2月 132010
 

バシャール x 坂本政道 人類、その起源と未来
バシャール(チャネル:ダリル・アンカ)&坂本政道(著),大空夢湧子(訳),ヴォイス,2009

床に真っ黒な本が落ちていて,「なんじゃ,こりゃ?」と思いながら拾い上げてみると,「バシャール×坂本政道」と書いてあった.バシャールって何?坂本政道って誰?と思いながら,パラパラとページをめくると,ムー,レムリア,アトランティスとか,ピラミッドとか,UFOとか,輪廻転生とか,振動とか,アセンションとか書いてある.ははぁ,これって5次元系だな.

読んでみようという気になったので,読んでみた.非常に面白かった.

著者の坂本政道氏は,かつてソニーの半導体技術者だったそうで,コテコテの理系思考を持つ.私も理系の思考方法に染まっているから,それが良かったのかもしれない.本書「バシャール x 坂本政道」は,バシャールと坂本政道の対話をまとめたものだ.坂本氏が質問し,バシャールが答える.この質疑応答が,ムー,アトランティス,ピラミッド,UFO,輪廻転生,振動,アセンション等々を網羅しているというわけだ.それに,テレポーテーションの原理とかも.そして,バシャールの回答が秀逸だ.非常に勉強になった.超古代文明に興味がある人も,SF好きも読んでみるといいだろう.

「「原因」と「結果」の法則」(ジェームズ・アレン)から「ザ・シークレット」(ロンダ・バーン)などの引き寄せ系,さらには「ハトホルの書―アセンションした文明からのメッセージ」(トム・ケニオン,ヴァージニア・エッセン)などのアセンション系に至るまで,今や,現在自分を取り巻いている環境は自分が作り出したものであるというのは当然の前提となっている.この点について,バシャールはこう言っている.

ガイドやその他のスピリット,存在の導きによって,「自分は霊的な存在,スピリットであり,自分の現実をつくっているのだ」と思い出す人々もいます.ときには,悲劇や重大な局面,事故など,難しい状況に身を置くことによって,それまでには気づいていなかったような,まったく違う視点から自分の人生を眺めてみることができる,そういう人もいます.どんな方法であれ,今という瞬間によりフォーカスできれば,悟りに,そして「自分が自分の現実をつくっているのだ」という理解に至ることができるのです.そして,一般的に言って,今日この地球上で,今の瞬間に生き,悟りのレベルに到達するもっとも簡単な方法のひとつは,常に自分のもっとも強い情熱,ワクワクする気持ちを表す方向に行動する,ということです.なぜなら情熱,ワクワクは本来のあなたの波動を表しているからです.

幸せになるために知るべきこととして,環境は自分が作り出しているということとセットになっているのが,すべてをありのまま受け入れましょうということだ.すべては自分が引き寄せているのであれば,そりゃ当然だということになる.これも,どの本にも書いてある.これについて,バシャールはこう言っている.

一般的に申し上げると,物質的な現実の低いレベルの振動数で生活している人々は,自分自身を力づけるセルフ・エンパワーメントのレベルといまだにつながっていません.人生の多くの分野においてそうです.彼らの決断は,その多くがおおむね怖れを土台にしています.それ故,より強いネガティブな信念体系にもとづいた,より強いネガティブな感情を経験することがあるでしょう.(中略)一方,高い振動数の人はふつう,バランスや自由,選択,誠実さ,責任に関連した信念をもっています.(中略)低い振動数の人は,何かを起こすためにはものごとをコントロールする必要があると信じています.一方,高い振動数の人は,自分がすべきなのは,それが起きてくることをただ許すこと,それが起きるのにまかせることだと理解しています.低い振動数の信念体系をもっている人がポジティブな方向への変化を望んでいるとき,その変化を大変動,破滅的なかたちで体験する傾向があります.一方,既に高い振動数をもっている人がさらに拡大し,よりポジティブに変化が起きることを望むときには,彼らのもっている信念体系のために,シンクロニシティやミラクルやマジックのようなかたちで変化を体験する傾向があります.

実に色々なことが取り上げられている本書だが,中でも感心したのが,パラレル・アース(パラレル・ワールド)についての話だ.人を変えるのではなく,自分が変わらなければならないということの意味がわかった.まるで理解できなかったアセンションについても.

アセンションとは「より高い波動の別の地球にシフトする」ということです.

巷には,世界崩壊!みたいな本も溢れているが,バシャールはこう言っている.

私たちから見れば,みなさんが天災の予言を聞いたとき,それはチャンスなのです.怖れをそのままうのみにして,変化を天変地異として経験するのか.それとも,ポジティブなエネルギーを信頼して,変化をスムーズに経験するのか.選択するチャンスなのです.

あなたは,自分の聞いた情報のうち,どちらのバージョンに共鳴,共振し,そして,それによってどちらの現実にシフトすることを選択しますか.それを決める機会なのです.

くれぐれもネガティブキャンペーンを真に受けないようにしましょう.

本書「バシャール x 坂本政道」には,生き方の指針も示されている.その内容はまさに引き寄せ系だ.

たとえば,「これを達成するためには,あれを絶対に手に入れなければならないんだ! あれがなければできないんだ!」と思い込んでいるとしたら,それは怖れが土台になっているので,そのように望むことによっておのずと振動数は下がってしまうでしょう.お金に関しても,「自分には充分なお金がない」という怖れをもっていると,それは怖れをベースにした信念なので,ものごとはよくない方向に進むでしょう.一方,同じお金に関してでも,「ワクワクする気持ちにただ従っていれば,現実は自分を豊かにサポートしてくれる.自分のワクワクする気持ちの自然な結果として,たくさんのお金をもたらしてくれるかもしれない」と理解しているとすれば,それはネガティブな理解でも,ネガティブな関係でもありません.(中略)「自分は足りているのだ」とわかっているとき,それを反映する現実として,人生のあらゆるレベルにおいて必要なものを引き寄せることができるでしょう.

こういう指摘を突き付けられると,なかなか痛い.あれしなければ,これしなければ,という思い込みの源は,さらに欲の源は,本人に自覚はなくても,おおよそ恐怖心なのだとわかる.

ワクワクする気持ちというのは,それだけで完全なキット,完全な道具箱のようなものです.ですから,あなたがそのことを理解し,信頼してワクワクを行動に移す意志をもつならば,そのワクワクが必要なサポートをすべて運んできます.

ここでとても重要なポイントをつけ加えたいと思います.彼らが変える必要のあるもっとも重要な信念は,地球上の経済システムの土台になっている信念,つまり「すべての人に充分なだけのものはないのだ」という信念です.「ワクワクする気持ちが自分をサポートしてくれるのだ」とわかるためには,「すべての人々のワクワクに充分なだけのものがあるのだ」と信じることを学ぶ必要があります.(中略)そして,土台となる信念を「すべての人に充分なものがあるのだ」と変えるためには,さらに豊かさに関する新しい定義を理解しなければなりません.その新しい定義とは,「豊かさとは,あなたがする必要があることを,何でも,いつでもすることができる能力である」ということ.それだけです.

資源戦争なんて,完璧に「すべての人に充分なだけのものはないのだ」という信念から生まれているとわかる.そして,自分が必要なものを手に入れられなくなるのではないかという恐怖心に駆られて,行動しているとわかる.世の中が恐怖心で動いていることが痛感できる事例だ.その資源戦争で人類は幸せになるか.そりゃ,ならないだろう.だから,そのような信念体系は手放した方がよいのではないですかというわけだ.まあ,そうは言うものの,簡単なことではない.

また,人間関係については,次のように書かれている.

あなたが無条件の愛で,相手の人が本来のその人自身になるのを助けるようなかかわり方をし,そして,彼らもまた,あなたに対してそのようにしているのであれば,あなた方はその関係から最大限のものを得ることができるでしょう.

無条件の愛,無条件の許容です.仏陀のエッセンス,私たちが言っていること,キリストの意識,クリシュナが言っていること,ウォヴォーカが言っていることは本質的に同じなのです.

非常に楽しく読めた.床に落ちている真っ黒な本を拾い上げたのも,決して偶然ではないということだ.人生とは実に面白い.

目次

  • 人類の起源
  • 他文明との交流
  • 人類創成以前の文明
  • ムー、レムリア
  • アトランティス
  • 古代核戦争
  • ピラミッド
  • 巨石文明
  • UFO
  • 意識と振動数
  • 2012年
  • パラレル・アース
  • 時間
  • 情熱
  • ワクワク
  • 人間関係
  • BASHAR
  • 付記 坂本政道氏インタビュー