3月 012010
 

WICKED(ウィキッド)観劇

楽しみにしていたブロードウェイミュージカル「WICKED(ウィキッド)」を観に行った.大阪四季劇場での「WICKED(ウィキッド)」を予約したのは昨年10月のこと.子供たちは預かってもらい,二人で出掛けた.

久しぶりのミュージカルを大いに満喫した.WICKED(ウィキッド)は,「オズの魔法使い」に登場する魔女たちの物語.原作は「オズの魔女記」.オズの魔法使いに出会ったドロシー達が倒した「西の国の魔女」が実は悪い魔女ではなかったという内容で,西の悪い魔女と東の善い魔女がどのようにして誕生したのかが語られる.

緑色の肌と魔法の力を持って生まれたエルファバはなぜ「悪い魔女」と呼ばれるようになったのか.エルファバとシズ大学でルームメートだったグリンダはなぜ「善い魔女」と呼ばれるようになったのか.偏見,友情,愛情,欺瞞,欲望,支配...人間の悪い面と善い面が強烈に描かれ,心に訴えかける.

緑色の肌のために家族から疎まれ,周囲から気味悪がられながらも,強く正しく生きようとするエルファバ.そんなエルファバが「悪い魔女」とされたのは,まるで中世の魔女裁判のようだ.権力者の自己保身のために悪者に仕立て上げられたエルファバを,大衆は迫害し,殺そうとする.嘘まみれの世論が形成され,大衆は暴徒化する.そうして,勧善懲悪の物語が史実として刻まれる.「悪い魔女が倒された」という記録.それが「オズの魔法使い」であり,その物語を違う角度から見ているのが「オズの魔女記」,つまりミュージカル「WICKED(ウィキッド)」だ.

エルファバとグリンダの友情を軸に展開するストーリーが,華やかな舞台装置や衣装に劣らず,観客を魅了する.WICKED(ウィキッド)を観るまでは,それが「オズの魔法使い」の前日談だとばかり思っていたが,WICKED(ウィキッド)は「オズの魔法使い」そのものを取り込んでいるばかりか,その後日談にもなっている.隠された歴史,それがWICKED(ウィキッド)だとも言える.お伽噺として楽しめるが,たわいないお伽噺ではない.だからこそ,これだけの人気を博したのだろう.

鉄道マニアに取り囲まれた阪急の車両

WICKED(ウィキッド)が終わると,子供を迎えに行かないといけないので,すぐに阪急梅田駅に向かい,河原町行きの特急に乗ろうとした.すると,その特急が入ってくる1番ホームの先端に凄い人集りができている.一体何事かと列車の到着を待ちながら見ていると,「ありがとう」というプレートをつけた特急列車がホームに入ってきた.なるほど,引退する車両の見納めに来ていたわけだ.梅田駅のみならず,途中のあちこちの駅で,凄いカメラを抱えた人達がホームの先端に陣取っていた.

鉄道マニアに取り囲まれた阪急の車両
鉄道マニアに取り囲まれた阪急の車両

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