8月 022012
 

8月は大学院入試シーズンなので,ロンドンオリンピックを気にしながらも,研究室で,図書館で,あるいは自宅で,受験勉強に取り組んでいる4回生も多いだろう.

大学ごとに問題が作成される大学入試とは異なり,大学院入試は専攻単位で実施される.受験科目も専攻ごとに千差万別で,かつ同じ科目であっても,専攻の特徴を反映した癖のある問題が出題される傾向が強い.さらにハッキリと言えば,誰が出題するかで出題範囲が絞り込まれるし,誰が出題するかは簡単に予想できる.このため,受験対策としては,過去問を入手して解いてみることが極めて重要になる.このことについては,「大学院入試(他大学大学院への進学)」でも述べた通りだ.

しかし,学部の期末試験のように,合格できるギリギリの点数でよいと考え,出題範囲に山を張り,過去問を解く作業のみを繰り返して,その解法や公式を覚えるだけの試験対策で満足してしまわないようにして欲しい.大学院入試は,学部3年間で学習した内容を総括し,断片的になってしまっているかもしれない知識を互いに結び付け,その分野の専門家を名乗るのに最低限必要な能力を身に付ける絶好の機会だと思う.だからこそ,各分野の本質をしっかり勉強して修得してもらいたい.

大学や大学院で勉強したことが,将来の自分の資本となる.今ここで勉強しておかないと,将来,自分は何のために大学や大学院に進学したのかがわからなくなってしまうかもしれない.就職後,何の武器も持たず,丸腰で闘う羽目にもなりかねない.

過去問に頼ることの危険性を1つ補足しておくと,出題傾向は突然変わることがありえる.山を張るのも1つの方法ではあるが,その危険性は十分に認識しておくべきだろう.

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