7月 082009
 

公式サイトのトップで案内している通り,6月29日(月)午後から7月1日(水)早朝にかけて,全く電子メールを受信できない状態に陥った.つまり,6月30日は丸一日,一通もメールを受け取ることがなかった.普段,一日数百通のメールを受信している者としては,これは画期的な出来事だ.

受信できなくなった原因を手短に言うと,サーバーのメール用ディスク領域が一杯になってしまったということだ.メールは一定期間サーバーに残すものとし,ディスク容量を500MBに指定していた.500MBに特に意味はないのだが,これくらいで十分だろうとの判断だ.実際,これまでは全く問題なかった.

ところが,6月後半,大学のメールサーバーから管理者宛にエラーメッセージが大量に送信されるという状況が断続的に発生した.「送信できませんでした」というエラーメッセージなのだが,自分が送信したものではなく,自分が管理者となっている範囲の関係者全員の送信失敗メールが添付ファイルも含めてすべて送りつけられるという状況だ.その数合計2000通近く.暇な身ではないので,完全に無視してゴミ箱直行だったが,かなりマズイ内容のメールもあったのではないかと想像される.

そして,6月29日(月)午後.サーバーに保存されたメールの容量が500MBに到達し,メールを受信できない状態になったというわけだ.出張などもあってバタバタしていたので,そのまま放置していたのだが,7月1日(水)早朝に対策を施した.具体的には,サーバーから古いメールを削除するとともに,ディスク容量上限を1GBに変更した.

電子メールが来ないとは,なんという平穏な日であったことか.いや,危機的な日であったというべきか...

7月 082009
 

決定版 心をそだてるはじめての伝記101人
講談社(編),講談社,2001

ここでは,子供向けの本はほとんど取り上げていないのだが,気になる点があったので,メモしておくことにした.

子供に偉人の伝記を読み聞かせたいと思い,amazonで調べてみたところ,この本「決定版 心をそだてるはじめての伝記101人」を見付けた.評判も非常に良いようなので,いつものように,図書館で予約して取り寄せてみた.

一通り目を通したが,紹介されている人物の説明があまりに短すぎて(例えば1頁だけとか),偉人である意味すら読み取れないようなケースが少なくない.これでは偉人の伝記である意味がない.一体何を目的にして編集されたのか?

子供に偉人の伝記を読み聞かせたいと書いたが,子供だけでなく大人にとっても,偉人の伝記は重要だ.子供にと言っている大人本人が,伝記に登場する偉人のような大志を持って,その実現に精一杯努力しているか.このように自分の志を問い直す意味でも,伝記は重要である.そのように伝記の重要性を理解して,本当に子供の心の糧となる伝記を求めるのであれば,もっと厳選された少数の偉人についてで構わないので,しっかりした伝記を読んであげるべきだろう.

どうしてこんな本になってしまったのか.出版社による本書の紹介文を見て納得できた.そこにはこう書いてある.「写真資料も豊富で、必要な知識が身につきます」

偉人の伝記を,「必要な知識」としか認識していないのだ.だから,101人もかき集めたわけだ.必要なというのはテストで点が取れるとでもいう意味だろうか.なんとも賤しい発想としか言いようが無い.なぜ偉人の伝記を読むべきであるかについて,その程度の見識で編集された本であるから,まあ期待する方がおかしいとも言える.

知識として頭の片隅に留めることが大切なのではない.自分なりの大志を抱くために必要なのだ.もし小さい子供を持つ親でこのメモを読まれた方があれば,そういう意識で偉人の伝記を選んでみていただきたい.

7月 082009
 

このブログでも,「ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル」,「経営参謀が明かす論理思考と発想の技術」,「問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座」などで触れたことがあるが,”MECE”とは”Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive”の略称であり,モレなくダブリなく分類するためのスローガンである.

今,研究を分類したいとしよう.最初に,基礎研究と応用研究に分類する.これはMECEだろうか.

答えは否である.広辞苑を引くと,基礎とは「それを前提として事物全体が成り立つような,もとい」であり,応用とは「原理や知識を実際的な事柄にあてはめて利用すること」であると書かれている.事物全体が成り立つようなもといにはなりえず,かといって,実際的な事柄への利用でもないという研究は大いにあり得る.つまり,非基礎かつ非応用という研究は大いにあり得る.そんなものに意味があるか?

気を付けたい.なお,興味のある方は,「計測自動制御学会 制御部門 パイオニア技術賞」を参照されるとよいだろう.