6月 252011
 

七田式 21秒でできる!「簡単すぎる右脳習慣」
七田眞,ゴマブックス,2005

右脳教育についての勉強の続き.「夢と才能を育てる究極の脳力開花 七田式「魂の教育」」(七田眞,講談社)「1週間で身につく七田式奇跡の右脳習慣」(七田眞,阪急コミュニケーションズ)に続き,本書で3冊目となる七田式だ.

「1週間で身につく」というのも安っぽい宣伝文句だが,今度は「21秒でできる」とのこと.出版社は読者をバカにしているのだろう.ともかく,読んでみた.これまでに読んだ本との重複も多い.だが,良いことを書いていると思う.

本書「七田式 21秒でできる!「簡単すぎる右脳習慣」」で強調されているのは,もちろん右脳を活用することの重要性だが,そのためにはイメージすることが大切であると繰り返し書かれている.

私たちの内なる意識の世界も,目の前に広がる現実の世界も,波動によって作り上げられているということを見てとることのできる目を養いましょう.目に見えない波動の世界こそが,しかるべき本質の世界であり,目に見える世界はその影であると考えていただきたいのです.本質が動けば,影も動きます.たとえば,あなたが心から自分は今心から幸せだと感じ取っているとしましょう.すると,現実の世界も,あなたの波動に従って,あなたのイメージどおりに幸せに向かって動き始めるのです.

もしそうであるなら,当然,理想の自分,なりたい自分をイメージすることが重要になる.間違っても,ダメな自分や惨めな自分をイメージしている場合ではない.しかし現実には,ネガティブなイメージから離れられない人も少なくないのだろう.気の毒なことだ.

本書では,イメージするときのコツが紹介されている.その1つは,なりたい自分をイメージするとき,3つ先までイメージするということだ.野球の例で説明されているが,普通の人はイメージしろと言われると,例えばヒットを打つ自分をイメージする.三振する自分をイメージしたり,何もイメージしないよりは良いのだろうが,ヒットを打つ自分をイメージするだけでは不十分らしい.それは1ステップのイメージにすぎない.ヒットを打ち(1),球場が歓声に包まれ(2),試合に勝って皆で喜ぶ(3)というように,3つ先までイメージするのが良いそうだ.心掛けてみよう.

イメージというのは,知らず知らずの間に自分の行動に影響を及ぼしている.

私たちは普段,これまでの豊富な経験や知識から,何につけ「自分にはできない」「自分には難しい」といった思いにとらわれがちです.しかも,その思いこそが,結果的に自分の能力や可能性を本当に狭めてしまっていることになかなか気付くことができません.

これは真だ.本当にできないのではなく,本人ができないと信じているからできない(やりもしない)ということが多い.世に偉人と讃えられているような人々は,不可能だと言う他人の言葉に左右されず,自分はできると信じて,それを成し遂げた人々だ.自分で自分を閉じ込めてしまうのは何とも勿体ない.

そうは言っても,すぐには変身なんてできないと思う人もいることだろう.だから変身できないのだが,そういうと身も蓋もないので,こういうアドバイスが書かれている.

コミュニケーションが苦手だから心を開けないと思い込んでいるなら,たったひとつからでも,新しい習慣を取り入れていきましょう.たとえば人に対して笑顔で接してみる.笑顔で人に接するという習慣を作っただけでも,運命は変わり始めます.それだけで友人が変わり,恋人が変わり,ご家族が変わったりします.

いきなり変身する必要はない,まず何か1つ新しい習慣を取り入れましょうという勧めだ.これならできそうだと思えるのではないだろうか.

さらに本書「七田式 21秒でできる!「簡単すぎる右脳習慣」」では,アファメーション(affirmation)も紹介されている.一種の自己暗示だと思えばいいだろう.スピリチュアル系でよく登場するやつだ.本書では,次の7つについて,○○に自分で選んだ言葉を入れて使うことが勧められている.

  • 私は○○に興味を持つ
  • 私は○○のよいところを真似る
  • 私は○○で世の中に貢献する
  • 私は○○について大事なことを書き留める
  • 私の座右の書は○○だ
  • 私は○○という思いを○○に伝える
  • 私は○○と調和している

私の場合,「教育と研究で社会貢献する」と年中言いまくっている.自己暗示どころか,誰に対しても構わず言いまくっている.その効果がどうであるかは判断してもらえればいいだろう.少なくとも,ハッピー&ラッキーな研究者として大学に在籍していることは間違いない.

目次

  • ウォーミングアップ―幸せになるために右脳についてこれだけは知っておこう
  • イメージング―潜在意識を目覚めさせる右脳のイメージの力を使ってみよう
  • アクション―あなたの全身を使って「イメージ力」を人生に応用しよう
  • バランシング―あなたの幸せや成功の姿を「イメージ力」で方向づけよう
  • キーワード―「マイナスの思い」を「プラスの現実」に変えるため、自分に働きかけてみよう
  • トレーニング―なりたい自分になるための右脳を開いて豊かに生きるトレーニング