11月 292009
 

スピリチュアル タブー・ブック
江原啓之,マガジンハウス,2008

「○○すると縁起が悪い」,「○○したらバチがあたる」など,本当か嘘かよくわからないタブーなるものが世の中にはたくさんある.本書「スピリチュアル タブー・ブック」では,そのようなタブー70個を取り上げ,本当か嘘かを解説している.もちろん,タイトルの通り,霊的な話であるので,書いてあることのどこまでが真実かはわからない.それでも,まともなことが書いてあると思う.「結婚式は仏滅でも問題ない」とか.

巷にあふれるスピリチュアルなタブーについて江原氏が解説している本書だが,単に,これは本当,これは嘘,と述べているだけではなく,一本の筋が通っている.それは,「波長の法則」と「カルマの法則」と言われるものだ.

「波長の法則」とは,類は友を呼ぶと同じことで,この宇宙では,同じ波長を持つもの同士が引かれ合い,違う波長を持つもの同士は接点がないことを指す.人間関係を見ていれば自明だろう.折角生きているのに不平不満ばかり言っている冴えない人は,同じく不平不満ばかりで冴えない人達と群れる.波長が合うからだ.前向きに生きる人達は,そういう人と出会い,好循環を生む.そうであるならば,波長を高めることの重要性は明らかだろう.波長を高めるとは,すなわち,人間として成長するということだ.

一方,「カルマの法則」とは,因果応報のことだ.ただし,一度の人生でプラスとマイナスが均衡するのでも,人々の人生が平等なのでもない.もっと長期的な視点での話だ.

もちろん,「波長の法則」や「カルマの法則」は何も目新しいものではない.目新しければ,それは恐らく怪しげな新興宗教だろう.

前にも読書メモとして書いたが,自分の思いや考えが現実世界に影響を与える.夢は現実になる.これが,「原因と結果の法則」,「引き寄せの法則」,「ザ・シークレット」など様々な呼び方をされている宇宙の法則であり,より良い人生を送るために我々が知っておくべき事柄である.そして,自分の思いや考えが現実世界に影響を与えるのは,我々がエネルギーのみからなる世界に存在しており,我々の思考は特定の波長を持ったエネルギーであり,同じ波長のエネルギーは共鳴するためである.「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」や「ハトホルの書―アセンションした文明からのメッセージ」に書かれている通りである.

まあ,人はそれぞれだ.自分が歩むべきと思う道を歩めばいい.何も考えないのも一つの道だ.それに,嘘も方便という.

  2 Responses to “スピリチュアル タブー・ブック”

  1. 親から虐待を受ける子供について。そういう親から生まれるという事は、生まれつき暴力的な親と波長が合うからという当然の結果・波長・因果応報なのででしょうか?

  2. 桃香さんの疑問はもっともだと思います.因果応報,思考現実化,引き寄せ,呼び方は何でも構いませんが,この類の話を聞くと,仰るような疑問がわきます.

    私は専門家でありませんし,「実は,こうです!」とお答えできません.正解を知りませんし,生きている間に分かると信じるほど楽観もしていません.自分で答えを探されるしかないでしょう.

    ある一つの説明は以下の通りです.

    輪廻を信じる立場の場合,人間は人間としての完成を目指して生まれ変わるとされます.つまり,人間は修業をするために生まれてくるのであり,取り組むべき課題は人それぞれだというわけです.この立場では,ある親から子が生まれるとき,それをすべて偶然だと片付けるのではなく,何かしら意味のあることだと捉えるようです.

    以上をふまえて,質問に答えるとするなら,一つの答えとして,次のようなものがありえるのかもしれません.

    「親から虐待を受ける子供」は,傍目には可哀想に見えるが,その環境で何かを学ぶために生まれてきたのかもしれない.人間として完成するために不足しているものが,その環境から学べるのかもしれないし,あるいは,過去に背負った人間としての負債(カルマ)を返済するために,そうしないといけないのかもしれない.もしそうだとすると,「生まれつき暴力的な親と波長が合うからという当然の結果・波長・因果応報」であるかについては,そうである場合もそうでない場合もありそうです.波長なのかもしれませんし,因果応報なのかもしれませんし,あるいは必要だからかもしれません.

    繰り返しますが,私は正解を知りません.

    これまでに聞いたり読んだりしたことのある説明を自分なりに解釈すると,ある人にとっては,上に書いたような説明ができないわけではなさそうだと推測しているにすぎません.

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