7月 242010
 

4月に「京都大学工学部3回生の実態調査結果: TurningPoint ARS」に書いたように,私が担当するプロセス制御工学という講義で,匿名のアンケート調査を実施した.それからおよそ3ヵ月経過した最後の講義で,再び,同じ内容のアンケート調査を実施した.前期も終わりが見えてきた今,学生の意識がどれだけ変化したか,あるいはしていないかを確認するためだ.

残念ながら,京都大学に入学したのは失敗だったとか,工業化学科にしたのは失敗だったとかいう学生は消滅してはいなかった.大学を辞めたいという学生も,単位を取れる程度にすら勉学に勤しんでいない学生もいる.しかしながら,アンケート結果によると,そのような学生の数は減少していた.ただ,解釈に注意を要するのは,講義に出席した学生のみを対象としたアンケート調査であるため,そもそも大学を辞めたくて勉強もする気がないような学生はアンケートに参加していない恐れがあるということだ.ドロップアウトしてしまっている可能性がある.それでも,アンケートを実施したのは講義最終回なので,やる気がない学生でも比較的出席している可能性は高いと思われる.

いつものように,独断と偏見に充ち満ちたコメントもしておいた.

京都大学や工業化学科を選んだのが失敗だったと思っているなら,どうして,そんなところでウジウジとしているのか.その道を選んだのは学生自身であって,大学でも教員でもない.自分の責任でやり直せ.他大学で改めてやり直すなどの根性がないなら,要するに自分の失敗の尻ぬぐいを自分でできないようなら,潔く,自分が選んだ今の環境で全力を尽くせ.ここは大学なんだから,勉強しろ.とまあ,こんな具合だ.

この約3ヶ月間に本を何冊読んだかも尋ねた.極めて遺憾ながら,全く読んでいない学生がいる.読書の大切さを説いても,やはり伝わらないか.

「誰しも自分以上のものの見方はできない」とショーペンハウエルが言い,「しょせん,人間は,自分が学べることしか学ばない」とゲーテがメフィストフェレスに言わせたのは正しい.

でも,残念なことばかりではない.刺激を受けて,頑張っている学生もいる.先が見えにくい世の中だが,自分が立派な人間になることを目指していれば,間違いはない.

  2 Responses to “京都大学工学部3回生の実態調査結果 2回目: TurningPoint ARS”

  1. こんにちは。
    前期、おつかれさまでした!

    こちらは子供たちが夏休みに入り、
    毎日うちが保育園のようににぎやかで楽しい日々です。

    大学生の現状、とても興味深く読んでいます。
    あとで「あの時大学の先生が言ってたなぁ」って
    後悔することのないように、全力を尽くして欲しいもんですね。

    うちの幼児は夏休みの度に成長を感じさせてくれますが、
    さてさて大学生たちはどうでしょう・・・?!

  2. みみさん,こんにちは.

    ちょうど3日間の国際会議が終わったところで,シンガポール川沿いで,タイガービールを飲みながら,メールチェックなどをしています.

    7〜8月の2ヶ月間に4回海外出張があるため,子供たちは夏休みなのですが,ほとんど自宅にいない状態です.長男と長女がよくケンカをするので,彼女は相当イライラがたまっているのではないかと...この週末には海水浴に行く予定です.

    これから数年先あるいは数十年先にどうなっているかなんて全然わからないので,学生には,今を大切にしてもらいたいですね.もちろん,学生だけではありませんが.

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