1月 062010
 

新年を迎え,これから学生の就職活動が本格化する.多くのOBが大学に来て,それぞれの会社の説明をしてくれるだろう.学生は会社見学にも行くだろう.数ヶ月後には,ほとんどの学生は就職先を決めていることだろう.人生における決断の中でも,決して小さくはない決断をすることになる.そうであればこそ,落ち着いて,本質的なところから考えてみて欲しい.

就職すれば,その組織(多くの場合は会社)で働くことになる.では,会社とは何か.会社とは何のために,また誰のために存在しているのか.株主のためか.そうだとしたら,社員になる君は搾取されるために奴隷にでもなりにいくのか.いつかは搾取する側にまわることを夢見て.会社四季報を見て会社の何がわかるだろうか.誰でも名前の知っている会社をなんとなく受けるのではなく,世の中にどんな会社があるのかを知った上で,会社を選んではどうか.そのために,例えば,「日本でいちばん大切にしたい会社」などを読んでみてはどうだろう.あるいは,会社で働くという既成概念すら取り払うために,「“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事」などを読んでみてはどうだろう.

そもそも働くのはなぜか.お金を稼ぐためか.そうだとしたら,お金が手に入れば働かないのか.働くことそのものには意味はないのか.意味があるとすれば,それは何か.何のために働くのか.こういうことを真剣に考えたことがあるだろうか.ないようであれば,一体,大学での4年以上を何に浪費してきたのか.何のために働くかも知らずに,一体,何のために勉強してきたのか.働くことに明確な意義を見いだしているなら,もはや他人がどこに行くかなんて関係ないだろう.自分が働くべきところに行けばいい.働く場所を決める上で,何のために働くのかを明確に意識しておくことは重要に思える.そういう観点から,例えば,「何のために働くのか」などを読んでみてはどうだろう.

大学を卒業したのであれば,恐らくは,知識労働者として働くことになる.組織において成果を出すことを期待される.成果を出すために何をなすべきか.それを知らなければならない.そして,実行しなければならない.そのために,例えば,「経営者の条件」などを読んでみてはどうだろう.

組織で働く以上,利己主義であっては,うまくやっていけない.他人にあわせるばかりでは,自分であることの意味がない.周りの人達に味方になってもらい,自分のやりたいことをやっていくために,どうすればよいか.これは人として必須の知恵ではないだろうか.そういう観点から,例えば,「人を動かす」などを読んでみてはどうだろう.

このようなことを考え,紹介した本を読むだけでも,就職活動に対する心構え・態度が違ってくるはずだ.ハウツウ本を読んで浅薄な一時凌ぎの雑学を身に付けるのとはわけが違う.採用担当者の目が節穴でないなら,その違いは当然わかる.

就職活動する学生が良い縁に恵まれますように.