10月 032010
 

私はアセンションした惑星からきた―金星人オムネク・オネクのメッセージ
オムネク・オネク(Omnec Onec),益子祐司(訳),徳間書店,2008

地球人以外が書いた本は初めて読んだが,これまでにチャネリング系,アセンション関連,引き寄せ系の本を色々と読み,東洋思想や西洋哲学もかじり,聖書の世界も多少は勉強してきたので,スピリチュアル系の本に何が書かれていても驚かなくなりつつある.流石に「金星人かよ」とは思ったが...

別の言い方をすれば,この種の本は,自分自身がベストな生き方をするために活用できる知恵を探すという態度で読んでいるため,センセーショナルな部分は切り捨てている.正直,誰がどのように語ったかなんてどうでもよくて,何が語られているかが重要だ.もちろん,語られている内容を吟味する必要はあるが,その能力があるのは自分自身の魂だけだろう.要するに,直感だ.誰か偉い人が言ったから正しいのだと思えるほど,私も幼稚ではない.

個人がこの世界での転生サイクルを終わりかけている頃,彼は自分がなぜ存在し,なぜここにいて,どこへ行こうとしているのか,そして物質的世界を超えて存在する偉大な力とは何かと問いかけるようになり,それらの答えを熱心に探し求めるようになります.そして伝統的な教えはもはや自分を満足させないことに気づきます.この時点において,人は自身に内在する人物−自らのフィーリング,思念,そして直感に,さらに気づき始めるようになります.

色々な本に色々なことが書かれているが,そして互いに矛盾する記述もあるが,明確に共通している事柄もある.多数派が正しいなんていうのは酷い妄想にすぎないが,自分にとって魅力的なものであるなら検討してみる価値はある.

物理的な世界の人間はまだ他の個人を受け入れて共存していくことを学習していません.多くの惑星において,人々はお互いを受け入れることがなかなかできないでいます.それは彼らが神または魂のこと,あるいは一度死んでも生き続けることを何も知らないからです.人間の多くの苦闘は,人生は一度きりだという思い込みから生じているのです.

もし人々が彼らの犯した過ちのすべてといつかは真正面に向かい合うことになると知っていさえすれば,正常な心の持ち主である限り他人を意図的に傷つけようなどと決して思わないでしょう.「人々にしてほしいとあなたが望むことを人々にもそのとおりになさい」というように,他人に為した行為は,いつかは自分にも為されるのです.これは私が皆さんにお伝えできる重大な教訓のひとつです.

これらは輪廻転生とカルマの法則のことを言っている.権力者の都合に合わせてでっちあげられた宗教では,教会が人を救うことになっているので,自分の魂は自分で救わなければならないなどという輪廻転生とカルマの法則は言語道断ということになる.それだけならともかく,自らの正統性を主張しなければならなくなったために,究極の非寛容さを身に付け,宗教戦争を懲りもせずに繰り返す.まったく酷い話だ.学習しないにも程がある.

輪廻転生というのは,単に何回も生まれてくるというだけの話ではない.

至高なる神性の法則において,人生で遭遇するさまざまな経験は,生まれてくる前に各個人の魂が選択してきていることなのです.通常は,最も苦痛を伴う困難な経験が最も価値のある学習であるのです.

物理的な存在はとても価値のあるものなのです.魂はそこでの何千回もの人生を通して,より高い階層へ進むために必要な準備をするのです.ですからできる限り多くのことを学ぶように努めなければなりません.私たちがすべてを知ることは永遠にないのです.私たちは誰もが生まれてくる前に自分の人生を選んできています.地球の人たちの多くはそのことを知らず,自分が学習すべきことに抵抗しながら多くの時間を費やしています.人生に起こることを何でも受け入れ,やりこなしていくようにすれば,学習のペースも速まり,自分自身や人生についてより深い理解を得られるようになるのです.どの魂も創造の瞬間から自由意思を与えられています.私たちの誰もが前もって自分の今生でのサイクルと期間を選び,いつどこで人生を始めるか,暮らす環境やかかる病気など,自分の望む経験を選び,生涯の目標や他の存在たちとのカルマ的な関わりを知った上で転生してきでいます.しかしながら物理的な世界では,強い感情や物理的な学習プロセスに遭遇するために,前世の記憶や自身の選択の大半を忘れてしまいます.

俄には信じられないという人が多くても全く不思議ではないが,輪廻転生については,退行催眠や臨死体験などの研究が多数あり,非科学的に否定する人たちを除けば,相当に意見の一致がみられているようだ.例えば,「前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘」(ブライアン・L. ワイス)や「[決定版]生きがいの創造」(飯田史彦)などが参考になるだろう.

「苦労は買ってでもしろ」とか「迷ったら困難な方を選べ」とか言われるが,輪廻転生していくなかで「最も苦痛を伴う困難な経験が最も価値のある学習である」とすれば,それは当然のことであるわけだ.楽な方を選ぶことは問題の先送り以外のなにものでもない.

人間が自身の思念のパワーで物質的な領域に自分の世界を創造しているのです.世界は人間の集合的な思念を反映して創られているのです.木がどのように見えるかという心のイメージが世代から世代へと引き継がれて,これらの思い込みの思念が木々を変わらぬ姿のままに保っているのです.人の心のイメージが変化すれば,木々も変化するのです.人が「これは不可能だ」と言う時,彼は制限された考え方から発言しているのです.あらゆることは可能なのですが,無知であるがために人は自らに限界を設けるのです.すると彼は限られた世界を持ち,それは彼の思考を制限し,その世界にさらなる限界を作ってしまうのです.人間の世界は人間自身がその思考を変えない限りは決して変わらないのです.

濃密な階層世界のいかなる領域のいかなる惑星に存在していても,ポジティブに感じられるかネガティブに感じられるかは本人の考え方次第です.なぜなら思念の力が自身の私的世界を創造しているからです.すべてはあなたの意識的な気づきの度合い次第なのです.

言うまでもなく,これらは,「原因と結果の法則」や「引き寄せの法則」のことを述べている.

このように見てくると,著者が金星人かどうかは全くどうでもよいことがわかる.また,特殊なことが書かれているわけでもない.アセンションするしないも関係ない.自分はいかに生きるべきかという問いに関連づけて読めばよいだけのことだ.このことを踏まえて,いくつか参考になった記述を紹介しておこう.

私たちは他人を自分の基準に照らし合わせず,各々は魂であり,この世界は学びの場に過ぎないという認識を通して受け入れています.偏見を持った人や悪感情を抱いている人に出会っても私たちはそれを受け入れます.それらはその人の意識レベルが生み出した結果で,全て本人にとっての学習であるからです.私たちは誰も悪くはないことに気づいています.それぞれの人は,現時点での限られた知識の中で生きているのであって,自らの経験を通してのみ,精神的な態度を変えて,意識的な気づきのレベルを高めることができるからです.

この心境にまで到達することができたなら,確かに,対立はなくなり,戦争など起こるはずもないだろう.イエス・キリストは「人を裁くな」と言ったが,裁きまくっているのが現実だ.2000年間も何も進歩していないのかと思うと,愕然とする.実際には,2000年どころではないのだが...

バランスを整えること,そして余計な干渉をしないということは,私たちの同胞が何世紀にもわたって大きな発達を遂げてきた人生の秘訣でもあります。これらは魂がより高い世界へ向かう旅の中で精神的に進化し,自己実現そして神の顕現を成就させるために必須のものです.けれども地球の人たちはまだこれらの教訓を学んでいないのです.不干渉とは,各個人の自由のためにあるスピリチュアルな法則です.この世界に同じ人聞はひとりもいません.考え方,感じ方,反応のしかた,そして心の傾向や視点は個人によって異なり,精神の開花の度合いもそれぞれ違っています.一人ひとりが持っている自分独自の私的な世界を尊重すべきであるというのがスピリチュアルな法則なのです.このことが地球では認識も理解もされておらず,今日の多くの問題の根底要因となっているのです.

ここでの「私たち」というのは金星人を指している.しかも,この物質世界ではなく,アストラル界における金星人だ.さて,ここで,「私たち」がなんとか星人である場合と,なんとか国人である場合とで何が異なるのだろうか.「私たち」の身に付けている態度や考え方が良いか悪いかが重要なのであって,「私たち」が誰であるかなんてどうでもいいことではないか.これが最初に言ったことだ.私の興味は「誰」にはないと.「私たちは論争をしません.私たちが求めるのは理解であり,相手が伝えようとしていることのほうが大切だと感じています.」とオムネク・オネクは述べている.見習うべき態度だ.

最後に,もう1つ.

目覚めてからいつも私が最初にすることは,その日はどんな人になって過ごすのかを決めることです.私は毎日何か違ったものになろうとします.いつも同じパーソナリティでいることは生き方に制限を設けてしまうことですし,飽きてくるからです.

想像し得る限りのすべての物を所有していることが幸せを保証するわけではありません.自分がいつもなりたいと思っていたものになったふりをすることで,実際にそのような経験をすることができるのです.多くの金星人たちは人生をより興味深いものにするためのゲームをしているのです.

私の興味からは外れるのだが,本書にはアダムスキーの話が随所に登場する.著者のオムネク・オネクなど金星人も含めた宇宙人が地球に来るときには宇宙船を使うからなのだが,そういう意味では,UFOに興味がある人も読むといいのかもしれない.

目次

  • アセンションした惑星「金星」からやってきたオムネク
  • 金星の科学を支える至高なる神性の法則とは
  • 金星(ティサニア)はどのようにしてアセンションを遂げたのか
  • 金星で過ごした幼少期時代
  • アストラル界の仕組みと自然の法則
  • 金星都市チュートニアと首都レッツ
  • アストラル界の金星でのクリエイティブな生活
  • アセンションした金星から物理的次元の地球へ―生まれ変わりの準備
  • 太陽系内の科学・スピリチュアル・人間の超真相
  • 秘密のチベット寺院―地球の世界に慣れるための交差地点
  • 地域社会での過酷な生活
  • 地球は金星のような次元進化を抑えることができるのか
  • 隠されたナザレのイエスの真実
  • ジョージ・アダムスキーへの金星文字