9月 302010
 

事務から,前期に担当した工学部工業化学科3回生配当科目「プロセス制御工学」の授業アンケート集計結果が送付されてきた.

前回は2007年に,プロセス制御工学の授業アンケート結果についてコメントしている.アンケートは毎年実施されているのだが,2007年のときとは質問項目や集計方法が異なっている.

プロセス制御工学の授業アンケート集計結果 [PDF]

プロセス制御工学」に対する学生の評価は概ね良好と言えるだろう.1(あてはまらない)〜4(あてはまる)の4段階評価で,3.5ポイント以上を獲得している項目が過半数ある.学科および全体平均と比較してみても,すべての項目で評価値は平均値を大きく?上回っている.

特に学生から高い評価を受けた項目は下記2項目だ.

  • 授業の目的が示されていた (3.81)
  • 教員の授業に対する熱意を感じた (3.81)

4段階評価の3.81点なのだから,文句はないのだが,しかし,それにしても,ほぼ毎回の講義で「この講義ではPID制御系を自分で設計できるようになることが目的だ」と連呼して,講義の他にMATLAB/Simulinkを用いた演習も実施したのに,目的を完全に把握したと感じていない学生がいるのが不思議だ.一体,何を聞いていたのか.それとも,私の説明があまりに下手なのか...

実は,少なくとも上記2項目については満点を取るつもりで講義をやっている.まだまだ改善の余地があるようだ.

以上のような高評価の一方で,いくつか非常に評価が低い項目がある.前回2007年と同様に,3.2ポイント以下の項目を列挙してみる.

  • 授業時間外も自学自習に取り組んだ (3.00)
  • 疑問点について教員や友人などと対話した (2.89)
  • 授業中に学生の質問・発言などを促してくれた (3.03)

評価が低いとは言っても,4段階評価の3点前後だから,それほど酷いわけではない.それに,下位2項目は授業の問題というよりも,むしろ学生の態度の問題だ.そうは言うものの,学生のモチベーションをもっと高める方向で何らかの工夫はしていきたい.

9月 272010
 

子供たちが親戚宅でジャラポン or ドンジャラ or ポンジャンをやらせてもらい,とても楽しかったようで,うちでも買おうということになった.

もう30年も前のことだと思うが,当時は,ドラえもんのジャラポン or ドンジャラ or ポンジャンだったように記憶している.購入する前に,最近はどんなものがあるのかを知っておこうと,amazonで見てみた.相変わらず,ドラえもんが主流っぽいのには感心するが,その他にも,ポケモンやディズニーに加えて,AKB48やピラメキーノなんてのもある.

ちなみに,ジャラポン,ドンジャラ,ポンジャンなどは商標で,メーカーによって異なっている.

ジャラポン or ドンジャラ or ポンジャンに特化した商品もある一方で,1つで複数のゲームができるように工夫されているものもある.親戚宅にあったものは,リバーシ(オセロ)もできるようで,長男7歳は「白と黒のゲームもできるのがいい!」と主張している.

まあ,どうせ買うなら,色々なゲームが楽しめた方がよいだろう.というわけで,トイザらスにも出掛けて,実際に商品を見比べ,最終的に,「ドラえもん みんなであそぼうよ ロイヤル30」というのを購入した.上記商品リンクの一番左にある奴だ.Amazonが安かった.

その名の通り,30種類のゲームが楽しめるのだが,その中でもジャラポン(ドンジャラ,ポンジャン)は最高難度のゲームであり,3-4歳の幼児でもできるようなゲームも用意されている.週末,長男に促されて一気に10種類くらいのゲームをしたが,なかなか面白い.よくできている.

9月 252010
 

嘘つきアーニャの真っ赤な真実
米原万里,角川書店,2004

1960〜1964年にかけてプラハのソビエト学校で少女時代を過ごした著者とその友達の物語.ソビエト学校には50カ国以上から子供たちが集まってきていたというが,彼らに共通しているのは,親が共産主義者であるということ.日本人のマリもそんな父親に連れられてプラハに住み,ソビエト学校に通うことになった.

本書では,ギリシア人のリッツァ,ルーマニア人のアーニャ,そしてユーゴスラビア人のヤスミンカと一緒にソビエト学校で過ごした日々が綴られているのだが,それだけではない.音信が途絶えてしまった彼女ら3人と再会すべく,30年振りに東欧に赴き,そこでマリが体験したことまでが綴られている.

プラハの春,ソ連邦の崩壊,ユーゴスラビアの民族戦争など,日本人ならニュースで聞きかじったであろう事件の当事者として,激動の時代を生きた彼女たちの人生が描かれている.テンポの良い,軽快な語り口だが,旧友との再会を果たすマリが直面する現実は非常に重苦しくもある.

個人の思い出話であると同時に,個人の視点から眺めた東欧諸国の現代史あるいは共産主義の歴史でもある.

凄く面白かった.読んでみて大正解.

目次

  • リッツァの夢見た青空
  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実
  • 白い都のヤスミンカ
9月 232010
 

精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか
立花隆,利根川進,文藝春秋,1993

1987年に「抗体の多様性生成の遺伝学的原理の解明」の研究でノーベル生理学医学賞を受賞した利根川博士のインタビューをまとめたもの.

流石,立花隆だけあって,分子生物学の基礎から最先端の研究成果までをうまくまとめあげている.ただ,科学の読み物としてなら,サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」や「宇宙創成」などがエンターテイメント性には優れているだろう.本書の価値は,利根川博士の言葉がそのまま記載されているところにあると思う.専門分野の話だけでなく,研究者としての生活や思想を窺い知ることができる.

運も実力のうち.大発見には運も必要だと利根川博士は述べている.

どんなフィールドでも,相当頭のいい人が何千人,何万人と同じ問題を必死になって朝晩考えつづけているわけね.その中で誰か一人だけ大発見にいたるというのは,頭のよしあし,才能だけの問題じゃなくて,やっぱり運も必要なんですね.過去までさかのぼっていろんな積み重ねがきいてくるわけです.

ここで,積み重ねの重要性が言及されている.利根川博士の場合,例えば,学生時代に身に付けた実験技術がそれにあたる.

ノーベル賞の免疫抗体の多様性の研究でも,結局,この生まれたばかりの遺伝子組み換えの技術を利用しているわけです.ぼくがそれをすぐ利用できたのも,もとをたどると,結局,学生時代にハイブリダイゼーションの技術を身につけていたからなんですね.(中略)大発見なんていうのは,そういういろんな偶然の積み重ねの上に生まれるんですね.

そう.将来何が役に立つかなんて分かるものではない.近視眼的に,今,目の前にある利益だけを追求するなんていう態度はいかにも浅ましい.何事にも興味を持っていたいものだ.瑞々しい好奇心を持っていたいものだ.

ノーベル賞受賞ともなれば,自他共に認める一流サイエンティストということになる.では,一流科学者と亜流科学者の違いは何か.

そういう研究もそれなりに意味がないことはないけど,しょせん亜流なんですね.ディーテイルの追究にすぎない.一流の科学者になるにはそれでは駄目なんです.人のやったことの後追いをしていないで,自分自身のオリジナリティのある研究をしなければならない.

さらに,研究への取り組み方について,利根川博士は次のように述べている.

結局,何が本当に重要なのかを充分見きわめないうちに研究をはじめちゃうからなんですね.これはちょっと面白いなというぐらいで研究テーマを選んでしまう.それじゃダメなんです.前にもいったように,科学の世界というのは広大ですからね.その程度のことでテーマを選んだら,やることはいくらでもある.それで実験をし,論文を書き,それを学会や専門誌で発表し,というようなことをしていれば,何となく自分もサイエンティストになったような気がしてくるかもしれないけど,その程度では,どうでもいいサイエンティストにしかなれない.だからぼくは学生に,”なるべく研究をやるな”といっている.”何をやるかより,何をやらないかが大切だ”とよくいっている.

この「何をやらないか」は,ドラッカーが「経営者の条件」で強調している「劣後順位」にあたるものだ.優先順位を決めることは誰でもやっている.成果を挙げるために必要なのは,劣後順位を決めることだ.やるべきでないことはやらないことだ.

大学卒業後に渡米し,アメリカやスイスでひたすら研究に打ち込み,遂にはノーベル賞を受賞した利根川博士だが,必ずしも順風満帆だったわけではない.

ぼくはあの研究所に入って,最初の三年くらい,ぜんぜん論文がないんです.いろいろ試行錯誤ばかりやっていて,成果が出なかったわけです.(中略)こりゃいくら置いといてもダメだという判断だったんでしょう

バーゼルの研究所で,あやうく首になりかけたわけだ.しかし,仲間にも恵まれ,この危機を脱し,そこから一気に研究成果を出してゆく.

利根川博士は,分子生物学が発展し,いずれは人間の精神の働きすら物質現象に還元されるだろうという.

このような一流科学者の利根川博士も,こんな風に思うそうだ.

最近研究室から早く帰って子供と遊んだりすると,オレも昔とくらべると堕落したもんだなと思うね

目次

  • 「安保反対」からノーベル賞へ
  • 留学生時代
  • 運命の分かれ目
  • サイエンティストの頭脳とは
  • 科学に「2度目の発見」はない
  • サイエンスは肉体労働である
  • もう1つの大発見
  • 「生命の神秘」はどこまで解けるか
9月 222010
 

長女5歳の誕生日.

もちろん,ケーキは特注だ.長男の仮面ライダーダブルのヒートメタルに続き,今回もメゾン・ド・ガトー(Maison de gateau)というケーキ屋さんにお願いした.

ちなみに,これまでの長女のバースデーケーキは下記の通り.

何の絵にしようかと考えることを散々と楽しんだ挙げ句,長女が選んだのは,シャイニータンバリンを持つキュアサンシャイン.ハートキャッチプリキュア!の3人目,黄色だ.ちなみに,変身前のこの子は男の子だと思っていたのだが...

シャイニータンバリンを持つキュアサンシャインのバースデーケーキ
シャイニータンバリンを持つキュアサンシャインのバースデーケーキ

当然ながら,誕生日プレゼントも,ハートキャッチプリキュア!だ.

パパママからのプレゼントは,「ココロつなげてシプレ&コフレ」.昨年プレゼントしたフレッシュプリキュアのシフォンみたいなものだ.とにかく,よくしゃべる.シプレ&コフレのリクエストに応えて,なでたり,握手したり,キュアフルミックスを飲ませたりすると,「こころの種」を産む.

誕生日プレゼントもハートキャッチプリキュア
誕生日プレゼントもハートキャッチプリキュア

ジジババからのプレゼントは,「シャイニータンバリン」.キュアサンシャインの武器で,アニメでは,「集まれ花のパワー! シャイニータンバリン!」 という言葉で登場し,「花よ舞い踊れ! プリキュア・ゴールドフォルテバースト!」という言葉で必殺技が発動する.長女は大喜び,長男もタンバリンをクルクル回して一緒に遊んでいる.

9月 202010
 

君たちはどう生きるか
吉野源三郎,岩波書店,1982

元々,中学生・高校生くらいの青少年を対象にして書かれた倫理・道徳の本.ただし,日本が戦争に突き進んだ時代に書かれたものであり,そこに描写されている世俗には,隔世の感がある.それだけに,単に道徳の本というだけではない面白さがある.

主人公は中学2年生(15歳)のコペル君.彼の様々な経験が物語として展開してゆく.そして,コペル君の感じたことや考えたことに対して,彼にどうしても伝えたいことを,彼の叔父さんがノートに記載してゆく.この物語とノートで構成されているのが本書「君たちはどう生きるか」だ.

道徳の本とはいっても,ただ説教じみた訓話が述べられているだけではない.先に「思考のテクニック: 極端なことを考える」に書いたように,科学的なものの考え方などにも触れている.

コペルニクスの地動説も,人間の自己中心的な考え方を戒めるのに利用されており,なるほどなと納得させられる.

人間がとかく自分を中心として,ものごとを考えたり,判断するという性質は,大人の間にもまだまだ根深く残っている.(中略)殊に,損得にかかわることになると,自分を離れて正しく判断してゆくということは,非常にむずかしいことで,こういうことについてすら,コペルニクス風の考え方の出来る人は,非常に偉い人といっていい.

しかし,自分たちの地球が宇宙の中心だという考えにかじりついていた間,人類には宇宙の本当のことがわからなかったと同様に,自分ばかりを中心にして,物事を判断してゆくと,世の中の本当のことも,ついに知ることが出来ないでしまう.大きな真理は,そういう人の眼には,決してうつらないのだ.

なぜ勉強しないといけないのかという問いに対する答えも明示されている.

この問いに対する私自身の回答は「人間として社会に貢献するため」というものであり,「大学新入生へ: 受講生に宛てた本気モードでのメッセージ」などにも書いてきた.本書では,人類の進歩に寄与するためとされている.

いろいろな学問は,人類の今までの経験を一まとめにしたものといっていい.そして,そういう経験を前の時代から受けついで,その上で,また新しい経験を積んで来たから,人類は,野獣同様の状態から今日の状態まで,進歩して来ることが出来たのだ.一人一人の人間が,みんな一々,猿同然のところから出直したんでは,人類はいつまでたっても猿同然で,決して今日の文明には達しなかったろう.

だから僕たちは,出来るだけ学問を修めて,今までの人類の経験から教わらなければならないんだ.そうでないと,どんなに骨を折っても,そのかいがないことになる.

ただし,人類の進歩に寄与しようと志す背後には,感謝の気持があるはずだとも指摘されている.

いまの君にしっかりとわかっていてもらいたいと思うことは,このような世の中で,君のようになんの妨げもなく勉強ができ,自分の才能を思うままに延ばしてゆけるということが,どんなにありがたいことか,ということだ.コペル君!「ありがたい」という言葉によく気をつけて見たまえ.この言葉は,「感謝すべきことだ」とか,「御礼をいうだけの値打ちがある」とかいう意味で使われているね.しかし,この言葉のもとの意味は,「そうあることがむずかしい」という意味だ.「めったにあることじゃあない」という意味だ.自分の受けている仕合わせが,めったにあることじゃあないと思えばこそ,われわれは,それに感謝する気持になる.(中略)

この先は,もう言わないでも,君にはよくわかっているね.君のような恵まれた立場にいる人が,どんなことをしなければならないか,どういう心掛けで生きてゆくのが本当か,それは,僕から言われないだって,ちゃんとわかるはずだ.(中略)僕は心から願っている−君がぐんぐんと才能を延ばしていって,世の中のために本当に役に立つ人になってくれることを!

全くその通りであり,前掲の「大学新入生へ: 受講生に宛てた本気モードでのメッセージ」にも,感謝の心を持てという主旨のことを書いた.表現こそ違えども,人間の生き方については,おおよその同意が得られるということだろう.少なくとも,この問題について自分で考えた人達の間では.

コペル君が学校で経験したことの一つは,自分自身の思い出したくない過去を思い出させるものだ.友達との約束を果たせず,コペル君は自分自身の卑怯さに打ちのめされる.程度の差こそあれ,誰でもこの種の経験をしたことはあるだろう.遺憾ながら,私にはある.

せめてもの救いは,悔やんでいいと書かれていることだ.もちろん,悔やむようなことをするのがよいわけではない.しかし,悔やむのは人間らしい行いであり,悔やめるということは,悔やまない行動をする能力があるということだ.この言葉には強く励まされる.

コペル君,自分が誤っていた場合にそれを男らしく認め,そのために苦しむということは,それこそ,天地の間で,ただ人間だけが出来ることなんだよ.(中略)

僕たちが,悔恨の思いに打たれるというのは,自分はそうでなく行動することも出来たのに−,と考えるからだ.それだけの能力が自分にあったのにー,と考えるからだ.正しい理性の声に従って行動するだけの力が,もし僕たちにないのだったら,何で悔恨の苦しみなんか味わうことがあろう.

素晴らしい本だ.ジュニア向けの古い本だが,読んでみる価値はある.

目次

  • へんな経験
  • 勇ましき友
  • ニュートンの林檎と粉ミルク
  • 貧しき友
  • ナポレオンと四人の少年
  • 雪の日の出来事
  • 石段の思い出
  • 凱旋
  • 水仙の芽とガンダーラの仏像
  • 春の朝
  • 『君たちはどう生きるか』をめぐる回想(丸山真男)
9月 192010
 

今回の3泊4日韓国ソウル旅行で,1カ所だけ観光地らしい観光地へ出掛けた.宿泊した仁寺洞クラウンホテルから徒歩ですぐのところにある宗廟だ.

ユネスコの世界遺産に登録されている宗廟は,朝鮮王朝の歴代の王や王妃の位牌が祭られている.朝9:00に集合して宗廟まで歩いて行ったところ,平日は自由に中に入ることはできず,ガイドツアーに参加しないといけないとのこと.日本語のガイドツアーは9:40だったので,それまで門の外で待つ.

宗廟の入口@韓国ソウル
宗廟の入口@韓国ソウル

9:40頃,ようやく入場開始.この時点で,日本人観光客が凄い行列をつくっていた.まあ焦る必要もないと,離れたところで,その行列が短くなるのを待っていると,「はい,ここまで」と入場制限がかけられた.「えっ?」と一同衝撃を受ける.もしかして,また待たないといけないのか...

幸い,5分ほど待てば入場できた.2つのグループにわけても,まだ凄い数だ.日本人観光客は買い物とエステばかりしているのかと思ったら,そうでもないらしい.

マシンガントークのガイドさん@韓国ソウルの宗廟
マシンガントークのガイドさん@韓国ソウルの宗廟

宗廟に入ると,民族衣装(チョゴリ)を来た女性ガイドが解説してくれる.このガイドつきのツアーは約1時間.料金はW1000.日本円で70円くらいしかしない.それで,約1時間みっちりと解説を聞かせてもらえるので,非常に値打ちがある.韓国語のレッスンもしてもらえる.

宗廟の入口から真っ直ぐに道がのびており,その中央に石でつくられた道が3列ある.一段高くなっている中央の道は歴代の王族の霊が通るための道,左右は王と王子が通るための道とのことだ.庶民がこの石の道を歩くことは許されない.観光客も例外ではない.

先祖の霊と王のための道@韓国ソウルの宗廟
先祖の霊と王のための道@韓国ソウルの宗廟

朝鮮王朝の歴代の王が祭られている建物は,王の数が増えるたびに少しずつ増築され,どんどん横長になってきたという歴史を持つ.確かに,瓦の色も違っている.この建物には,左側から順に,16代にわたる王の位牌が収められている.このうち左から6番目には,韓国時代劇「チャングムの誓い」に登場した王が祭られているそうだ.

歴代の王が祭られている建物@韓国ソウルの宗廟
歴代の王が祭られている建物@韓国ソウルの宗廟

この建物とは別に,短命だった王や王妃らを祭った建物がある.そこには,日本の天皇家から李王朝に嫁ぎ,波瀾万丈の人生を送られた李昌子さんも祭られている.

いくつかの主要な建物の屋根には,動物が飾られている.中国の王宮などで見掛けるやつだ.何の動物かよくわからないのだが,ガイドさんによると,西遊記の登場人物だとする説が有力だという.前から順に,三蔵法師,孫悟空,沙悟浄,猪八戒とのこと.ただ,記憶が怪しい...

学生発表会の会場@韓国ソウル
学生発表会の会場@韓国ソウル

チョゴリを着たガイドさんは,非常に日本語が上手で,ジョークを連発する.これでW1000は安すぎる.とにかく値打ちがあるガイドツアーだった.

9月 182010
 

焼き肉韓国のりのことしか書いていないが,今回の3泊4日韓国ソウル旅行のメインイベントは,ソウル国立大学(Seoul National University, SNU)で開催する学生発表会だ.

京都大学プロセスシステム工学研究室では,学生が研究や英語に取り組むモチベーションを高めるために,年1回の研究室旅行で海外の大学を訪問し,研究発表会を実施するというオプションを学生が選べることにしている.訪問するのは各国のトップ大学だ.

なぜ研究発表会かといえば,英語で研究発表(事前に練習するので何とかなる)をして,質疑応答でボコボコにされる(何を質問されているかすら理解できない)ことで,自分の実力のなさを痛感するためだ.さらに,相手国のエリート大学で学ぶ同世代の優秀な学生と交流することで,彼らの英語力や研究能力を肌で感じ,研究活動はグローバルな競争であるということを,口先だけではなく,体験として理解するためだ.まあ,ショック療法だ.こういう機会でもないと,生ぬるい日本の大学で,中途半端な研究や勉強をして,貴重な時間を無駄にしかねない.

もちろん,学生発表会の目的は研究発表だけではない.どこの大学を訪問しても,研究発表会の後に,教授および学生全員での懇親会を開催してくれる.さらにその後,学生たちは一緒に夜の街に遊びに行く.ただの海外旅行ではこうはいかない.海外の同世代の学生と触れ合う貴重な機会だ.

さて,京都大学とソウル国立大学が学生発表会を共催するのは今回で3回目になる.最初は京大PSE研メンバーがソウルを訪問した2004年.2回目はソウル国立大学のメンバーが京都大学を訪問してくれた.そして,今回だ.

学生発表会の会場@韓国ソウル国立大学
学生発表会の会場@韓国ソウル国立大学

今回の研究発表会は,”The 3rd Joint Process Systems Engineering Workshop between Seoul National University and Kyoto University”という仰々しい名前まで決まり,そればかりか,正式にスポンサー企業が3社ついて,研究発表会,懇親会,さらに二次会までをサポートしていただいた.SNUの教授が親分肌の人で,とにかくよくしてくれる.

学生発表会では,京大から4名,SNUから4名が発表した.期待通り(?),発表した学生には強く印象に残る学生発表会だったに違いない.この悔しさ,不甲斐なさを忘れることなく,残された大学生活を全力で充実させてもらいたい.

京大からの学生発表@韓国ソウル国立大学
京大からの学生発表@韓国ソウル国立大学

研究発表会の後は,結婚披露宴も開催されるという学内のレストランで懇親会をしていただき,その後,2グループに分かれて2次会に連れて行っていただいた.私は,教授やスポンサー企業の面々と共にクラブへ.韓国の方々も日本語が出来るので,「爆弾酒だ」とか言われつつ,ウィスキーのビール割りなんかをガンガン飲む.発泡酒になって非常に飲みやすくなるので,これは極めて危険だ.

ウィスキーのビール割り@韓国ソウル
ウィスキーのビール割り@韓国ソウル

まず,小さなグラスをウィスキーで満たし,これをグラスごと大きなグラスに入れる.次に,大きなグラスにビールを注ぐ.これで出来上がり.ビールを注ぐ量で濃さを調節できる.

日付も変わり,フラフラになってにホテルへ戻る.本当にお世話になりました.ありがとうございました.

9月 182010
 

韓国ソウル滞在2日目に,市街をブラブラと散策し,南大門市場とソウルマーケットでお土産を買った.

朝,仁寺洞クラウンホテルを出て,まずは地下鉄で南大門市場へ.おかしな奴が放火して焼失した南大門は復元工事中だ.食品,雑貨,衣服など様々な店がギューギュー詰めになっているビルの中を歩く.これで商売が成り立っているのかと不思議に思うような店もある.何かと興味深い.

ビルの外にある韓国のり屋さんの1つで,韓国のりを試食させてもらう.店員さんは「天然」であることを非常に強調している.美味しかったので,おまけに韓国のりふりかけをつけてもらって購入した.

その斜め向かいの店をのぞくと,店員さんが私の持っている袋を見ながら,「そののりも美味しいけどね,こののりは炭火で焼いている.凄く美味しい」と,こちらは「焼き方」を強調する.市場では価格なんて,あってないようなものだ.袋にはW20,000と書いてあるが,「朝だから特別にW15,000にしてあげる」と言う.まるで買うそぶりを見せないで立っていると,「いくらなら買う?」と尋ねるので,「W10,000なら買う」と答えた.すると,実に困った表情をして,「う〜ん.それは難しいね」と店員さんが唸る.「じゃ,W13,000ならいい?」とこちらから妥協案を提示すると,「よし,それなら」ということで交渉成立.ここでも韓国のりを買う.

どちらの店でも割高な値段で購入しているのかもしれないが,買い叩く気もなく,市場の雰囲気を楽しんでいるので,大いに満足.

その後,学生と一緒に郵便局に行き,明洞を散策し,実弾射撃場に行き,昼食を食べて,ソウル駅に隣接するソウルマーケットへ.巨大なスーパーマーケットで,前々回(だったか?)ソウルに来たときも,ここでお土産を購入した.

ここでもターゲットは韓国のりだ.激安品から高級品まで様々な韓国のりがある.とりあえず,山積みになっているサービス品を2種類カートに放り込む.さらに,日本語ができる店員さんがいたので,「一番美味しいのりはどれ?」と聞いて,教えてもらった韓国のりも放り込む.一番高いのを勧められるのかと思ったら,普通のだった.さらに,ごま油のきいた韓国のりふりかけを試食させてもらい,これもカートへ.学生が呆れるほど大量の韓国のりをカートへ放り込み,レジへ.

所詮はのりなので軽いのだが,それにしてもボリュームが凄すぎて,持つのが大変だ.このまま韓国のりを抱えて観光などできそうにないので,MRTで一旦ホテルへ撤退する.

お土産に購入した韓国のり@ソウル
お土産に購入した韓国のり@ソウル

実は今回,韓国のりを持ち帰るためだけに,わざわざ大きなスーツケースを転がしてきた.3泊4日の旅行なので,機内持ち込みできるサイズのキャリーケースでよかったのだが,どうせ空港とホテルの間はツアー会社がバスで送迎してくれるのだし,荷物を増やすのが嫌なので,ほとんど空に近いスーツケースを持ってきたわけだ.

ところが,そのスーツケースに韓国のりが入りきらない...調子に乗って買いすぎた...ビニール袋で持って帰るしかない.

どうしてこんなに韓国のりばかりなのかといえば,子供のリクエストだからだ.特に長男7歳が韓国のりが大好物で,私が海外出張するたびに,「韓国のり買ってきて〜!」と言う.「こんど行くのは○○だから,韓国のりは売ってないよ」とその度に答えている.今回は遂に,「よし,じゃ,韓国のりを一杯買ってくるよ」ということになった.これだけ買えば,2ヵ月くらいはもつだろうか.凄い勢いで食べるから無理かな...

9月 172010
 

W1,079,000.お腹一杯に食べた焼き肉の金額がこれだ.

100万ウォンの伝票@韓国ソウル
100万ウォンの伝票@韓国ソウル

為替のことがあるとはいえ,100万という金額はインパクトがある.

昨夜,京都大学プロセスシステム工学研究室のメンバーが訪れたのは「焼肉明洞」.その名の通り,韓国随一の繁華街である明洞の焼き肉屋さんだ.

焼肉明洞@韓国ソウル
焼肉明洞@韓国ソウル

韓国ソウルに到着した日,金浦空港からホテルに向かうバスの中で,ツアコンの方に座敷を予約しておいてもらった.スタッフ3名+ポスドクを含め学生12名.15名という団体なので,どこへ行くにしろ,予約しておいた方が無難だろうとの判断だ.

研究室全員で焼肉を食べまくる@韓国ソウル
研究室全員で焼肉を食べまくる@韓国ソウル

まずは,生ビールと定番の骨付きカルビを含むコースメニュー(2人前10万ウォン)を注文し,後は,追加の肉,ユッケ石焼きビビンバやカルビスープをガンガン注文した.

ハサミで切られる骨付きカルビ@韓国ソウル
ハサミで切られる骨付きカルビ@韓国ソウル

いつものように,もう飲めません,食べられません,という状態.

ちなみに,焼肉明洞に行った前夜には,同じく明洞のファロヨンという焼き肉屋さんに行った.ファロヨンの骨付きカルビは物凄く美味しかった.費用は1人W50,000でお釣りが来た.

ファロヨン@韓国ソウル
ファロヨン@韓国ソウル

まさに焼き肉三昧だ.