5月 272010
 

読書の方法について触れたついでに,もう一つ,メモしておこう.本の読み方についてだ.

「本は買いなさい」という勉強法指南書の脅迫に負けず,大量の本を図書館などで借りて読み,その上で必要な本だけを買う.さらに,手元に本を置かずとも,重要と感じた部分はメモするなりスキャンするなりして,パソコンに放り込み,後から検索できるようにしておく.「勉強のために本を買うか,買わないか」に,そういう方法でもよいのではないかと書いた.勉強インフラ(ツール)は確実に進化している.20年前には,Google Desktopのような驚異的な高速検索が自分のノートパソコンで無料でできるとは想像もしていなかった.書庫はAmazon KindleやApple iPadが務めてくれる(まだ課題も多いが).過去の読書法に拘る必要はない.自分に適した方法を自分なりに見付けることが大切だ.

さて,書店で購入した本であれ,図書館で借りてきた本であれ,本は読んで,自分の成長に役立てないと意味がない.紆余曲折を経て行き着いた,私の読み方を紹介しよう.

  1. 本を手に取り,くるりと回して,装丁を見る.人を読む気にさせる装丁とはどのようなものか,と考える.
  2. 奥付の著者紹介を読む.どのような人が執筆したのか,いつ頃書かれたのか,本の背景を知る.
  3. 「まえがき」や「はじめに」を読む.何のために書かれた本であるのか,著者の意図を確認する.
  4. 「目次」を読む.「まえがき」や「はじめに」に書かれた目的を達成するために,著者が何を書いたのか,全体をどのように構成したのかを確認する.
  5. 「あとがき」や「おわりに」を読む.著者による本のまとめや将来の展望が書かれているので,著者が主張したことや主張しきれなかったことを把握する.
  6. もしあれば,「解説」を読む.古典などの場合,訳者等の解説がある.本文以上に充実していることもあり,読むために必要な知識も得られるので,本文よりも解説を先に読む.
  7. 本文を読む.図書館で借りた本なら,決して何も書き込まない.代わりに,何かを感じたら付箋(ポストイット)を貼り付ける.
  8. 読了後,付箋(ポストイット)を貼り付けたところだけを読み返し,重要だと判断したら,パソコンにメモする.重要でなければ,何もしない.
  9. メモを活用しつつ,読書感想を書く.
  10. 読書感想をブログにアップロードする.

おおよそ,こんなところだ.

本を読むのは,通勤のバスの中とバス停.出張時の電車の中と駅のホーム,飛行機の中と空港.自宅ではほとんど読まない.他にしたいことが色々とあるから.ハッキリ言って,読むのは非常に遅い.恐ろしく遅い.このような状況下で,「読書の記録(書評)」に表示される程度のペースで本を読んでいる.年初からの約5ヵ月で32冊.目標の年間100冊には遠く及ばないのが悲しいところだ...

ちなみに,1)読書時間を確保するため,2)運動不足を抑制するため,3)運転で苛々しないため,4)彼女が使えるようにするため,5)環境(資源エネルギー)保全のために,自動車通勤をバス通勤に変えた.通勤時間は約2倍になったが,読書量の増加は顕著であり,帰宅時間のバラツキも非常に小さくなった.一石何鳥だろうか.素晴らしい判断だった.

仮に1日10分だけ今より余計に読書するとしよう.平日だけとしても,10分/日×20日/月×12月/年=2400分/年=40時間/年となる.読書する時間がない?ないのは自分の工夫だろう.