2月 222011
 

先日,「卒業論文修士論文など発表スライドの作り方」について書いたが,今回はプレゼンテーションの方法そのもの,特に発表態度についてメモしておこう.ちょうど発表会の只中だから,これから発表する学生の参考になるだろう.

なお,ここで述べることはかなりレベルが高いので,必ずしも今できる必要はない.ただ,意識すらしていなければ,できるようになるはずもない.プレゼンを上手にしたいと思うなら,頭に叩き込んでおいて損はしないだろう.

最低な態度

まずは,これだけは止めておけという態度を指摘しておこう.それは,ポケットに手を突っこんだり,だらしないと思われるような態度だ.そんなこと言われなくても分かっていると言いたい気持ちは分かる.確かにそうだろう.でも,無意識に自分がどのような態度や話し方をしているかを意識することは相当難しい.え〜,あの〜,を連発している人達は,大抵,そのことを知らない.もちろん,知らないのは本人だけだ.

ポケットに手を突っこんだりするのは,自分の名前で講演会に人を呼べるようになってからにしてもらいたい.そのレベルにまでなれば,好きなだけ,好きなことをしたらいいだろう.

普通の態度

直立不動.

決して悪いとは言わないが,ぎこちなくて,見ている方が疲れる.身動きせずに,覚えた原稿を暗唱するだけなら,録音した音声を流してもいいだろう.少なくとも,それと大差ないような気がする.では,どうすれば,もっと良くなるのか.

私が望ましいと思う態度

意味ある身振りや手振りを交えること,そして間を取ること.これらが重要だと思う.順に見ていこう.

まず,その場(演台があるところ)から動いてはいけないというルールはない.とんでもなく大きな会場で固定マイクでしか声が届かないなら,演台から身動きできない.しかし,たかだか100人くらいの会場なら,マイクなしでも声は届く.逆に,それで声が届かないというなら,まず発声練習でもすることを考えた方がいい.

スライド操作ができる多機能レーザーポインターも普通になってきた.これを使えば,パソコンの近くにいる必要はない.コンサートでミュージシャンがステージを動き回るようなイメージまで行くと行き過ぎな気がするが,ある程度の動きはあってよい.

決められた場から動かないにしても,その場で意味ある身振りや手振りは交えたほうがいい.黒子ではないのだから,あなたが主役なのだから,直立不動は感心しない.

次に,非常に大切なのが,間(ま)だ.聞かせるプレゼンのために必要なのは,沈黙だ.

例えば,「〜でしょうか?」という発問でプレゼンを進める場合,間がないといけない.「〜でしょうか?」と尋ねたら,何も言わず,ゆっくりと,前方の左,中央,右,後方の左,中央,右を見渡そう.一人一人の顔を識別できるくらいに,ゆっくりと.聴衆の反応を観察しながら,少なくとも5秒間は黙るべきだ.

この日曜日に,長女5歳が通う幼稚園のリズム発表会があった.400人を収容できる立派なホールを借りて行われる本格的なものだ.そこで年長組の演し物(紙芝居)があり,彼らが描いた絵を見せながら,「これは何の絵でしょうか?○○の絵だと思う人は手を挙げて下さい」と尋ねる.ところが,間髪入れずに「ちがいま〜す.□□の絵です」と言うので,会場からは笑い声が漏れていた.実に可愛らしい.しかし,これが微笑ましいのは幼稚園児がしているからだ.大学生や社会人がやったら,無能でしかない.

黙るというのは,かなりレベルが高いテクニックだ.プレゼン初心者は沈黙の恐怖に負けてしまう.だから,早口で休む間もなく,まくしたてる.でも,それだけに沈黙には効果がある.自信が感じられる.

質疑応答の態度

最後に,印象を決定的に左右する質疑応答の態度について一言だけ述べておきたい.

自信を持て.

  One Response to “卒業論文修士論文発表会でのプレゼン方法”

  1. […] Your Dream!の中の卒業論文修士論文発表会でのプレゼン方法・卒論修論発表に向けて: […]

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