5月 192011
 

日本の大学には,無意味というよりはむしろ,害悪でしかないようなローカルルールが数多く存在する.

例えば,ある地方大学では,研究に必要な書籍をamazonで注文できない.図書の購入は必ず図書館(室)経由でなければならないというルールがあるからだ.図書館(室)が購入手続きをしてくれるのは有り難いが,依頼してから手元に届くまでに数週間はかかるという.amazonなら数日以内に配達してくれるのにもかかわらず.しかも,時間がかかるからといって,価格が安いわけでもない.単なる時間の無駄でしかない.このようなルールの適用が国立大学法人に強制されているわけではない.事実,京都大学ならamazonで書籍を購入して,すぐに読むことができる.ちなみに,その地方大学の教員は,早く読む必要がある専門書は自腹で購入していると言っていた.

他にも,根拠が不明な事務手続き上のルールにより,出張のために,わざわざ割高な航空券を買わないといけないケースもある.

さらに,研究に必要なソフトウェアを研究費で購入することが認められないという衝撃的なケースもある.おっと,これは私の所属する研究室の話か...このような理不尽なことが大学では罷り通っている.

ついでに言わせてもらうと,研究費の流用などという愚かな真似をする研究者が出現するために,その度に,無意味なルールが追加されて,ますます手続きが煩雑になり,大学の生産性が落ちる.研究者が事務作業に時間を取られるからだ.

このような状態のまま放置しておいてよいわけがない.

各国が人材育成を重要な国家戦略として掲げ,好待遇を条件に世界中から人材を集めて最先端研究拠点の構築競争をしているというときに,日本の大学は人材を集めるどころか,給料を引き下げて有能な人材に出ていって下さいと言わんばかりの状況だ.残念ながら,あまり明るい未来は描けない.

そこで,まず無駄なルールをなくすために,国立大学法人の規制緩和をするために,相互承認協定(MRA)を導入しよう.簡単に言うと,ある大学で無用なルールは他の大学でも無用とすることを認めるということだ.そもそも,そのようなルールはなくてもよいのだから.

例えば,京都大学ではamazonで書籍を購入できるのだから,他大学でもamazonで書籍を購入できるようにする.

多くの国立大学法人が相互承認協定(MRA)に同意すれば,いくらでも無駄なルールを撤廃できる.その結果,大学の生産性は現状よりも遙かに高くなるだろう.ルールが最低限のものに統一されてくれば,必要な事務作業も統一されてくる.そうすれば,事務処理のために各大学が莫大な予算を割いて個別にイントラネットシステムを発注するなどという壮大な無駄もなくなるだろう.あるいは,事務作業のアウトソーシングも可能になる.コストメリットは極めて大きいはずだ.

そんなことを考えて見ても,日本の大学では期待できないのかな...

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