12月 192011
 

クロスバイクが欲しい!,よし買うぞ!と思い立ってから,約2ヶ月.遂に,この日曜日(12/18)に,GIOS ULTIMO(ジオス・ウルティモ)2012年モデルを手に入れた.

これからクロスバイクを買う初心者の役に立つことを願いつつ,これまでの経緯を振り返っておきたい.

(以下,非常に長いです.時間に余裕のあるときにお読み下さい)

第1期 クロスバイクが欲しい

(参照:クロスバイク≒(ロードバイク+マウンテンバイク)/2に興味あり.京都で人気の自転車屋さん

2ヶ月前,自分でも何がきっかけかわからないが,ちょっと良い自転車に興味を持った.ロードレーサーほどではないが,速そうな格好良い自転車だ.最初はそれをクロスバイクと呼ぶということさえ知らなかった.15年以上前のママチャリしか乗っていないのだから仕方ない.

ネットで調べてみると,格好良い自転車で街中を颯爽と駆け抜けてみたいという自分に適した自転車は,クロスバイクというのだと知った.ただし,クロスバイクの定義はどうも曖昧なようで,オンロードでの高速走行を目指すロードバイクと,オフロードでのタフな走りを目指すマウンテンバイク(MTB)の中間的な自転車ということらしい.気軽に快適なサイクリングや街乗りを楽しむという観点から,巧妙な組み合わせなのだろう.不精者の私のことだから,ロードバイクなんて買っても宝の持ちぐされで,すぐにメンテナンス不良で壊してしまうにちがいない.真剣に自転車に乗るつもりでもない.ただ格好良い自転車で街中を颯爽と駆け抜けてみたい.そんな私には,流行のクロスバイクがピッタリだろう.

もちろん最大の問題は何を買うかだ.ド素人が訳も分からずに高級車を購入しても勿体ないだけだろうし,そもそもそんな自転車用資金もない.しかし,安物買いの銭失いになるのは最悪だ.この機会に自転車に乗る楽しさというものを味わってみたい.そこで,予算を,本体以外に必要な小物なども含めて10万円以下とした.

最も重要な評価基準をデザイン(ブランド力も含む)とした.いくら高性能でも好きになれないクロスバイクでは意味がない.乗る喜びだけでなく,所有する喜びというのも大切だ.この点については,自分の性格はハッキリしている.続いて,通勤を含む京都市街での街乗りが中心となるため,乗り心地と軽さを重視して,フレームがアルミ,フロントフォークがカーボンのものを優先する.スマートさに欠けるので,サスペンションはつけない.そして,予算の許す範囲でコンポーネントの良いものを選ぶ.

このような基準を掲げて(要するにデザインで決めるというだけの話だが),様々なメーカーのサイトやカタログを眺めた上で,有力候補にあがったのが,イタリアの老舗メーカーであるBianchi(ビアンキ)のcamaleonte 3(カメレオンテ 3)だ.

Bianchi camaleonte 3(ビアンキ カメレオンテ 3) 2012年モデル CELESTE
Bianchi camaleonte 3(ビアンキ カメレオンテ 3) 2012年モデル CELESTE

Bianchi camaleonte 3(ビアンキ カメレオンテ 3) 2012年モデル WHITE/RED
Bianchi camaleonte 3(ビアンキ カメレオンテ 3) 2012年モデル WHITE/RED

第2期 やっぱりフラットバーロードでしょ

(参照:クロスバイク検討中:Raleigh Radford-7とBASSO DEVIL 2012年モデル

近所の自転車屋さんをのぞいたりしながら,クロスバイクについての調査を続けた.颯爽と駆け抜けるためには,軽量な自転車がおすすめで,クロスバイクよりもむしろフラットバーロードバイクが良いのではないかと考えるようになった.

この段階で有力候補にあがったのが,コストパフォーマンスの高さと品質の確かさで評価の高いRaleigh Radford-7 (ラレー・ラドフォード7) 2012年モデルだ.アルミフレームとカーボンフォークで,リア10段の新型ティアグラ(SHIMANO TIAGRA)で統一されていて,重量はわずか9.3Kg.これで定価が9万円以下というのは本当に凄い.

Raleigh Radford-7 (ラレー・ラドフォード7) 2012年モデル
Raleigh Radford-7 (ラレー・ラドフォード7) 2012年モデル

Raleigh RF7は初心者が買って間違いないフラットバーロードバイクの代表だと,GIOS ULTIMOを購入した今でもそう思う.しかし,カラーリングを含めたデザインを好きになりきれなかった.興味深いことに,この時点では,700×25Cのタイヤを細過ぎると判断している.

別の候補として,BASSO DEVIL (バッソ・デビル) 2012年モデルもあった.デビルもアルミフレームとカーボンフォークで,重量はわずか9.4Kg.RF7と比べると,デザインは派手めで,ハンドルステムやサドルポストは黒く,定価は84000円と少し安いが,リアディレーラーが8spのSHIMANO RD-2300であるなど,コンポーネントが廉価版になっている.街で見掛けることがほとんどないというのは強力な長所だが,名前が好きになれず,このカラーリングで街乗りをするのもどうかという気がしたので,候補には残らなかった.

BASSO DEVIL(バッソ・デビル) 2012年モデル
BASSO DEVIL(バッソ・デビル) 2012年モデル

第3期 自転車屋さんにおすすめを聞く

(参照:ショップ推奨クロスバイク:TREK FXとSpecialized Sirrus 2012年モデル

クロスバイク/フラットバーロードバイク選びが煮詰まってきて,もう訳が分からなくなってきたところで,近所で最も評判の良い自転車屋さんへ行き,店長に相談した.

「クロスバイクに興味がある素人です」と告げると,「とりあえず乗ってみるか?」とTREK 7.3 FXに試乗させてもらい,「カタログを見るか?」とTREKとSPECIALIZEDのカタログをもらった.この2つが人気もあるからということだった.TREK 7.3 FXに,というかクロスバイクに初めて乗ったところ,期待したほど軽い!と感激することはなかった.もちろん軽いのだが,タイヤが700x32cと太めなこと,フィットネスバイクとの位置付けで,それほど軽量ではないことが原因だろう.

アルミフレームとカーボンフォークで予算10万円以内というと,TREKの候補はTREK 7.5 FX (トレック・7.5FX) 2012年モデルになる.コンポーネントはShimano DeoreやSoraなど実に様々なものの混合構成だが,7.3FXと異なり,7.5FXのタイヤは700x28Cと細めになる.

TREK 7.5 FX (トレック・7.5FX) 2012年モデル
TREK 7.5 FX (トレック・7.5FX) 2012年モデル

TREK FXシリーズはクロスバイクのスタンダードであり,特に7.3FXはカラーバリエーションも豊富で入門用クロスバイクとしてよく知らていれる.愛用者も多いようだ.しかし,FXシリーズで気になるのは,フレーム接合部の溶接の仕上がりが雑に見えることだ.フレームの接合部をよく見ると,かなり大きく波打っているのがわかる.例えば,同価格帯のBianchi camaleonte 3の同じ部分を見ても,そのようなことはなく,綺麗に仕上がっていることが確認できる.他メーカーも同様だ.

同じく,アルミフレームとカーボンフォークで予算10万円以内というと,Specializedの候補はSpecialized Sirrus Elite (スペシャライズド・シラス・エリート) 2012年モデルになる.Specialized Sirrusはマルチユースバイクと呼ばれ,街乗りを含め何にでも使えるクロスバイクという位置づけになっている.コンポーネントはShimano AlivioやAceraが中心で,マウンテンバイク寄りの構成になっており,タイヤは7.5FXと同じ700x28cになっている.

Specialized Sirrus Elite (スペシャライズド・シラス・エリート) 2012年モデル
Specialized Sirrus Elite (スペシャライズド・シラス・エリート) 2012年モデル

これも良いクロスバイクのように思えるが,カラーリングとデザインに共感できず,候補には残らなかった.

第4期 強欲への道

(参照:フルカーボンのFELTロードレーサーをフラットバーに!?

私がクロスバイクを買うつもりだと知った企業の方からメールが来た.長年愛用したマウンテンバイクからクロスバイクに乗り換えてみようと,自転車のことをよく知る方々に意見を求めたところ,1)フルカーボン以外は自転車ではない,2)30万円以下は自転車ではない,というアドバイスを受けたという.そこで,なんと,フルカーボンのFELTのロードレーサーを購入し,フラットバーに換装したという.最近ようやく納車された,そのなんちゃってクロスバイクは,無茶苦茶速いそうだ.そりゃそうだろう.あまりに凄すぎる.

この話を聞いて,私も考えた.Bianchi camaleonte 3(ビアンキ カメレオンテ 3)を候補に挙げているが,それよりも派手なロードバイクを購入し,それをフラットバーに換装すればいいのではないかと.そうすれば,街で他には見掛けない,なんちゃってクロスバイクができると.しかし,ママチャリしか乗ったことがない素人がそんなことを考えてはいけない.ここは冷静になるべきだ.

こうして新たに候補に加わったのが,Bianchi camaleonte 4(ビアンキ カメレオンテ 4) 2012年モデルだ.このcamaleonte 4はcamaleonte 3と大きく異なる.まず,フロントとリアのフォークがカーボンになる.それだけでなく,サドルポストなどもカーボンらしい.さらに,シフターやディレーラーなどがShimano TIAGRAで統一される.そして,極めて重要なのが,リアエンド幅が130mmになることだ.かなりクロスバイク寄りのcamaleonte 3はリアエンド幅が135mmで,ロードバイク用のホイールをそのままはかせることができない.ところが,camaleonte 4はそれができる.仕様がゴージャスなら,もちろん価格もゴージャスで,camaleonte 4の定価は126,000円.遂に10万円を超える高額自転車が候補にあがるようになってきた.泥沼だ.

Bianchi camaleonte 4(ビアンキ カメレオンテ 4) 2012年モデル CELESTE
Bianchi camaleonte 4(ビアンキ カメレオンテ 4) 2012年モデル CELESTE

第5期 サイクルモードで軽さと速さを体験する

(参照:サイクルモードで一番格好良いと思ったクロスバイクはPinarello Treviso

とにかく,実車を見てみないと判断できない.そう思って,インテックス大阪で開催されたサイクルモードインターナショナル2011に参加した.これまでママチャリしか乗っていなかった私が,まさかサイクルモードに行くとは...

サイクルモードは様々な自転車に試乗する絶好の機会なので,とりあえず,PINARELLO DOGMA 2 Carbonのカンパニョーロ・スーパーレコード仕様とか,COLNAGOの名前も知らないけど凄そうなロードレーサーなどに試乗した.いずれも完成車で80万円以上するような高級自転車だ.

な,な,なんなんだ,この軽さは! この速さは!! そして,このお尻の痛さは!!!

せいぜい2万円のママチャリに乗っている私からすると,まったく異次元の世界だった.とにかく,車体が軽い.片手で軽々持ち上がる.乗車してペダルを踏み込むと,一気に加速する.そして軽快なギアチェンジ.しかも,20段以上.自転車に乗って感激するとは思ってもみなかったが,衝撃を受けた.それと同じくらい,お尻の痛さにも驚いた.サドル堅すぎ...

購入候補にあがっているBianchi camaleonte 4(ビアンキ カメレオンテ 4)と,Raleigh RF7 Radford-7 (ラレー・ラドフォード7)の廉価版であるRaleigh RFL Radford-Limitedにも試乗した.軽快感は高級ロードレーサーにかなわないものの,乗り心地において,Bianchi camaleonte 4が群を抜いていた.

試乗できたクロスバイク以外にも,様々なクロスバイクを見ることができた.TREK FXシリーズの溶接はやはり美しくなかった.ただし,高級な7.7FXになると,溶接も綺麗に仕上げられている.つまり,下位モデルは溶接もそれなりということだ.また,溶接に関しては,明らかにBianchi camaleonteの方が美しい.だが,さらに美しいのは,PINARELLO TREVISO(ピナレロ・トレビソ)だった.溶接だけではなく,フレームの形状も色使いも実に綺麗で,気に入った.

Pinarello Treviso (ピナレロ・トレビソ) 2012年モデル
Pinarello Treviso (ピナレロ・トレビソ) 2012年モデル

PINARELLO(ピナレロ)のCITYというカテゴリーに,フラットバーロードのTREVISO(トレビソ)がある.2012年モデルは4色が用意されていて,スマートな白(White)と黒(BOB Matt)の他に,ド派手なSohoとChelseaがある.最も優先するデザイン性において,TREVISOは秀逸だ.ただ,フレームはフルアルミで,SHIMANO SORA 9spが装備され,この内容で128,000円というのは,確かに割高感がある.

試乗もしたBianchi camaleonte 4(ビアンキ カメレオンテ 4)については,売りであるカーボンフォークとカーボンバックのデザインが好きではなかった.アルミフレームと同色にせず,黒色であることは良いのだが,その斑点模様が好みでない.ここで,Bianchiが候補から外れた.

第6期 マニアックになる

(参照:クロスバイクからフラットバーロードへ:Wilier Bassano Weekend / Marostica / Cross Bike

PINARELLO TREVISO(ピナレロ・トレビソ)のデザインに惚れたものの,割高な感じが拭えないため,さらに未知のフラットバーロードを探す.ほとんど店頭で見掛けることのない,マニアックな自転車が対象になる.

この段階で候補に浮上してきたのが,Wilier(ウィリエール)のWeekendというカテゴリーのトップモデルBassano(バッサーノ)だ.日本のモデルは本国と異なり,Bassano Weekend(バッサーノ・ウィークエンド)という名称で販売されている.

日本版Bassano Weekend(バッサーノ・ウィークエンド)の詳細は不明だが,イタリアやイギリスのBassano(バッサーノ)のウェブサイトを見ると,アルミフレームとカーボンフォークのボディに,コンポはShimano Tiagra,ホイールはShimano RS10となっている.カラーは黒(カーボン)のみ.重量は公開されていないが,実測したというウェブサイトでは,なんと9kgを切ったそうだ.軽くて速いフラットバーロードだろう.日本版2012年モデルでは価格が抑えられ,12万円になるようだ.

Wilier Bassano Weekend (ウィリエール・バッサーノ・ウィークエンド) 2012年モデル
Wilier Bassano Weekend (ウィリエール・バッサーノ・ウィークエンド) 2012年モデル

これまでの検討結果を踏まえて,実はこの段階で,Wilier Bassano Weekend (ウィリエール・バッサーノ・ウィークエンド) 2012年モデルを購入することに決めた.そして,自転車屋さんに連絡し,在庫を確認してもらったところ,なんと,Wilier Bassano Weekend (ウィリエール・バッサーノ・ウィークエンド) 2012年モデルのLサイズは日本に入荷しないとのこと...

ガーーーン!!

まさに想定外の事態である.ビアンキが入手困難とか,納期が全くあてにならないとか,そういう情報は得ていたが,まさかカタログに掲載されているのに日本に入荷しないモデルがあるなんて...

この衝撃が,自転車選びの方向性を大きく転換させることになった.とにかく,自転車に乗りたいのだから,すぐに入手できる自転車を買う.そういうスタンスに変更した.

第7期 GIOS ULTIMO(ジオス・ウルティモ)に決定

超メジャーなブランドからマイナーなブランドまで,実に多くのクロスバイク/フラットバーロードバイクについて調査してきた.紆余曲折を経て,最終的に,1)すぐに入手できるもの,2)自分の好きなデザイン,3)街乗りで違和感のないデザイン,4)カーボンフォーク(できればカーボンバックも)で乗り心地が悪くないもの(固すぎないもの),5)TIAGRA以上のコンポーネント,5)小物を含めて15万円以内,という新基準でフラットバーロードバイクを購入することにした.

こうして選んだのが,GIOS ULTIMO(ジオス・ウルティモ)2012年モデルだ.

GIOS ULTIMO 2012年モデル
GIOS ULTIMO 2012年モデル

GIOS ULTIMO 2012年モデル
GIOS ULTIMO 2012年モデル

GIOS ULTIMO 2012年モデル
GIOS ULTIMO 2012年モデル

結局のところ,デザインで選んだということになる.だから,他の人にこのフラットバーロードバイクGIOS ULTIMO(ジオス・ウルティモ)を勧めることはないが,私はこれで満足している.

折角購入した自転車なので,大切に,頻繁に乗るようにしたい.その結果として,本格的なロードバイクに乗りたくなったとしたら,それは嬉しいことだ.新たな世界が見えるようになるわけだから.

  5 Responses to “フラットバーロードバイクGIOS ULTIMO(ジオス・ウルティモ)2012年モデルを購入するまでの経緯まとめ”

  1. GIOS(ジオス)のロードバイクやクロスバイクについて,製造国はどこだ?とかいう話がありますが,少なくともULTIMOは台湾です.

  2. 遂に手に入れましたか.最高のクリスマスプレゼントですね?ともかく,GIOS ULTIMOはいいですね.要所を含めブルー・ブラックで統一しているデザインが心憎い.一度スピードメータを仮設し,平地で,精一杯踏み込んで,最高速度を計測したら教えてください.私はまだ未計測です.

    • 承知しました.

      サイクルコンピュータも購入して取り付けてあるので,平地を走る機会があれば,全力走行してみます.自宅近辺は平地がないので,ダメなのです.

  3. 大変楽しく読ませていただきました。

    私は最近自転車購入しましたが、初心者あるあるがとても共感できて笑えました♪

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