3月 222009
 

すごいやり方
大橋禅太郎,倉園佳三,扶桑社,2004

「うまく生きるためのヒント」という形容が本書にはぴったりだと思う.30分もあれば読めるような本だが,読むだけでは全く意味がない.書かれていることを実行し,しかもそれを継続しないといけない.本書では冒頭にこう書かれている.

この本を次のやり方で使う人は100人のうち0人か多くても1人だが,このやり方でやると「すごいこと」が起きる.

まあ,自己啓発の本はどれもそうだ.たくさん読むことには,ほとんど何の価値もない.100冊読むだけよりも,1冊の一部でも実行する方が価値がある.そういう観点で,私の心に突き刺さったままになっている言葉がある.

善い人間の在り方如何について論ずるのはもういい加減で切り上げて,善い人間になったらどうだ.

「自省録」,マルクス・アウレーリウス,岩波書店

「自省録」はハウツウ本ではない,というか,その対極にある感じがする本だが,読むに値する.私の中では,このレベルの本は,選別して読んでみる本の中でも,10冊に1冊もない.100冊に1冊かもしれないくらいだ.

「すごいやり方」に話を戻そう.「うまく生きるためのヒント」と書いたが,色々な種類のヒントがある.

  • 約束するときは必ず,日付と成果を付ける.
  • 目標を決めたら10分以内に,紙に書いて壁などに貼る.

これらのように,成果を出すために為すべきこととして言い古されたようなヒントもある.もちろん,言い古されていることと実行されていることとの間には何の相関関係もないだろう.

その他,対人関係を扱ったヒントや気持ちを楽にするヒントも多い.

  • 最初の会話を「いま,うまくいっていることはなに?」で始めてみる.
  • されたくないことをされたら,その場で相手に「あなたがそうすると私はこう感じる」と伝える.
  • 文句を言うまえに,「提案があるんだけど」から次のセリフを始めてみる.
  • 心の底から「もういいや」という声が聞こえてきたら,がまんするのをやめてみる.

本書で述べられている「すごいやり方」の特徴として,友人や知人にサポートしてもらうものが多いことが挙げられると思う.例えば,次のようなやり方.

  • なにかをやろうと決めたら,友人に頼んで「進み具合はどう?」と電話かメールをしてもらう.
  • 「あっ,自分は悩んでいる」と気づいたら,だれかにこの本に書いてある質問をしてもらう.

確かに,自分一人で何かをやり続けるというのは大変だし,袋小路から脱出するのも難しい.そのようなとき,自分から支援を依頼するというのは効果があるだろう.

いくつか気に入ったものを,今から実行してみよう.

本書の使い方

この本を次のやり方で使うと「すごいこと」が起きる。

  1. まず「すごいやり方」どおりに一字一句変えずにやってみる。
  2. 実際に、まず自分自身に使ってみて、うまくいったら人にもやってみる。
  3. うまくいかないときは、うまくいかない理由を探すのをいったんやめ、どうしたらうまくいくかを考える。
  4. 決して急がない。

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