6月 302010
 

コバエシャッター(大)2つに新タイプビートルマットを敷き詰めて,一方の飼育ケースにカブトムシの幼虫5匹を,もう一方の飼育ケースにカブトムシの幼虫6匹を投入したのが5月上旬.

飼育ケースからカブトムシの幼虫のフンを取り除く作業を実施したのが6月上旬.

そして6月下旬,遂にカブトムシの成虫が昆虫マットの上に姿を現した!!

昆虫マット上に姿を現したカブトムシ
昆虫マット上に姿を現したカブトムシ

糞除去作業を実施してからの半月ほど,時々水分を確認する他は,ほとんど気にかけていなかったので,いつ成虫になったのかも,いつ地上に出てきたのかも不明だ.彼女に,昆虫ケースからゴソゴソと音がしてうるさいと言われて,初めて気が付いた.一方の飼育ケースのフタを開けてみると,カブトムシ成虫のオスが2匹とメスが2匹,合計4匹が確認できた.そのうち,オス1匹は地上に居残っていたが,オス1匹とメス2匹はすぐにマットに潜っていった.まだ成虫になって日が浅いと思うが,とりあえず,朽ち木と木のエサ皿を飼育ケースに入れて,昆虫ゼリーを置いてやる.

もう一方の飼育ケースについては,マット上に成虫の姿は確認できていない.それでも,飼育ケースの壁際に蛹室が3つあり,すべてカブトムシの成虫になっているようなので,近日中にマット上に出てくると期待している.

初めてマット上に成虫を確認した翌朝,長男6歳に「カブトムシが出てきたよ」と伝えると,飼育ケースに飛んでいき,早速,カブトムシをつまみ上げて,ゼリーのところへ強制移動させている.でも,カブトムシは食べない.まだ早いのだろう.

一方,遅れて起きてきた長女4歳は,「○○ちゃん,カブトムシに触りたいけど,触れない」と言う.長男に促されて,カブトムシの背中をツンツンとつついてご満悦だ.

6月 292010
 

未来は、えらべる! バシャール 本田健
本田健(著),ダリル・アンカ(著),江藤ちふみ(編),島田真喜子(訳) ,ヴォイス,2010

ある人に勧められて,即刻Amazonで購入して読んでみた.バシャールの本はこれが2冊目.最初に読んだのは,「バシャール x 坂本政道 人類、その起源と未来」だった.この本も非常に有益だったが,本書「未来は、えらべる! バシャール 本田健」も実に多くの気付きをもたらしてくれた.

核となるメッセージにブレはない.

私たちが,豊かさとは,「自分がやりたいときに,やりたいことをやれる能力がある」ことだと定義しているのも,そんな理由からです.自分がやりたいときに,やりたいことをやれる能力があれば,あなたは成功しています.マル.おしまい.それ以上何もありません.

毎瞬,毎瞬,ワクワクすることをやってください.それは,いきなりライフワークや大きなプロジェクトに取り組む選択をするということではありません.「その瞬間瞬間において,自分の選べる選択肢の中で,一番ワクワクするものを選んでください」と言っているのです.

そのように行動すれば,自分が情熱を持てる,より多くの対象やチャンスが引き寄せられてきます.

この世界で何かを実現するということ,いわゆる引き寄せの法則について,バシャールは以下のように述べている.

あなたが「本当に信じていること」が,実現するのです.それがポジティブであろうと,ネガティブであろうと.

物質次元の意識を使って集中する作業は,「受け取る準備」です.高次の意識が,あなたが望んでいることがらの最良の実現方法を知っています.したがって,実現化とは,「集中と忘れること」「(起きるのを)許すこと」の結果だと言えます.

物質次元で何かを実現したかったら,どんなことでも,1回だけ15分集中すれば充分です.もう1回,集中してしまったら,それは忘れていないということですよね.

自分の最大限の能力で,情熱にしたがって行動する.そして,いまこの瞬間に存在する.そうしさえすれば,あなたのハイヤーセルフ(大いなる自己,高次の自分)があなたに一番役立つ形で,数々のことを実現してくれます.

非常に分かりやすく,かつ具体的だ.

さらに,バシャールは,自分が持っているネガティブな観念に気付き,ネガティブな感情を癒すことの重要性を指摘している.

ネガティブな観念は,その観念のいろいろな側面を強化するために,別の観念を利用します.そこにいわゆる悪循環が生まれます.ある観念に気づいたのに,まだその観念を選び続けていること自体は,実はプレゼントです.それは,「あなたにはまだ気づいていない別の観念がありますよ.その観念を見つけなさい」と教えてくれる<贈り物>なのです.

なぜですか? なぜなら,あなたが「それは難しいのだ」と信じているからです.ひとつのネガティブな観念を持っていることにいま気づきましたね.おめでとうございます!

ネガティブな感情は,統合すること,変容することによって癒すことができます.そして,ネガティブな感情は,「真実ではないことを真実だと思い込んでしまうことの副作用なのだ」とわかれば癒せます.感情は,観念が生み出す「副作用」です.また感情は,あなたが「どんな観念を本当だと信じているか」ということを知らせる<警報システム>なのです.ある感情を癒し変化させるためには,その感情が自分の中にあると認めること,そして,その感情が存在するのには,ちゃんと理由があると受け入れることです.そのうえで,その感情の裏にはどのような観念があるのかを見ていきます.

もう一度繰り返します.許しとは,「パーソナルにとらないこと」,そして,「批判をゆるめること」です.だからといって,相手の責任がなくなるわけではなく,その人は自分自身を修復する方法を自分で見つけなければならないのです.

ここに示したのはごく一部であるが,観念と感情に関する質疑応答は,実に多くの気付きをもたらしてくれた.理解が一気に進んだ感じがする.

そして最後は,アセンションについてだ.

覚えておいてほしいのは,あなたが人を変えるのではなく,すでに変わった人々がいる周波数の世界に,自分がシフトしていくのだということです.

すべては,あなたの波動によってつくられたものです.その波動を,より反映している現実に行くのです.けれども,古い波動の現実もまだ存在しています.しかし,あなたがその中でもうプレイしていないというだけです.

覚えておいてください.あなたの現実の中にいるあなた以外の人は,「あなたの宇宙バージョン」のその人なのです.物質次元では,ほかの人を直接体験することはできません.魂次元でなら,集合的意識を通して,ほかの人を直接経験することができます.なぜなら,魂次元に行くと「すべてはひとつ」だからです.でも物質レベルでは,みなさんはさまざまに細分化された「パラレル・リアリティ」を生きています.

残念ながら,アセンションについては,以前に比べれば理解が進んできていると思うものの,まだまだ理解できていない.本書を読んでも理解しきれないことが少なくない.その理由の1つには,言葉の壁があると思う.アセンションというのは,要するに,この三次元の物質世界の後の世界の話であるから,三次元な人類の言葉では表現不可能なのではないかということだ.思考の限界,すなわち言語の限界なるものが存在し,その限界を越えて何かを語ることは決してできないという論考の末に,ウィトゲンシュタインが「およそ語られうることは明晰に語られうる.そして,論じえないことについては,ひとは沈黙せねばならない.」と語ったことが思い起こされる.

では,我々は何をしなければならないのか.

(みなが利益を得られるようになる)その唯一の方法を,お教えしましょう.それは,現在はお金などに限定されている<交換の手段>が,別の形に置き換えられるのだと理解することです.くりかえしますが,現在のみなさんの経済システムは,「全員に行き渡るには充分でない」というコンセプトをもとに構築されています.ですから,いまの状態でお金の流れるグローバル・エコノミーをつくろうとすれば格差が生まれ,豊かさのレベルが地域ごとに変わってしまうのです.また皮肉なことに,グローバル・エコノミーのような新しい経済システムは,政治があっては機能しません.政治の影響がなければ,地域ごとに自然な形で,経済が隆盛と衰退をくりかえすはずです.つまり,それぞれの自然なペースで,ひとつの地域から別の地域へとお金の移動がくりかえされるなら,それぞれの形で全員が利益を得られるのです.

最大限に自分自身を生きること.それが目的です.どのようにしてやるかは,人それぞれです.でも,最大限に自分自身を生きることが,みなさん全員にとって究極の目的なのです.

目次

  • 大好きなことの見つけ方、ワクワクの方法
  • 運命は、変えられる
  • お金と豊かさについて
  • ソウルメイトとコミュニケーションについて
  • 私たちの未来、分離していくリアリティ、2012年
6月 282010
 

不安や恐怖に支配されないためには,まず気付くこと」に書いた通り,まず,自分がどのような信念を持って生きているのかに気付く必要がある.

経営に関与したいビジネスマンが修得を目指すMBA(経営学修士)やMOT(技術経営)では,様々なフレームワークを学び,膨大な数の演習を通して身に付ける.例えば「3C」というフレームワークでは,ある事業アイデアの将来性について,「Customer(市場)」,「Competitor(競合)」,「Company(自社)」という3つの観点から分析を行うことで,検討の漏れや重複を防ぐ.つまり,フレームワークは,いわゆるMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)に検討するためのチェックリストとなる.この他にも,マーケティングにおける「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(コミュニケーション)」の「4P」など数多くのフレームワークがある.

だが,ここで言いたいのは,MBAやMOTに限らず,我々はそれぞれのフレームワークで自分や他人や社会を見ているということだ.そのようなフレームワークは,信念とか観念と言い換えられるだろう.

経営分析におけるフレームワークは特定の目的にあわせて意識的に使用するものだが,我々が日常生活で使う,いや我々の日常を支配しているフレームワーク(信念や観念)は無意識的なものである.

例えば,何でも「勝ちか負けか」や「得か損か」や「善か悪か」で判断すること(これもMECEだ),「そんなの無理」と制限を設けること,このようなことは意識的に行っているわけではない.無意識のうちに行っていることだ.ところが,この無意識のうちに行っていることが,我々の人生の大部分を決していると言っても過言ではない.ちょっと振り返ってみよう.一体,自分の行動あるいは生活の何%を意識して生きているか...

したがって,自分の人生を自分の手に戻すためには,この無意識に使用しているフレームワーク(信念や観念)の中身を知る必要がある.「自分を知る」とはそういうことではないだろうか.私の長所は何で短所は何でといった表面的なことではなく...

このフレームワーク(信念や観念)を知るためには努力が必要であるように思うが,そのための題材は身の回りに転がっている.ところが,フレームワーク(信念や観念)に支配されていると,意識的に生きていないために,そのことに気付かない.だから,これまでの惰性に別れを告げ,意識的に生きることを選択する必要がある.いつも,自分がどのような信念を持って生きているのかと自分自身に問いかける必要がある.

最近,本を読みながら考えるのは,このようなこと.

6月 272010
 

3月末にコーラスラインのチケットを予約してから,早3ヵ月.今年2つ目のミュージカルを観劇するために,京都劇場へ足を運んだ.

A CHORUS LINE(コーラスライン)は,オフ・ブロードウェイで初日を迎え,それから大絶賛のうちに15年というロングランを達成したミュージカルの傑作としてあまりに有名だ.舞台は,新作ミュージカルのコーラスダンサーを選ぶオーディション会場.最終選考に残った17人に演出家ザックが問いかける.

履歴書に書いてないことを話してもらおう.君たちがどんな人間なのか.

実に地味なミュージカルだ.舞台装置は鏡だけ.あとは,椅子が1脚.ド派手なWICKED(ウィキッド)などとは対極にある.そんな舞台で,生き残りをかける17人のダンサーが自分の人生を語る.心に閉じ込めてきた過去も.台詞を聞きながら,いやむしろ舞台が終わってから,色々と考えさせられた.夢を追う姿に感動!なんて,そんなレベルではないが...

本当に地味なミュージカルだが,ずーっと観たいと願い続けてきた期待を裏切ることはなかった.良かった.

6月 262010
 

前回,「クリシュナムルティの教育原論―心の砂漠化を防ぐために」を参照して,不安や恐怖について書いた.今回は,クリシュナムルティがインド工科大学(IIT)に通う,世間的には「エリート」とされる学生を対象に行った講話から,彼の言葉を引用してみよう.

政府も国民も,ただひたすらおのれの安泰,権勢,知識,金銭を得ることに汲々としているので,現実の惨状を少しも気にかけていません.現代文明は権力と金銭に基づいているのです.そして学生諸君はいずれも,模倣の職業を探して安定を確保すべく,試験に合格して学位を取るよう訓練されているのです.つまり,工学博士号と等々を取得して,この国またはアメリカで就職なさるわけです.今日の午後聞いた話では,皆さんのうち30パーセントは,収入がいいのでアメリカに行ってしまうそうですね.それが皆さんの知識の行き着く先なのです.

そこでお尋ねしたいのですが,もしも皆さんがいやしくも真剣なら−そして青年は一般に,ある一定の物事については真剣ですが−現在進行中のこういったあらゆることに対して,どう対処されますか? そういったものから身を引いて,どこかの偏狭な団体やアシュラム(修道場)に入ったり,巨額の金銭を巻き上げているグルに従ったり,あるいは世の中に入り,そこに埋没して,自分なりの人生を送るのですか? では,皆さんの存在目的は何なのですか? 皆さんの存在にはどんな意味があるのですか?

人生の目的は,単に収入を得,結婚し,家を建て,地位,権勢を得ることだけなのでしょうか? 見たところでは確かにそうです.皆さんはひたすらそのために訓練されているのです.

(中略)

私たちはこの地球上で4,5万年もの間生きてきました.私たちは進化し,おびただしい涙を流し,笑い,あるいは苦痛や不安に悩まされてきたのですが,にもかかわらず旧態依然として利己的で,狭量で,もっぱら自分自身の利害のみにこだわって,他のことはいっさいお構いなしなのです.これは隠しようのない事実です.

そこでお尋ねしたいのですが,皆さんは自分の生を無駄にしてはいませんか? 出来合いの答えを持たない,複雑きわまりない生,広大で,それゆえ何かとてつもなく神聖なものである生を? そして皆さんはこれにどう応えるおつもりですか? 老若を問わず,皆さんはこの問いに答えねばなりません.

さて,日本の高学歴な若者は,これを聞いて,何を思うか,思わないか.もちろん,壮年,老年の人達を含めてもいい.彼らの精神が柔軟なら.

偏差値が高い低いなんて,本来はどうでもよい属性の1つだろう.そんなものに支配されるような生き方はお薦めしない.

自分の人生において,何をすれば,本当に幸せになれるんだろうね? というより,幸せって何だろうね? 考えてみたことある? まあ,そこからかな.

6月 252010
 

「やりたい研究をやる自由がない」とか,「やりたい研究をやる研究費がない」とか,そういう信念が幸福な研究者になることを自分自身で妨げているのではないか.「幸福な研究者になる条件」で指摘したのは,そういうことだった.もちろん,研究だけでなく,あらゆることについて言える.「能力がないから」,「お金がないから」と言い訳するのが日課になっていないか.そのような人は,そのような現実を引き寄せている.いずれにせよ,結局,そのような人を支配しているのは欠乏感であり,不安や恐怖である.

このことに気付くのは重要だ.なぜなら,不安や恐怖に基づいて生きていると,我々は幸せになれそうにないから.では,この不安や恐怖は一体どこから侵入してきて,心に住み着くようになったのだろうか.

クリシュナムルティの言葉に耳を傾けてみよう.以下,「クリシュナムルティの教育原論―心の砂漠化を防ぐために」より抜粋.

成功がわれわれの目標であるかぎり,われわれは恐怖を免れることはできない.なぜなら,成功願望は必然的に失敗の恐怖を生み出すからである.

安泰でありたい,安全無事でありたいというわれわれの願望の結果である恐怖は,われわれを適合させ,模倣させ,支配に従わせ,ゆえにそれは創造的な生き方を妨げる.創造的に生きることは自由の中で生きることであり,それは恐怖なしにあることである.

あなた方は精神的,感情的,身体的に慰安を求めており,そしてこの慰安への願いから恐怖が起こるのです.精神的慰安を求めるやいなや,あなた方は何の葛藤もない静かな一隅を生の中に確保しようという願いを生み出すのです.あなた方はその閑居から踏み出すことを恐れるようになりますが,しかし生はあなた方が独りきりで閑居していることを許しません.

学校や大学で何が起こっているでしょう? 幼少の頃から家庭で,それから学校で,恐れ−両親へ恐れ,伝統への恐れ,試験に合格しないことへの恐れ,職にありつけないこと等々への恐れ−が教え込まれていることに私たちは気づきます.そのように,幼い頃からずっと,教育の全背景が恐怖なのであり,そして恐怖があるところでは,すべての進取の気象は圧殺されてしまうのです.結局,教育の真の目的は機械を生み出すことではなく,進取の気象を持ち,自分の力で充分に考え,それによって自発的に自己表現できる人々を生み出すことです.

不安や恐怖の原因に気付き,それに対応することは,個人的に大変重要である.しかし,教育に携わる者にとっては,さらに大きな課題になる.

6月 242010
 

以下は,私の自問自答の一部.

私自身,京都大学で研究に携わる一教員であるが,研究者が幸福であるための必要条件とは何だろうか.まず第一に挙げられるのは,『やりたい研究をやれる』ことだろう.そして,これだけではないだろうか.少なくとも,この条件を満たしていないようでは,つまり,やりたい研究をやれないようでは,研究者は幸福感を持てないだろう.

この条件の他に,誰でも思い付きそうなものとしては,

  • 有名な賞を受賞する
  • 十分な研究費がある

などがあるのかもしれない.実際,工業化学科の新入生に将来の夢を尋ねると,「ノーベル賞受賞」という回答が毎年必ずある.また,研究費獲得に明け暮れる研究者も少なくない.

しかし,これらは本質とは思えない.

受賞は,もちろん嬉しくもあり誇らしくもあることだろうが(私も賞はたくさんいただいてきた),あくまで研究成果を他者が評価した結果であり,自分の研究生活そのものではない.もし「受賞できなかったから私の研究は意味がなかった」と思うなら,そんな研究生活が幸福だったはずがない.ただの苦行だろう.少なくとも,私はそのような研究では幸せを感じられない.

研究費については,それを得るために,心底やりたいとは思えない研究をやらなければならないとしたら,幸せではないだろう.やはり,やりたい研究をやれることが第一のはずだ.

ここまでを認めたとして,では,どれだけの研究者がやりたいことをやっているだろうか.幸福な研究者だろうか.

幸い,私自身はハッピー&ラッキーな研究者生活を満喫しているが,みんなも同じだろうか.

もし幸せじゃないとしたら,どうしてだろうか.なぜ,やりたい研究がやれないのだろうか.何が邪魔をしているのだろうか.

例えば,「やりたい研究をやる自由がない」という場合があるかもしれない.もしそうなら,どうして,その場に留まっているのだろうか.やりたい研究をやれるところに行けばよいのではないだろうか.「そんなうまくいかない」などいくらでも反論がありそうだが,無理だと信じているのは本人の勝手ではないだろうか.研究者になれるくらいに頭がいい人なら,実行に移さない理由なんて何個でも列挙することができる.そうして,自分で自分を檻に閉じ込めているだけのことではないだろうか.もしそうなら,自分が思い付くかぎりの理由を一度書き出してみて,それが真実かどうかを批判的に吟味してみるとよいかもしれない.人は誰でも,生まれてから今までの間に,親や教師や社会から,様々な信念を植え付けられている.信念には本物もあれば偽物もあるだろう.いずれにせよ,もはや無意識のレベルで信じ切っているものなので,普段はどのような信念を自分が持っているかということにさえ気付かないはずだ.まず,それらを認識する必要がある.認識しさえすれば,不要な信念を捨てることもできるだろう.

例えば,「やりたい研究をやる研究費がない」という場合があるかもしれない.もしそうなら,研究費がないと愚痴をこぼす前に,やれることをやるのが先ではないだろうか.自分がそれをやるべきであることを信じて,今自分ができることに集中するなら,それが世のため人のためになるかぎり,必要な支援は得られるのではないか.それでもできないというなら,実はやりたくないか,やる気がないだけのことなのかもしれない.いずれにせよ,先と同様,自分の信念を問い質す必要がありそうだ.

例えば,「やりたい研究がわからない」という場合があるかもしれない.人生の目標や夢はわかりませんと答える学生も少なくないのだから,研究者が「やりたい研究がわからない」と言ったところで驚くにはあたらない.この場合は,目の前にあることに一生懸命に取り組むのがよいのではないだろうか.その中で,自分がしたいこと・したくないことを見極め,したいことをするようにすればよい.あるいは,そもそも研究者になることが自分の幸せと結びついていないのかもしれない.だから,やりたいと思えないのかもしれない.

研究以外の仕事も同様だろう.

他人の価値観を,社会の価値観を,自分に押しつける必要はない.ただし,世の中は因果応報だ.自分の行動には自分で責任を取る必要がある.いや,自分の思考には自分で責任を取る必要があると言うべきか.無意味な呪縛から,自分自身を解き放とう.

さあ,今この一瞬にも,私は選択をしている.この記事を書く書かない.アップロードするしない.すべての選択が,自分の意識を高める方向に為されますように.

あなたもそうだ.今のその選択が,あなたの意識を高める方向に為されていますように.

6月 232010
 

大学院生2名と私の計3名で,株式会社トクヤマの徳山製造所を見学させていただいた.

トクヤマは連結売上高3000億円程度の中堅企業だが,その事業に特色があり,化学品・樹脂のみならず,セメント・建材,エレクトロニクス・装置・膜,さらにメディカルを手掛けている.今回の工場見学では,電力会社を除いて国内6位の規模を誇る自家発電設備,国内3位の電解プラント,迫力満点で廃棄物再利用の先端を行くセメント・キルン,そしてイレブンナイン(純度99.999999999%)の高純度多結晶シリコン製造プラントを案内していただいた.

自家発電設備では,CO2排出量削減を目指す一環として,石炭に加えて,パーム椰子の殻(パームオイルを搾り取った後のカス)を燃料にできるボイラーがある.カスだけに,バイオマスで問題になる「集積」が事前に解決されているわけで,目の付け所に感心させられた.電解プラントは,これぞスケールアップではなくナンバリングアップで生産量を稼ぐ典型であり,その数に驚かされた.セメント・キルンはとにかく熱いが,徳山製造所の内外から出る産業廃棄物をことごとく原燃料に変えてしまう魔法のプラントで,トクヤマのゼロエミッション率は99.9%に達するとのことだ.多結晶シリコン製造プラントも含めて,初めて見聞きするものが多く,実に興味深かった.

ありがとうございました.

6月 212010
 

ガイア黎明 生きて意識ある地球はこうして生まれた
アマーリエ,徳間書店,2009

本書「生きて意識ある地球はこうして生まれた」は,そのタイトルの通り,地球が誕生した経緯について書かれている.しかし,それだけではなく,地球を含む太陽系,銀河系,そして宇宙がどのように誕生したのか,また地球上に人類がどのように誕生したのかについても記されている.いわば,新時代の創世記であり,神話である.

人は何のために生きているのかについて考えたいとき,ヒントを与えてくれるだろう.

目次

  • 地球の過去・現在、そして未来
  • 銀河系のプリンス地球
  • 地球人類創世
  • 大宇宙を貫く法則
  • 地球文明の興亡
  • 男女の法
6月 202010
 

長女4歳が通う幼稚園で,この土曜日に保育参観があった.父の日にあわせて毎年開催されている保育参観で,園児は父親の絵を描き,自分で作成した父の日のプレゼントを渡してくれる.

参観は午前中1時間ほどで,園庭で遊んでいるところと,教室内で歌を歌ったり,先生に本を読んでもらったりしているところを見学した.その後,いつもなら理事長の講演があるのだが,今年は趣向を変えて,心理学が専門の大学教授の講演を聴いた.題目は「情をはぐくむ」.この大学教授は園児の父親でもあるとのことで,講演には慣れているが,今回だけは極度に緊張したとのこと.それはそうだろうなと,同情した.

講演終了後,再び教室に戻り,長女から父の日のプレゼントを渡してもらった.「パパ,いつもありがとう」と言って.

保育参観の後,二人で自宅まで歩いて帰った.