は,想像を絶する危機に見舞われてきたわけだ.実際,古代文明は極一部の遺跡を除いて,跡形無く消滅している.そして今,西暦2008年において,人類は再び(物質的には)高度な文明社会を築き,地球を疲弊させている.マヤ文明の暦は2012年で終わっている.2012年は人類滅亡の年というわけだ.本書のタイトルにある「2012」というのは,まさにこの2012年のことだ.

実際に何が起こるのかは知る由もないが,天変地異とする説がある.「ノアの箱船」のときは大洪水だった.天変地異が起こるなら,大洪水ぐらい起こるだろう.豪華客船が建造されるのはなぜか.金持ちの道楽旅行のためか.もう少し想像力を働かせてみよう.天変地異は,太陽系に接近する天体が引き起こすという説がある.いわゆる惑星X(10番目の惑星という意味もある)である.ニビルとも呼ばれるこの惑星は,古代シュメール文明にも登場する.昨今,地球温暖化が問題となっているが,人間の活動だけが問題なのではなく,最も大きな影響は太陽の活動の活発化にあるともされる.つまり,惑星Xが太陽をはじめ太陽系に大きな影響を与え始めており,その影響は今後ますます強くなるというわけだ.ネズミの所為で大ナマズが地震を引き起こすどころの話ではない.

では,どう対処するのか.ここがポイントなのだが,人間は霊的な意味で覚醒しなければならないとされる.本書のタイトルにある「5次元世界」というのは,通常の人間が知覚することはできない世界という意味だ.3次元空間+時間で4次元だから,5次元というのは,さらにその先の世界ということになる.人類は5次元世界で生きるように進化(次元上昇)しなければならないということだ.この次元上昇が「アセンション」と呼ばれるもので,これは人間のみが経験するものではなくて,地球規模で起こるとされる.新世界のスタートとでも言ったらよいのだろうか.その新世界へと進むために,アセンションするために,平たく言えば,個々の人間は行いを正しく改めなければならず,霊的に覚醒しなければならない.極端な具体例を挙げて言うなら,イエス・キリスト,釈迦,マザーテレサのような人間になれということだ.

本書はアセンションについて平易に解説するものであり,宗教や古代文明や古文書の話が多く登場する.コルブリン聖書,グノーシス主義,スーフィー,死者の書など.今後の人類社会の在り方を考える参考になるだろう.もう時間がないけれど...

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