2月 012009
 

遂に,底なし沼へ突入か...

祖父母が長男5歳に,「ポケモン カードゲーム DPt ギフトボックス」をプレゼントしてくれた.

初めてポケモンカードゲームをする初心者向けのセットで,練習マットなどバトルに必要なものが一通り揃っている.カードはなんと120枚.ヒコザル,ナエトル,ポッチャマ,ピカチューの4種類のカードデッキがあり,それぞれ30枚セットとなっている.

実は,「ポケモン カードゲーム DPt ギフトボックス」をプレゼントしてもらう前に,彼女が長男にポケモンカードを買い与えていた.幼稚園の友達も持っているとのことで,HPの大小を比べて,大きい方が勝ちという単純な遊びに熱中しているらしい.そのセットには,ボスゴドラなど,そこそこ強そうなカードも入っている.

ところが,「ポケモン カードゲーム DPt ギフトボックス」に入っていた説明書を読んで,強いカードを持っていても,それだけでは使えないことが判明した.「たねポケモン」から順番に進化させないといけないのだ.ボスゴドラは,ココドラ→コドラ→ボスゴドラの3枚が入っていたので良いが,ムーマージとフローゼルのLV.Xは,それぞれムーマ→ムーマージとブイゼル→フローゼルのカードを手に入れない限り,正式なカードゲームでは使えないらしい.ニドクインにしても,ニドラン→ニドリーナの2枚が必要になる.まだ仕組みを把握していないので大丈夫だが,長男がルールを把握したら,物凄い数のカードを買わされそうな予感がする...

恐ろしいカードゲームだ...

長女3歳はHPが大きい方が勝ちというルールすら理解する気もなさそうだが,「ポケモン カードゲーム DPt ギフトボックス」には,お気に入りのチェリンボ→チェリムも入っていたので,ご機嫌だ.

2月 012009
 

経営参謀が明かす論理思考と発想の技術
後正武,PHP研究所,2006

論理的思考に関する書籍は掃いて捨てるほどある.本書の特徴は,論理の五原則を明らかにした上で,80頁にわたる演習を用意していること,そして,論理的思考のみならず,発想(創造)の方法をも取り上げていることにある.

著者が言う論理の五原則とは下記のものである.

  1. 基本はピラミッド構造(帰納と演繹で積み上げる)
  2. メッセージは一度にひとつだけ(一文一義)
  3. 抜けや歪みのないこと(MECE)
  4. 抽象のレベルが揃っていること
  5. 最下部は,事実かまたは事実に代わる蓋然性の高い仮説

バーバラ・ミント(「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」,ダイヤモンド社,1999)の強い影響を受けていることがわかる.実際,著者自身,コンサルタントの活動を通じてマッキンゼーのエディターグループから学んだことを基本としていると記している.

五原則の演習として取り上げられているのは,「ひらけていく海」(小学校三年生の国語),「とんびと油揚」(寺田寅彦の随想),「まず割り箸の節約を」(新聞への投書),「『割り箸文明』どこが悪い!」(雑誌掲載の随筆)だ.特に割り箸論争は,論理ではなく感情に訴えてヒステリックに大ブームとなった感がある「マイ箸」にも関係するものであり,論理的に考える例題として好例であろう.ちなみに,いずれも私にとっては簡単な演習だった.職業柄,論理的思考ができないと務まらないから.

この論理思考の技術をふまえて,著者は,課題を正しく解決する技術を論じている.イッシューツリーを描き,イッシューを明確にしつつ,事実にまで遡っていくことで,どこに本当の課題があるかを突き止める技術である.プロジェクトチームにありがちな問題を指摘しつつ,プロジェクトを確実に進めるためには,まずイッシューツリーを描くべきだと主張している.

続いて,発想の技術として,帰納と演繹とは異なるアブダクションを取り上げている.発想の源を,組み合わせの豊かさに見出し,要素をいかに集めるか,集めた要素をいかに組み合わせるかについて述べている.要素を集めるには,カードの利用(京大型カードやKJ法),ブレーンストーミング,自由度の考え方,現場・第一次情報が有用であるとされる.組み合わせを促進するための方法として,発酵期間を与える(気持ちを切り換える),カードを繰る,システム工学的な手法を用いる(KJ法など),自由度の組み合わせが紹介されている.

最後に,現在の裁判制度への痛烈な批判が書かれている.オームサリン事件のある裁判での弁護側の証人尋問を題材に,その無意味さを指摘し,まともにすれば裁判の期間は大幅に短縮されるはずだとする.全くその通りだ.

論理思考と発想のための方法が分かりやすく紹介されているのが本書であり,有用な方法を知ることは非常に有益であるが,実際に活用して経験を積むことが何よりも重要である.賢い実践あるのみ.

目次

  • 論理とは何か?
  • 論理の原則
  • 論理の演習
  • イッシュー(争点)を考える
  • ゆたかな発想を求めて
  • 論理と発想についての断章