6月 042010
 

夜に,高倉御池にある「亀甲屋」を訪れた.おばんざいから京料理までというお店で,京都の食材を活かした和食がメインだと思うが,メニューには色々なものがある.京三昧会席という会席コースもあり,生麩,生湯葉,平野豆腐,賀茂茄子,万願寺唐辛子など京都らしい食材がいただける.今回は,この京三昧会席に加えて,引き上げ湯葉をいただいた.

引き上げ湯葉は,自分で湯葉とおぼろ豆腐を作って食べるというもの.豆乳を熱して,表面にできる湯葉を掬いあげ,わさび醤油やしょうが醤油でいただく.うちわを貸してもらえるので,それで豆乳の表面を扇ぐと,湯葉が速くできる.この湯葉を存分に楽しんだ後,にがりを入れてもらい,おぼろ豆腐(やわらかい豆腐)にしていただく.自分で作るというのが非常に面白い.しかも,湯葉ができるのに結構時間がかかるので,長く楽しめる.亀甲屋を訪れたら,引き上げ湯葉は注文すべきだろう.

今回のメンバーは,全員,工学系,しかも化学工学系なので,豆乳から湯葉ができるメカニズムがどうなっているのか,湯葉の生成を支配する因子は何か,それをふまえて,どうすれば美味しく見た目にも美しい湯葉を速く作ることができるか,バッチ生産ではなく連続生産は可能かなど,マニアックな考察を行いながら湯葉を食べていたので,おぼろ豆腐まで含めると二時間近くは楽しんだ.その間,生粋の京女である女将さんから,お店のこと,湯葉や豆腐のこと,地下水のこと,京都での人付き合いのことなど色々と話を聞かせていただいた.こちらも大変興味深い.

お店の雰囲気は良く,料理も美味しく,しかも楽しめて,女将さんをはじめ接客も素晴らしく,値段も高くない.実に素晴らしい京料理のお店だ.お薦め.

亀甲屋 (京料理 / 烏丸御池、京都市役所前、丸太町(京都市営))
★★★★ 4.5