1月 222009
 

1月も後半になり,いよいよ修士論文や卒業論文の完成を目指して,追込みをかける時期になった.これまでは,研究を進める中で問題が発生しても,「(時間を与えるから)自分で解決しろ」という立場をとってきたが,そう悠長に構えているわけにもいかなくなってきたので,進捗状況を頻繁に確認し,問題があれば,すぐにその場で解決するという態勢に切り替えた.

誰かに指示されないと何もできないようでは困る.自分で目標を設定し,目標達成のために解決しなければならない課題を整理し,課題解決のための方策を考え,一歩一歩確実に前進する.必要に応じてアドバイスは受けるにしても,基本的には,これらを自分でできるようにならなければならない.

このような問題解決能力を身に付けるためには,悩み抜く経験が必要だ.1日24時間,1週7日,ただひたすら眼前の課題のことばかりを考える.そういう集中力,精神力というのも身に付けておくべき能力だろう.これが,「(時間を与えるから)自分で解決しろ」という立場をとる理由だ.

大学院生や4回生を相手に,研究遂行上生じた問題をすぐにその場で解決することにしてから,非常に気になりだしたことがある.それは,問題の根本的な原因を探るために,何をすべきかという作戦を立案する能力が身に付いていないということだ.「あれ,おかしいな」とは思うが,何が原因かを調べる合理的な方法を提案できない.できないわけではないが,スピード感がない.そのために,どうしても時間がかかってしまう.原因究明が仮説と検証の繰り返し作業であるとするなら,仮説構築能力にまだまだ成長する余地があるということになろう.論理的思考ができていないということだ.考え方が笊なため,問題点を捉えられない.

研究室を出て行くまでに,問題解決能力・論理的思考能力をしっかり身に付けておくべきだ.学生には,議論を通して,現状把握(問題確認)と原因究明(仮説と検証)の方法を修得して欲しい.

さて,ここで自分自身への課題が生じる.学生が問題解決能力・論理的思考能力を身に付けるための効果的な方法とは何か.これまで通りの進め方で良いのか.重要な問題だけに,まじめに考えておく必要がある.まずは,巷に溢れる論理的思考(ロジカルシンキング)に関する書物でも読み漁ってみようか.

なお,能力が身に付いていないと学生に対して悪態をついているが,プロセスシステム工学研究室の学生のレベルは非常に高いことは指摘しておきたい.自分の能力に関して現状に満足せず,貪欲に成長を目指せということだ.