9月 162009
 

ファウスト 第1部
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ(Johann Wolfgang Goethe),池内紀(訳),集英社,2004

学者先生ファウストと悪魔メフィストフェレスがグルになって繰り広げる恋愛悲劇.学問に絶望したファウストは,悪魔メフィストフェレスと契約を結び,その手引きで魔女から霊薬を手に入れて,若返る.ああ,可哀想なマルガレーテ.悪魔に魂を売ったファウストに見初められたがために,何もかもを失ってしまった.兄は殺され,母は苦悩のうちに死に,自分は嬰児を殺して,牢獄に捕らえられた.自責の念から,自分が撒いた種を悪魔に刈り取らせようとするファウスト.人間なんてそんなものか.

有象無象が乱痴気騒ぎをする「ワルプルギスの夜の夢」なんかは,乱痴気騒ぎをしているということ以外,サッパリ意味が分からない.それでも,全体を通して,登場人物のセリフにはユーモアが利いていて面白い.ファウストとメフィストフェレスが悪魔の契約を結ぶ場面,ファウストの書斎で,ファウストに成りすましたメフィストフェレスが訪ねてきた学生と会話する.

学生:

大学者になりたいのです.地上と天上の一切を知りたいのです.学問と自然に通じたいのです.

メフィストフェレス:

光陰は矢のごとしというから気を付けることだ.時間割りを作るといいよ.助言といってはなんだが,(中略)

はじめの半年はサボってはいけない.毎日,授業は五時間だ.鐘が鳴る前に部屋に入っておく.予習をちゃんとしてきて,章ごとに整理しておく.そうするといずれ,先生というものは,本に書いてあることしかいわないことがわかってくる.だからといってノートをとるのを怠けてはならない.聖霊の言葉を筆記していると思うことだな.(中略)

学問の成果を拾いまわってもムダなことだ.しょせん,人間は,自分が学べることしか学ばない.ただし,ここぞのときを逃してはならない.きみは見たところ体格もいいし,臆病でもなさそうだ.自信がつけば,世間の見る目がちがってくる.とりわけ女を扱うすべを学ぶことだな.

これが悪魔から大学新入生への助言だ.ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ自身の学生時代が反映されているのだろう.

目次

  • 捧げる言葉
  • 開演前
  • 天上の序曲

悲劇 第一部

  • 町の門前
  • 書斎
  • 書斎
  • ライプツィヒのアウエルバッハ地下酒場
  • 魔女の厨(くりや)
  • 往来
  • 夕方
  • 散歩
  • 隣の女の家
  • 往来
  • 庭のあずま屋
  • 森と洞穴
  • グレートヒェンのちいさな部屋
  • マルテの家の庭
  • 泉のそば
  • 町外れ
  • 聖堂
  • ワルプルギスの夜
  • ワルプルギスの夜の夢
  • 曇り日の野原
  • 夜の広野
  • 牢獄

解説『ファウスト』第一部─その美しさ

9月 162009
 

日本学生支援機構(旧日本育英会)から葉書が届いた.条件が満たされたため,日本育英会の奨学金返済を全額免除するという内容だ.修士課程終了後,15年間教育職に就いたため,在学中に借りた計180万円の返済が免除された.この奨学金のおかげで,下宿しながら大学院に通うことができたので,大変感謝している.

優秀かつ貧乏な学生に学問する機会を与えることは極めて大切だと思う.長い目で見れば,その教育投資は社会に還元されるはずだ.資源がないなら尚更,人材を活かさないといけない.

9月 162009
 

飲んで食べて大満足の「味どころ 田舎家」から宿泊先のサザンビーチホテル&リゾートまで歩いて戻る.道中は暗闇で本当に何もない.まあ,港だから仕方ない.それにしても凄いところにリゾートホテルを建てたものだ.これからホテルの周囲も開発していくのだろう.

サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄
サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄

サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄
サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄

サザンビーチホテル&リゾートは2009年5月にグランドオープンしたばかりの真新しいリゾートホテルだ.吹き抜けのロビーは明るく広々としていて気持ちがいい.南国の雰囲気を醸し出している花々に加えて,琉球ガラスの陶芸作品も飾られている.レセプションの側には大きな水槽があり,色とりどりの熱帯魚が泳いでいる.

サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄
サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄

ロビー奧の大きなガラス窓からは,屋外プールと,さらにその先に青い海と青い空が見える.アロハシャツがユニフォームのスタッフもよく教育されていて,サービスは丁寧かつ親切だ.

サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄
サザンビーチホテル&リゾート@糸満, 沖縄

今回宿泊したのは,格安パックツアーだから当然ではあるが,オーシャンビューではない部屋だ.そのため,夕日はビーチから楽しんだ.客室のテラスからは港が見えるが,それほど美しい景色でもない.部屋まで案内してくれたスタッフは,ハーバービューという表現を使っていた.なるほど,ものはいいようだなと感心した.

ビーチで眺めるサンセット@糸満, 沖縄
ビーチで眺めるサンセット@糸満, 沖縄

今回の沖縄研究室旅行で,このホテルでの朝が最もゆっくりすることができた.目覚めたのは朝6時前だが,ホテル内で朝食をいただき,8時過ぎにホテルを発った.朝食は和洋のビュッフェスタイルで,沖縄の食材も充実している.紅芋やマンゴーのパン,パイナップルのジャム,ドラゴンフルーツなどもある.

ちなみに,周囲に何もないものの,ホテル内には売店もあるので,特に困ることはない.プールで遊べなかったのが残念だが,朝食も充実しており,このホテルはエクセレントだ.

さあ,沖縄旅行も最終日.首里城を見学する.