9月 232008
 

9月17日(水)〜19日(金)に鹿児島県霧島市で開催された計測自動制御学会(SICE)制御部門主催の第37回制御理論シンポジウムに参加してきた.会場は霧島いわさきホテルで,スタッフのサービスも行き届いており,非常に良いところだった.

制御理論シンポジウムは,国内の制御理論研究者が一堂に会し,宿泊施設に泊まり込んで,じっくりと語り合うことを目的とした会議だそうだ.一応,制御関連の研究も手掛けている私だが,決して理論研究家ではないので,これまで制御理論シンポジウムに参加したことはなかった.ところが,私が一緒に技術開発に取り組んでいる産業界の方々から,「依頼されて制御理論シンポジウムに講演に行ったんですけど・・・」という話を少なからず聞いたので,百聞は一見にしかずということで参加を決めた.制御技術部会がジョイントで行う特別企画に参加するという目的もあった.

ちなみに,「依頼されて制御理論シンポジウムに講演に行ったんですけど・・・」の「・・・」の部分を単刀直入に,かつ独断と偏見で要約すると,「話が噛み合わない」ということだ.俗に言う理論と現実のギャップという奴なのだろう.産業界側からすると,「現実に困っている問題は様々あり,それを制御理論研究者に説明するのだが,興味を持ってもらえない.どうして,制御理論研究者は蛸壺から出てこないんですかね.」ということになる.もちろん,ここまでハッキリ言う人はおらず,皆さん私と違って大人なので,マイルドな言い方をされるのだが...

現実には,制御理論研究者でも,共同研究などで産業応用に取り組んでいる人は多い.ただ,一般的にシーズ志向であるため,自分の研究が直接的に適用できるような対象には興味があるが,そうではない問題(ニーズ)には興味がないという人もいるのだろう.また,制御対象が数式で与えられた状態から議論を開始する研究スタイルが身に染みているため,怪しげな制御対象を扱う気概がないという人もいるのだと思う.それが悪いとは思わない.研究者や教育者を志したからには,何か成し遂げたいものが心の中にあるだろう.それが成し遂げられるなら,それ以上に望むことなど何もない.だが,研究に閉塞感を感じるようなら,勇気を出して,外海に踏み出してみたらどうだろう.

さて,今回の霧島滞在中に,台風13号が直撃した.一時は予定通りに帰れないのではないかと心配したが,無事に京都まで戻ることができた.土曜日から家族旅行の予定をしていたため,本当に有り難かった.感謝したい.

それと,夜の親睦会で,プレミアム焼酎として知られる「魔王」や「佐藤」を飲ませていただいた.流石,地元,鹿児島.ありがとうございました.会議全体の印象としては,目的通りに,参加者が親睦を深めることができる工夫が随所に為されており,良い会議だと感じた.運営に携わられた先生方に感謝したい.

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