2月 182011
 

世界級キャリアのつくり方―20代、30代からの“国際派”プロフェッショナルのすすめ
黒川清,石倉洋子,東洋経済新報社,2006

まさに国際派プロフェッショナルである黒川氏と石倉氏が,若者に向けて「国際派プロフェッショナルを目指せ!」と檄を飛ばす.そんな本.

本書「世界級キャリアのつくり方」には,両氏の経験を踏まえて,国際派プロフェッショナルとは何か,今なぜ国際派プロフェッショナルが必要か,国際派プロフェッショナルになるためには20代,30代をどのように過ごせばよいか,そしてどのような能力を身に付けていく必要があるかが丁寧に述べられている.高校生や大学生,大学院生などこれから社会に出ていこうという若者,学校を卒業してキャリアを築き始めた若者にとっては,つい内向きになりがちな自分の目を世界に向けてくれる啓蒙の書となるだろう.自分も国際的に活躍してみたいと思わせてくれるはずだ.

「国際的に活躍したい」と漠然と思っている人は多いだろう.英語が大切と誰もが言うくらいだから.しかし,漠然とした想いは現実化しにくい.まずは,具体的なイメージを持つことが大切だ.そういう観点から,たった2例ではあるけれども,黒川氏(東大医学部から国際派プロへ)と石倉氏(フリーから国際派プロへ)のキャリアを知り,国際的に活躍することのイメージを持つことができる本書を読んでみる価値はあると思う.

プロとして国際的に活躍するために,つまり国際派プロフェッショナルになるために必要なことも書かれている.現場力,表現力,時感力,当事者力,直観力が必要であると両氏は説く.

さて,既に20代どころか30代も過ぎ去りし日々となってしまった私は本書「世界級キャリアのつくり方」を読んでどう感じたか.黒川氏と石倉氏の主張には大きく頷ける.まさにその通りという感じだ.正直なところ,目新しいことは書かれていなかった.つまり,あたり前のことを述べているわけだ.だからこそ,20歳前後で本書を読むといいだろう.まともな国際派プロフェッショナルを目指せるはずだ.

ただ,「言う(読む)は易く行うは難し」である.とりあえず,夢に期限を設けるところから始めようか.

目次

序< 国際派>プロフェッショナルのすすめ

PART1.< 国際派>プロフェッショナルの時代

  • ハードだが充実感ある「国際派プロ」という生き方
  • 世界という”競技場”で勝負する

PART2.「国際派プロ」になるためのキャリアステップ

  • 20代まで(学生時代)の過ごし方
  • 20代(キャリア形成期)の過ごし方
  • 30代(キャリアアップ期)の過ごし方
  • 30代以降の過ごし方

PART3.国際派プロに必要な五つの力

  • 「現場力」を磨く
  • 「表現力」を磨く
  • 「時感力」を磨く
  • 「当事者力」を磨く
  • 「直観力」を磨く
  • < 国際派>プロフェッショナルのための基本