10月 182010
 

大学に所属しているなら,図書館等を通して,様々な文献データベースを活用して,自在に論文などの文献検索ができるはず.ところが,企業では,文献検索ができないということもあるらしい.実態がどうなっているのかはよく知らないのだが,文献検索の方法について尋ねられることもある.そこで,無料で(つまり文献検索ができないという企業であっても)文献検索ができるサイトをいくつかリストアップしておこう.

なお,私はEndNoteというソフトウェアで文献検索からPDFファイル整理までを行っているので,以下に示す検索サイトの使い方をきちんと把握して紹介しているわけではないことに注意.

Google Scholar (日本語) | Google Scholar (English)

いわずと知れたGoogleの文献検索サイト.通常のGoogleウェブ検索と同じ感覚で検索すると,論文など文献情報のリストを瞬時に表示してくれる.「Scholar 検索オプション」を使えば,著者名,雑誌名,出版年などで(絞り込み)検索ができる.また,Googleウェブ検索で使用できる演算子のほとんどをサポートしているので,Googleウェブ検索のパワーユーザなら,高度な文献検索ができる.

著者名順にソートするとか,出版年順にソートするとか,そういうことはできない.ウェブ検索と同様,Googleが決める順位がすべてだ.

検索結果の文献(論文)タイトルにリンクが張られており, Elsevier ScienceDirectやWiley Online Library,日本の文献ならJ-STAGEなどで,アブストラクト(論文要旨)くらいまでの情報は確認できる.また,検索結果には引用元(被引用数)も表示されるので参考になる.

ジャーナルに掲載された論文や国際会議の予稿だけでなく,ウェブサイト上のファイルも検索される.このため,文献データベースを使用する場合に比べると,ユーザは自分で取捨選択することを要求される.

Scirus

Elsevier社が提供する無料の科学技術情報検索サイト.Elsevier社のScienceDirectの他,MEDLINE/PubMed(医薬学関係)や各研究機関のリポジトリなども検索対象としてる.

ArticleFinder

Infotrieve社が提供する無料の科学技術情報検索サイト.

とりあえず,このあたりから始めれば良いのではないだろうか.

上記のような無料検索サイトで論文を探り当てたとして,その本文が入手できなくて困るという人がいるかもしれない.出版社と契約していればPDFファイルをダウンロードできるが,そうでない場合は,ファイル毎に購入しなければならない.出版されている著者校正も済んだ最終版原稿については,その通りだ.しかし,最近は,大学など研究機関ごとにリポジトリ(repository)が整備されているので,文献検索して,著者の所属機関が把握できたら,そこのリポジトリで検索してみるとよい.そうすれば,著者から出版社へ送付された最終原稿段階のファイルが入手できる(かもしれない).かもしれないというのは,文献が100%リポジトリに収集・公開されるわけではないからだ.

例えば,京大の場合,京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)なるものがある.

最後に,もう1つ.ウェブサイトで入手できない論文が欲しければ,著者に「論文を送って下さい」と連絡すればいい.著者のメールアドレスは論文情報に掲載されている.無視される可能性もあるが,大抵は,すぐに送ってくれるはずだ.

  2 Responses to “無料で文献調査&論文検索できるウェブサイト”

  1. 補足:
    「論文を送って下さい」と連絡すればいいと書いたが,メジャーなジャーナルに掲載されている論文を請求すると,「そんなジャーナルも手に入らないのか?」と馬鹿にされることは覚悟すべし.それでも,送ってくれるとは思う.

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