5月 022010
 

人間ならば誰にでも,現実のすべてが見えるわけではない.多くの人は,見たいと欲する現実しか見ていない.
ユリウス・カエサル

「ローマ人の物語」が愛読書という学生が挙げてくれた.

自分の行動を振り返ってみると,不都合な事実から目を背けることがいかに多いことかと愕然とする.現実逃避だ.しかし,だからと言って,現実のすべてを見る必要があるわけでもない.いや,自分が見ていないことは現実ですらない.それが現実だとどうして言えるだろうか...そうすると,何を見るかを自分で選べるのであれば,しっかり選ぶべきであることは明らかだろう.

現実を見る見ないということではないが,人間が学ぶことに関しては,ショウペンハウエルが「誰しも自分以上のものの見方はできない」(幸福について―人生論)と言い,ゲーテがメフィストフェレスに「しょせん,人間は,自分が学べることしか学ばない」(ファウスト)と言わせている.確かに.よりよいものを学べるように自分を高めることが大切だ.

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