2月 092011
 

このブログを継続的に読んでくれている人には語る必要もないが,研究室に在籍する学生には,以下のことを強く要求してる.

  • 正しい日本語で文章を書けるようになること.
  • 論理的に思考し,説明できるようになること.
  • 魅力的なプレゼンテーションができるようになること.

放置しておいて勝手に悟って成長する人間なんてほとんどいないので,私が学生のときにしてもらったように,私も学生が書いたレポートや論文原稿を徹底的に添削することにしている.社会人ドクターに対しても容赦はしない.私より年齢が上でもだ.ごく普通の場合で,一回目の原稿は全く原形をとどめない.ただ,私が訂正してしまうと,学生が何も考えずに言われたとおりに文章を書き換えてしまい,添削の努力が無駄になってしまう恐れがあるため,何が問題かを指摘する短いコメントを付すのが普通だ.添削の最大の目的は,目の前にある原稿を良くすることではなく,学生が自分で原稿を推敲できるようになることである.

そうやって添削した原稿を学生に返却し,再提出を求める.そのときの対応に,はっきりと学生の能力が現れる.

<悪い学生の場合>

学生: 先生,原稿を修正したので,再度チェックして下さい.
教員: (ザッと眺めて) は? 指摘した部分が修正されてないよ. (ふざけるな!)

<普通の学生の場合>

学生: 先生,原稿を修正したので,再度チェックして下さい.
教員: え〜っと,どこをどう修正したの? (添削するたびに全文を読めというのか,君は? これで提出4回目だろうが)

<良い学生の場合>

学生: 先生,原稿を修正したので,再度チェックして下さい.修正箇所はここにまとめて(あるいは色をつけて)あります.
教員: はい,了解. (偉いじゃん!)

違いはわかるだろう.

ジャーナルに論文を投稿するときと同じだ.査読者のコメントに対して,論文原稿を修正すると同時に,修正内容とその理由を回答書にまとめる必要がある.そうしておけば,査読者の疑問や指摘に著者がどう回答したのかが一目瞭然となり,査読者は助かる.

学生にも同じことを求めたい.一度言われれば,できるようになるだろう.

主要アドバイス一覧

勉強,レポート作成/論文執筆,研究発表/プレゼンテーションについて,主に卒業や修了を目指す学生へのアドバイスの一覧

(2015年1月15日リンク追加)