3月 052008
 

修士論文・卒業論文の発表及び提出も終わり,学生が研究室を去っていく時期となった.そんな時期に,修士課程2年の学生が中心となり,我らがプロセスシステム工学研究室の同窓生の縦横の繋がりを強化するためのネットワークを立ち上げようと精力的に活動してくれている.その名は「アルムナイネットワーク」だそうだ.欧米の大学のウェブサイトを訪れると,必ず”Alumni”という項目がある.そのアルムナイだ.

彼らは,自分達の経験から,「在学中に社会で活躍している先輩達の話を聞けたら素晴らしい」と感じている.もちろん,OB/OGがリクルータとして会社説明に来てくれたり,ふらりと研究室に遊びに来てくれたりもするが,それは年齢的にも近い先輩が中心で,数も限られている.在学生としては,特に就職活動をしているときに,自分が目指している分野に進んだ先輩に会ってみたい,話を聞いてみたいと感じている.

しかし,現実には,見ず知らずの先輩にコンタクトを取ることは,なかなか難しい.昨今は,個人情報保護の観点から,名簿の取り扱いにも注意しなければならないという事情もあろう.そこで,研究室同窓生と在学生の繋がりを築くべく,「アルムナイネットワーク」を立ち上げるということになったようだ.

しかし,在学生がクレクレ君では,そのようなネットワークに卒業生が興味を示すとは思えない.「どんなメリットがあるの?」と問われるだろう.そこで,研究室から定期的にレポートを送付するという.例えば,春には新メンバー紹介,夏には学生活動(プロセス設計やレビュー)の紹介,秋には研究室旅行や学会の報告,冬には研究内容紹介という具合だ.ネットワークに参加する同窓生には,このような情報が自動的に送付されるという仕組みだ.

卒業生としても,「今,研究室はどんな様子なんだろう?」,「自分の研究テーマはその後どうなったのだろう?」など,少なからず研究室に興味を持ち続けているため,研究室からの情報発信にメリットを感じる見込みはある.さらに,最先端の研究内容や様々な学会での研究動向を紹介するなら,これだけでも購読するメリットがあるだろう.プロセスシステム工学研究室卒業生であることに,大きなメリットを感じてもらえるかもしれない.

このネットワークが発展できるかどうかは,発起人である現M2が,卒業生としてどれだけネットワークに貢献するかにかかっている.外資系,金融機関,コンサルティングファームを志望する学生も多いが,そういう学生からの質問や相談に,既に睡眠時間も削ってギリギリの生活をしている状況で,キチンと対応してやれるかどうか.それが問われるわけだ.もしできないなら,所詮は口先だけだったということで,ネットワークも自然消滅するだろう.

私としては,彼らの意気込みを非常に高く評価しているので,このアルムナイネットワークの発展に貢献するつもりだ.プロセスシステム工学研究室の卒業生諸氏には,彼らに是非協力してやっていただきたい.