6月 092011
 

1週間で身につく七田式奇跡の右脳習慣
七田眞,阪急コミュニケーションズ,2006

右脳教育について勉強することに決めて最初に読んだのが「夢と才能を育てる究極の脳力開花 七田式「魂の教育」」(七田眞,講談社).これは主として子育てを対象にしていた.そこで今回は自分自身の能力開発について書かれている本を選んだ.

当然ながら,この種の本は読むだけでは価値がない.書かれていることを実行しないといけない.だから,本書が良いかどうかは実行してからしか判断しない.ここでは,本書「1週間で身につく七田式奇跡の右脳習慣」に書かれていることを簡単に紹介しよう.

「1週間で身につく」かどうかは定かでないが,7つの力を自分の味方にするための7つの習慣が紹介されている.「夢と才能を育てる究極の脳力開花 七田式「魂の教育」(七田眞,講談社)」にも書いたが,いわゆる引き寄せ系・波動系・スピリチュアル系の内容なので,好き嫌いはあるだろう.好きな人は,どこかで見聞きしたことがあるような内容が多いと感じるだろう.嫌いなら読まなければいい.

がんばらずに,自分らしく,自然の摂理にしたがって能力の次元を上昇させる.本書では,その考えにのっとって,私が今いちばんお伝えしたいマインドチューニング法をご紹介します.

第1のパワーは「統合脳の力」.左脳だけでなく右脳も活用するために,「子どもにかえる呼吸習慣」を身に付ける方法が紹介されている.シンプルな丹田呼吸法だ.ただし,イメージを重視している.

第2のパワーは「読書の力」.これを身に付けるために,「ひらめきの読書を実現する速読習慣」が紹介されている.速読につきもののアイ・トレーニング,周辺視野トレーニング,残像トレーニング,読んだ内容の1分間書き出しトレーニングから構成されている.

第3のパワーは「記述の力」.目標を紙に書くことで,意識を目標に集中させて,共時性(シンクロニシティ)を引き起こすという発想だ.ここで紹介されているのは,「ひらめきを言葉にする宣言習慣」を身に付けるための,ノート1ページ宣言法.

第4のパワーは「音楽の力」.高速かつ高周波の音を聞くことで脳を活性化させる.そのために,「心を落ち着けてモーツァルトを聴く音楽習慣」を身に付ける.ただし,普通に音楽を聴くのではなく,倍速あるいはそれ以上のスピードで聞く.この方法は,外国語の習得(特にヒアリング)にも効果があるとされている.

第5のパワーは「イメージの力」.右脳が秘めている能力を最大限に活用するため,「心を美しく保つ瞑想習慣」を身に付ける.紹介されているのは,変性意識に入るテクニックとリラックスするテクニック.本書では,ヘミシンクにも言及している.ヘミシンクとは,「ロバート・モンロー「体外への旅」―未知世界の探訪はこうして始まった!」(ロバート・モンロー,ハート出版)を起源として,体外離脱で有名な技術だ.

第6のパワーは「暗示の力」.ここで身に付けるのは「潜在能力を引き出す催眠習慣」で,自己催眠に入る方法が紹介されている.

第7のパワーは「波動の力」.自分の思念のレベル,波動のレベルを高めるために,祈りを用いる.身に付けるのは「人の役に立つ貢献習慣」だ.

あとがきには次のように書かれている.

心を痛めつける無理や苦労はやめましょう.心はいつもリラックスしていてください.その基本は,あなたが愛にあふれることです.自分の心と体を愛で満たすことです.まず,心から自分を好きになっていただきたい.その愛と同じだけ,あなたは周りの誰かを幸せにできます.

ピンと来ないようであれば,こう言い換えてもいいかもしれない.自分自身を愛せない人間は,他人を愛することも,自分や他人を幸せにすることもできない.

「奇蹟の右脳習慣」は,あなたがまずあなたに興味を持ち,愛するための本なのです.

そう.能力開発云々と言っているが,結局は,自分に自信を持てるかどうか,自分はハッピー&ラッキーだと思えるかどうかにかかっている.それができれば,望むような未来を切り開けるだろう.

目次

  • あなたを大きく飛躍させる右脳の力
  • 奇跡の右脳習慣―7つのマインドチューニング