3月 252012
 

博士後期課程,社会人博士課程,修士課程,学部の区別なく,学生がジャーナルや国際会議に論文を投稿する際には,指導教員は赤ペン先生になる.特に私は,学生の実力を向上させるために,赤ペン先生をすることが大変有用であると考えているので,相当な時間と労力を費やしている.

論文には書き方がある.論文として成立するための必要条件というものがある.その条件を満たしていないと,査読者の評価が低くなり,ジャーナルや国際会議で発表する価値がないと判断される.つまり,リジェクトされる.あるいは,もっと酷い場合には,査読者に評価してもらうまでもなく,エディター(編集者)の判断でリジェクトされる.

研究内容が優れていることは言うまでもなく重要だ.しかし,研究内容が優れていることは論文が採録される十分条件ではない.必要条件を満たして,査読を通らなければならない.これはベテラン研究者にも新米研究者にも共通するわけだが,新米研究者には経験が不足している.特に,査読経験が不足しているために,どういう観点で論文が評価されるのかが理解できていない恐れがある.これでは,丸腰で戦に臨むようなものだろう.

そこで,論文執筆経験の浅い研究者・学生のために,査読者を擬似体験してもらい,赤ペン先生の負担を減らし,通る論文を書いてもらうために,「査読模擬体験票 」(PDF 1 KB)を作成してみた.

どうぞ,ご自由にお使い下さい.

論文執筆経験の浅い研究者・学生のための『査読模擬体験票』 (PDF 1 KB)

主要アドバイス一覧

勉強,レポート作成/論文執筆,研究発表/プレゼンテーションについて,主に卒業や修了を目指す学生へのアドバイスの一覧

(2015年1月15日リンク追加)

  5 Responses to “論文執筆経験の浅い研究者・学生のための『査読模擬体験票』”

  1. [...] 論文執筆経験の浅い研究者・学生のための『査読模擬体験票』 | Chase Your Dream !: 論文執筆経験の浅い研究者・学生のための『査読模擬体験票』 | Chase Your Dream ! [...]

  2. こんにちは.
    私事ですが,先週に中間審査があり審査員全員から「もっとThesis Structureをしっかりと考えなさい!!!」という意見を頂きました.普段から論理的に考えて研究を進めている「つもり」だったのですが,自分の甘さに気づきました.大変恥ずかしく,恐縮に思いました.
    ですので,このような自分の研究を客観的に見るシートは非常に役立ちます.今日からこれで自分の姿勢を見直してみます.
    どうもありがとうございます.

    • ご無沙汰してます.
      ところで,この「中間審査」って何ですか?
      博士後期課程の途中で進捗状況を確認するようなもの?
      それとも,学位論文の予備的な審査?

      ともかく,「査読模擬体験票」が役に立つなら幸いです.
      論文を書くのも「慣れ」の要素は大きいです.

      • こんばんは.今回は重要な「査読模擬体験票」を提供して頂いてありがとうございました.
        当方では通常の課程博士および博士課程一貫コース等があり,専攻事務からの通知に対する私の理解では,
        a) 課程博士の中間審査:博士論文提出の1年前において,審査員候補者に対して自分の研究を紹介する機会
        b) 博士課程一貫コース(4年制)の中間審査:学位論文の予備的な審査

        で,今回のケースではa) に該当すると考えていました.
        然しながら,先生方の理解では今回の発表は「学位論文の予備的な審査」だった様です.このような制度は改正がしばしばあるようで,先生方も「これはどの発表に相当するんだ?」と指導教員に質問されていました.結局,教員側にも制度に対する混乱がある様に思われました.恐らく,専攻事務のみが制度を把握しているものと思われます.

        長文失礼いたしました.

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