3月 092008
 

大学院生および助手として過ごした数年間に,当時のボスから様々なことを学んだ.その中で繰り返し言われたことに,「レベルの低い人に腹を立てても仕方ない」というのがある.これは,生きていれば理不尽に思えることも経験するだろうが,いちいち腹を立てても自分が損するだけ,レベルの低い人に自分のレベルを合わす必要はない,もっと上を目指して,レベルの高い人間になるよう努力しなさいと,短気な私を誡めて言われたものだ.

また同時に,「レベルの高い人と交わりなさい」とも繰り返し言われた.

新渡戸稲造の「武士道」を読みながら,そのことを思い出した.

ニーチェが,「あなたの敵を誇りとすべきである,そうすれば,敵の成功はまたあなたの成功である」と言ったが,これは<サムライ>の心を代弁するものである.まさに,勇気と名誉は,平時において友となるに明らかに値する人たちだけを,私たちは戦時には敵とみとめるべきであると,ともにひとしく要求する.勇気がこの高さに達するとき,それは<仁>に近づく.

「武士道」には,ニーチェの言葉も数回引用されているが,自伝と位置づけられる「この人を見よ」しか読んでいないような私には,正直,「武士道」は読み切れない.全く情けない話だが...

もう1つ,指摘しておきたいことがある.

例えば,ジェームズ・アレンの「「原因」と「結果」の法則」や類書を読んだことがある人なら,自分の人格はもちろん,自分を取り巻く環境や事の成否はすべて自分の思いの結果であるということを知っているだろう.

人間には感覚と感情というものがある.感覚は中立であり,そこには善も悪も快も不快もない.いわば物理的刺激に過ぎない.その感覚に意味を与えているのは,その人間そのものであり,それが感情である.自身の経験や考え方が,感覚を意味づけるわけだ.

人間のレベルとは,要するに,この意味づけの仕方で決まるということではないか.心の持ちようこそ,大切であろう.

近年,このような考え方は広く普及してきているように感じる.成功哲学系のみならず,スピリチュアル系,5次元系等々.ちなみに,今読んでいる(同時に数冊読んでいるが)「ハトホルの書―アセンションした文明からのメッセージ」にも,同様のことが書いてある.この種の本は好き嫌いがハッキリ分かれると思うが,なぜ手に取ったかというと,エジプトの「死者の書」にハトホルという女神が出てきたから.まあ,ご参考までに.

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