11月 142009
 

疑似科学と科学の哲学
伊勢田哲治,名古屋大学出版会,2002

読みやすくはなく,あまり面白くもなかった.先に読んだ「科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる」(戸田山和久,日本放送出版協会)において,科学哲学の入門書として次に読むべき本として推薦されていたため手にしたのだが,期待はずれだった.

本書「疑似科学と科学の哲学」は,どうしたら正統科学と疑似科学を区別できるかという観点から,科学哲学が説明されている.題材はキャッチ−だ.だからこそ手にしてみたわけだが,しかし,何が正統科学で何が疑似科学であるかは事前に著者が決めており,結論ありきのため,読んでいてもワクワク感がない.科学哲学の入門書を初めて読むなら,「科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる」(戸田山和久,日本放送出版協会)を勧める.

二冊目に本書を読んで得たのは,科学哲学でもベイズ主義が役立つということだ.昨今は工学分野でもベイジアンだらけだが,科学哲学にも利用できるというのは新鮮だった.わかりやすい説明だとは思わないが...「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン,新潮社)の後に読んだからバイアスが乗っているのかも.

目次

  • 科学の正しいやり方とは?
    創造科学論争を通して
  • 科学は昔から科学だったのか?
    占星術と天文学
  • 目に見えないものも存在するのか?
    超能力研究から
  • 科学と疑似科学と社会
    代替医療を題材に
  • 「程度」の問題
    信じやすさの心理学から確率・統計的思考法へ

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