9月 152012
 

国際会議や国内の学会に参加して研究発表する機会は誰にでも開かれている.実際,在学中に学会に参加する学生は多く,所属研究室にもよるが,大学院生ともなれば海外に行くことも珍しくない.しかし,参加した学会で得るものには大きな個人差があるように思われる.

長良川国際会議場で開催された国際会議IFAC MMM 2012で経験したことをメモしておこう.これを読んで学生が何かを学んでくれればと思うが,なるべく事実だけを淡々と書くことにする.

IFAC MMM 2012ではIPCメンバー兼NOCメンバーとして学会に関わり,会期中は受付を担当した.参加者の名前を確認し,名札など必要なものを詰めたカンファレンスバッグを渡すのが仕事だ.今回の参加者は100名程度だったので,作業量は大したことがない.

学会初日の午後,受付付近のソファーに座ってパソコンで仕事を していると,見知らぬ人が「○○先生ですか?」と尋ねてきた.「はい.こんにちは」と答えながら,誰だっけ?以前に会ったかな?と脳内検索をかける.何もヒットしなかった.

その彼は,ある大学の修士課程1回生で,私が司会する2日目午後のセッションで発表することになっているため,「よろしくお願いします」と挨拶に来たとのことだった.なんとも律儀であるが,何より,私の顔を知っていることに驚いた.どうやらブログを読んでくれていたかららしい.国際会議での発表は今回が初めてとのことで,さすがに質疑応答で少し戸惑ったものの,発表そのものは実に堂々としっかりしていた.M1であれだけの発表ができれば大したものだ.十分に合格点だろう.

会期中,彼は私を見掛けるといつも挨拶してくれたので,その後も何回か話をした.学会最終日,撤収作業を終えて,NOCメンバー7名で岐阜駅前で昼食を食べたときにも,彼は一緒だった.彼の元指導教員がNOCメンバーだったこともある.

ともかく,こうして彼は,ブログを読み,ツイッターでフォローしていた私に,名前と顔を覚えてもらえた.加えて,その他の先生方とも面識ができて,この国際会議で多くのものを得たと思う.それは,単に学会に参加して発表しただけでは得られなかったものだ.もちろん,学生同士で仲良く学会に参加することもできるし,1人で黙々と参加することもできる.どうするかは本人次第だ.ただ,どうするかで得られるものは違う.

 Leave a Reply

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>