4月 202010
 

ヘミシンク入門―未知領域への扉を開く夢の技術
坂本政道,植田睦子,ハート出版,2006

本書「ヘミシンク入門」は,ロバート・モンローが開発したヘミシンクと呼ばれる音響技術の入門書であり,特に「ゲートウェイ・エクスペリエンス」というヘミシンク教材のマニュアルという位置づけになっている.

ヘミシンクやロバート・モンローと聞いて,「は?何それ」と思う人は普通(流行には疎そうだが),「あー,あの体外離脱するやつね」と言う人は知ったかぶり評論家タイプ,実践してますよという人は強者ということになるだろう.さて,そのヘミシンク(Hemi-Sync)だが,左右の耳に異なる周波数の音を流すバイノーラルビートにより,左右の脳を均等に機能させ,様々な意識状態へと導く効果があるとされている.具体的には,知的能力の向上や深いリラクゼーションなど日常生活に役立つ効果のほか,体外離脱や死後体験といったトンデモ系と言われかねない意識状態を体験することも可能とされる.

バイノーラルビートの原理をもう少し説明すると,異なる周波数,例えば1000Hzと1005Hzの可聴音をそれぞれ左耳と右耳に流すと,その2つの周波数のずれに対応する5Hzのビート音が脳内で発生するという現象だ.ここで重要なのは,脳内で発生するバイノーラルビートの周波数5Hzというのは可聴域にないため,耳で直接聞くことはできない(聞いていると実感できない)こと,ところが,この原理を用いれば,7-13Hzのアルファ波や4-7Hzのシータ波が現れる状態に脳を人工的に誘導できることだ.ヘミシンクでどのような体験ができるかは個人的な問題として,その原理は科学的だ.

なぜ私が本書「ヘミシンク入門」なんかを読んでいるかというと,「バシャールx坂本政道 人類、その起源と未来」においてヘミシンクという語が連呼されていて,興味を持ったから.そして,ネットで調べてみたところ,体外離脱するぞ!というミーハーな目的だけでなく,深いリラックスや睡眠だとか,記憶力向上だとか,その他もろもろの日常生活に役立つ効果もあることがわかったから.さらに,試しにいくつかのヘミシンクCDを購入してみたので,基本原理と正しい使用方法を修得しておきたかったから.

本書「ヘミシンク入門」は,「ゲートウェイ・エクスペリエンス」というCD教材を用いて,モンロー研究所のヘミシンク・セミナーを自宅で体験するための指導書という位置づけであるため,私のように「ゲートウェイ・エクスペリエンス」なんて持ってない人には関係ない記述もあるが,ヘミシンクの基本を学ぶという意味では十分に役立った.

目次

  • ロバート・モンローとは
  • ヘミシンクとは何でしょうか
  • ヘミシンクの正しい聴き方
  • メンタル・ツール(効果絶大な想像上の道具)
  • フォーカス・レベルとは
  • フォーカス10(肉体は眠り意識は目覚める)
  • フォーカス12(空間からの自由)
  • ヘミシンクと体外離脱
  • フォーカス15(時間からの自由)
  • フォーカス21(あの世とこの世の架け橋)
  • ヘミシンクの効果を最大限に引き出すために
  • 市販ヘミシンクCD
  • Q&A