11月 272010
 

AIChE Annual Meetingに参加するため,アメリカのソルトレイクシティ(Salt Lake City)に滞在したことは,既に書いたとおり.ここまで,研究とは関係ないことを書き連ねてきたが,1つだけ研究関連のことにも触れておこう.

アメリカでは,NSFも資金を出して,

  • SBE&S (Simulation Based Engineering and Science)
  • ICME (Integrated Computational Materials Engineering)

というものに取り組んでいる.

AIChE Annual Meetingでは,SBE&SのTopical Conferenceがあった.ASPENからの発表もあり,DOWやBASFの事例も紹介していたが,ダイナミックシミュレーションを用いて,プラント全体を対象とした運転の最適化,スタートアップの最適化を実施している.精緻なダイナミックシミュレータの構築は当然ながら多額の投資を必要とするが,ROIは3倍以上とのことで,継続的に投資していく方針とのことだった.

さらに,マルチスケール・シミュレーションの普及は凄い勢いで,物質レベルのモデルとプロセスレベルのモデルを併用して,プロダクト&プロセス設計をするなんていう事例もある.既にR&Dのコストと期間の短縮で大きな成果を挙げているところもある.

参考までに,レポートの在処などを示しておこう.

SBE&Sについて

World Technology Evaluation Center (WTEC)のレポート.

ICMEについて

来年,国際会議が開催される.